第六四話 日常 札
今晩は。
投稿です。
しかし、なんで助けた?
俺が喚んだ?喚んだ覚えはないけど?
……当然であろう?……
!?
怨霊さん!?
いやここは精霊さまと呼ぶべきだろう。
痛い身体を動かして周りを見るが、どこにも見えない。
「どうしたの?エルフ……鳥庭くん?」
「いや、そろそろ応援に行こうか」
どうやら、俺しか聞こえないらしい。
「まだ、無理よ!」
白鳥さんは千切れかけた俺の右腕に両手を添え、呪文を唱えている。
「……ぺったん、ぺったん……絆創膏……」
何とも不思議な呪文である。
が、この呪文、効果絶大である!
逆再生の動画のように腕の傷が塞がっていく!
オトネや陽野を見るが、疲労で膝をついている。
サラリーマン戦士はペットボトルの水をガブ飲みしている。
やはり、聞こえていない?
……お前の魔力が一番高い、覚醒が進めば皆聞こえるはずじゃ……
覚醒?憑依ってオトネは言っていたけど。
しかし、バトルにご本人ではなく、娘さんが登場するとは?
……ふふ、ワシを喚ぶには、まだお前では力不足だ、今の状態で喚べば、お前が壊れる……
うげ、それはイヤだなぁ、それ程強いと?
……そうじゃ……ん?どうした?……
怨霊と恐れられ、怖がられているのになんで助けたのです?
……我が板東国の民ぞ、ここで暮らしている者達だぞ!助けるのは当然である……
このサラリーマンも助けたとか?
……いや、此奴は自力じゃ……鬼に堕ちるのは見ていて忍びないが、それも民が選んだ道だ……
「トリ、誰と話している?」
「え?」
聞いてきたのは陽野だ。
「遠くで声がする感覚だ、悪い魔物ではないだろうな?」
「違う」
……トリとやら、聞きたいことがある……
!?
聞いてきたのは先程の姫さまだ。
先程はお世話になりました。
……ふん、あれしき!お前らの力が増せば、我らも力が増す、我ら本来の力が出れば、小鬼程度、瞬殺じゃ!……
おお、頼もしい。
……そこで横の陽野とやらに質問がある……
?
……此奴の知識の中に、我が名やととさまの名、他の怨……精霊達の名が多くあった……
?
……札に、絵師が描いた見事な絵が見えた……
札?
……数字と記号がある……
?
……れあかーど、とは何じゃ?……
!?
カードバトルのことか!?
次回 第六五話 日常 SSR の予定です。
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