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破滅世界の俺、エルフ。(2025.12)  作者: MAYAKO
第一章 日常

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第五八話 非日常 崩れゆく世界の     


 武器を持ったゴブリン共は強かった。

 どこで覚えた!?

 辛うじて制圧したが、俺も白鳥さんもボロボロになった。


「オトネ、どう思う?」

「なんね?どうとは?」

「俺も、白鳥さんも普通に戦っている、お前もだ、違和感なくゴブリンどもやザリガニの怪物達を倒している」

「……恐怖ば感じないと?」

「そうだ、当然のように倒している、俺がこんなに強いのはおかしい、それにこの姿もだ!お前の意見が聞きたい」

「憶測ばってん、これは憑依現象じゃなかか、と思う」

「憑依!?」

「そぎゃん、俺っ達は異界の幽霊みたいなモノに取憑かれたと思う」

「……不思議な考えね」

「白鳥さん、じっとしていて」


 俺は白鳥さんの槍傷に手を当てている。


「恥ずかしいんだけど」


 俺の手はボンヤリと銀色に輝いている。

 その銀色の光は白鳥さんの傷口を止血し、塞ぎ始める。


 ……ヒーラーか?俺は?


 でも、なんでこんなコトできるんだ?それに知っているんだ?

 本来なら、白鳥さんはこんな傷、負わない。

 新月の3日間だけは、獣人族の能力が下がる。

 今が満月期だったら、彼女は無敵チートモードだったのだ。

 この知識も自然と湧いてきた。

 誰が取憑いたんだ?なんで俺なんだ?

 まぁ、この能力のお陰で、助かっているけど。


 ヲフヲフ。


「お?コマたそ、怪我はしていないか?助けてくれてありがとう、ん?矢が刺さっているな、白鳥さんが終ったらコマたその治療だ」


 そこにお婆さんがやって来る。


「コマよりもあんただよ、班長さん、あんたも酷い怪我だろ」


「見た目ほど酷くないですよ、同情してもらおうと、弱ったフリをしているだけです」


 世界中、こんな状況なのだろうか?

 助けはおそらく来ないだろう、自力でどうにかしなければ。

 そう、ここは崩れゆく世界の片隅。


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