第三話 別世界
今晩は。
投稿です。
歩いて思ったのだが、ここはもう別世界ということだ。
花の都の名残はあるが、巨大な植物に覆われ高層ビルやら道路、建築物は残骸のようになっている。
いや、残骸なのだろうけど。
陽は暮れてしまい、もう真っ暗である。
勿論電気はない。
真の闇である。
夜目は利くが、どうしたものか?
夜に墓参り?
選択間違ったかな?でも皆に会いたいのだ。
「あの灯りがお墓のある場所」
そう言って視線を向ける白鳥さん。
ああ、ちょっと遠くに灯りが見える。
「ん?」
「どげんしたと?トリ?」
「後から気配が?」
「ああ、お前が墓参りに行く言ういうたけん、みんな付いてきよるとばい」
到着した墓所は、やや大きめの石が置いてあるだけだった。
石は全部で4つあった。
灯りは呪符で灯してあるそうだ。
夜になると周囲の魔力で燃えだし、陽が昇ると自然と消えるそうだ。
「誰がどこに眠っているの?」
俺はオトネに聞いて見た。
「一番奥の二つの石が須藤光、その横が川崎緑たい」
涙が……こぼれ始めた。
「あん二人は眠ることなく、あのまま戦い続けたとよ。皆ばまとめて門王と姫さんば奉り、この街の元ば作った。日記が残っとる、子孫が大事に持っとるけん、読ませてもらうとよか」
「あれはなんだ!?」
三つ目の石の横に、恐竜みたいな……化石か?
「ああ、あれはアンキロたい、そう伝わっとる」
「アンキロ?アンキロザウルス?」
なんで恐竜の化石が?
「三つ目の石は陽野、その横は本多さんたい」
「陽野と本多さん」
俺は言葉を繰り返した。
「陽野と本多さんは3年くらい眠っとったらしい、同時に目覚めたらしか」
「陽野くん、心臓が悪かったらしいの」
「え!?」
「覚醒しても心臓は悪いままで……それでも戦ったそうよ」
「何でか知らんが、そこのアンキロは陽野の懐いていて、一緒に戦ったそうだ」
次回サブタイトルは 第四話 伝説 です。
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