第五七話 非日常 崩れゆく世界は
今晩は。
投稿です。
何が世界で起きているのか、まったく分からない。
情報がないのだ。
タブ、端末類は一切沈黙し、公共機関は全て停止しているようだし。
混乱。
だけど目的はある。
それは、生き残ること。
皆で!
……お婆さん、大丈夫ですか?……
ん?本多さん?
ああ、あのコマたそ(命名、鈴木さん)の飼い主さん!
……ええ、コマが助けてくれたから……
……コマって名前なんですか!……
……小さいけど、勇敢な子でね、保健所から引き取ってきたんだけど……
ヲフヲフ、ベロベロ。
……まさか、ここまで大きくなるとはねぇ……
……お婆さんのこと、大好きみたいですね……
……ああ、うれしいよ、狛犬さまのように大きく立派になるように名前を付けたけど、まさか、ホントに狛犬さまになるとは……
ヲフヲフ、フンフン。
そのまま現実を受け入れるお婆さん。
タフだな。
それどころか、犬が大きくなって喜んでいる!
乗れるよ、大人二人ほど。
実際、なんなんだ?あの生き物は?
お婆さんの思いの結晶か?
後ろから見ていると、人それぞれの反応だ。
青い顔をしてフラフラ進む人もいれば、お婆さんのように勇む人もいる。
移動は皆で50名くらいに膨れ上がった。
ジョギング途中の人、サラリーマンかな?子供連れ、いろんな人が集まってくる。
もう少しで……お?国立大美術館が見えてきた!
ん?前方が騒がしい?
……班長!……
緑の声だ!
交戦している!?
そこには、日本刀や槍を手にしたゴブリン共がウジャウジャいた。
「先を越された!?」
俺のとんでもない視力は、白鳥さんを捉える!
危ないっ!出すぎだ!
白鳥さんに深々と刺さる槍!
「トリッ!使え!」
オトネは道路標識を俺に投げてよこした!
空中で受け取ると、俺はそのままゴブリン共の群れに突っ込む!
次回 第五八話 非日常 崩れゆく世界の日常 です。
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