第六五話 日常 あらゆるものが目覚めた世界
今晩は。
投稿です。
知らない名前だが、ぞくっ、とした。
その名前を聞いて。
凄い名前だな、滝夜叉姫。
普通はここで周囲の温度が下がりそうだが、ぞくっ、としたわりには、何だか暖かくなった。
なんで?
俺はサラリーマン戦士の話しに耳を傾けた。
「お父さんの仇を討つため、荒神より力を授かる姫」
……ほう……
「仇の雇った戦士に対し、巨大な髑髏召喚し戦う」
髑髏!?
先程の髑髏はこれから来ている?いや、逆か?
「しかし戦士の問い掛けに眼を覚ますんだよなぁ、その恨み、姿、お父さんは悲しまないか、とか言って。相手の戦士も格好いいんだ」
じっと聞いている白鳥さん。
「その言葉を聞き、五月姫は復讐をやめ、天に昇ったとも尼僧になったともいわれている」
……今はととさまと共に、この板東国に蔓延る悪鬼退治じゃ……まぁ実際戦うのはお前らじゃがのう、我らは精霊ゆえ、手伝いしか出来ぬ……
いや、ガイコツでゴブリンの一団、呑み込んだし。
手伝い?いやいや主力では?
ゲームでも、困った時の召喚術で逆転とか?
ここで不思議なことに気が付く。
「身体が?」
「軽い?」
……さて、気力も充分じゃろ?そこな悪鬼退治といこうか……
凄みのある笑みが、一瞬、見えた。
……ふふっ、そうさのう、我の名にも力が宿っているが、ととさまの名の力は凄まじい、何と喚ぼうか……
……ワシは別にどう喚ばれようと、合力に駆けつけるが?将ちゃん、でもよいぞ?……
「……いやさすがにそれは、ダメですよ……勘弁してください、恐れ多いです」
震える声で陽野が答える。
俺はチラリと白鳥さんを見る。
なんか言い呼び名、考えてくれそうな気がしたのだ。
「カドオウ、門王はどうでしょう?」
……!?……決まりじゃ!……ではこう喚ぶがよい、水風地火木金雷、我の元に来たりて、我とともに闘い、戦いたまえSSR門王!……
俺はチラリとオトネを見る。
俺の頭では、一回聞いたくらいで覚えられるわけがないっ!
ど、どうしよう!?
「大丈夫だ、トリ、俺が覚えた」
俺は安心して立ち上がった。
「あ、エルフ、私も覚えたからね」
「姫とオトネが覚えているなら安心だ」
俺達は立ち上がり、巨大なゴブリンが蠢く中庭に向った。
次回 第六六話 日常 ラスボスの片鱗 の予定です。
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