表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
破滅世界の俺、エルフ。(2025.12)  作者: MAYAKO
第一章 日常

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

64/97

第六一話 日常 名は伏せて     

今晩は。

投稿です。

今回は2話分です。


 ここで陽野が喋り出した。


「む、昔、へ、平安時代っ!仁義に厚い、と、とても厚い義の武将がいた!そ、その人が板東国の王を名乗っているっ!」

「だ、誰だ!?その人は!?」


 俺は湧き上がり、群がる怪物どもを斬り伏せながら叫ぶ!


「い、言えないよっ!」


 は?

 なんで?


「そ、その人はっ!日本三大怨霊が一柱なんだよっ!こえーよ!」

「え゛!?」


 大量の緑色の血液を吹き出しながら倒れるゴブリン。

 非現実感がつきまとう。

 ふっ、と思う。

 これは夢ではないかと?

 太刀を振るう自分が今だ信じられない。


 ……見よ、あの若者を……


「?」


 それはオトネが刀を渡したサラリーマン。

 自然と目が捉えた。


 ……くるなっ!あっちへ行け!何してんだ!ひいいっ早く助けに来いよっ!……


 刀を振り回し、ゴブリン共を追い払っているが、喰われるのは時間の問題だ。

 助けに行こうにも、こちらはこちらで大変なんだが。


 ……あの者、欲に溺れればあのまま悪鬼になる……


「!?」


 ……自分が助かることしか考えておらん、嘆かわしい、あの者あれでも板東武者か?……


 板東武者?いや、どう見ても普通のサラリーマンだろ?


 ……花の都の下町に生れ、強い大人を夢見て生きていたが……


 え?知り合い?


 ……ふふっ、板東国に生れた者は皆知っている、精霊とはそういう存在だ……


 精霊!?

 陽野は怨霊と言ってたけど!?

 誰だこの人!?


 ……日々の暮らし、上の者からは無法を、下の者からは嘲笑を、周りの者こそまさに大鬼、小鬼ではないか……


「……それは、日々の仕事は大変と聞くけど……」


 ……()しい、あの者、憧れが上回れば戦士に還るだろう、欲が上回れば悪鬼に堕ちるであろう……


 憧れ?なんだそれ?

 ゴブリンを斬り伏せ、次のゴブリンに太刀を向けると……あれ?

 ゴブリン共が怯んで下がった!?


 俺の目の前に風が起きる!それは、小さな竜巻?

 その竜巻に光る小さな球が集まり、人の形に成っていく。

 あの生首のお侍さん?


「え?」


 だが、現われたのは豪華な着物を纏った、小さな女の子だった!


 コケ-!?


 綺麗な着物だなぁ。

 いやいやそじゃなくて!

 群衆にいたっけ?着物の女の子?

 非現実感がつきまとう!

 いや現れ方が異常だ!


 この女の子、人か?

 女の子は俺を一瞥(いちべつ)し、陽野と目を合わす。

 あ、陽野のヤツ、固まったぞ。


 ……よき心掛けじゃ!我が()()()()の名を軽々しく呼ぶでないぞ?……


 ととさま!?

 お父さん!?


次回 第六二話 日常 SSR の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ