第五三話 非日常 その日世界がひっくり返った
今晩は。
投稿です。
「電脳世界が騒がしい」
「なんだよオトネ?突然」
「幽霊や未確認の飛行物体、変な生物の目撃例が爆増しとる。トリも幽霊みた言うとるし」
集合時間5分前。
今回は時間前に全員集合である。
空は分厚い雲に覆われ、陽の光は見えない。
空気はどことなく淀んだ感じがする。
ああ、朝の雰囲気じゃないな、雨でも降るのだろうか?
「幽霊?教育AIに報告しとくかぁ?」
緑は相変わらずである。
「する気もないくせに!」
「まぁなぁ、ハンチョー!今日はこれから板東の森だっけ?」
「ああ、移動する!全員、我に続け!」
そう言って手旗を掲げる俺!
ゾロゾロとガルガモの親子のように皆俺についてくる。
しかし、悲しいことが一つ。
白鳥さん、目を合わせてくれない。
なんで?
いや、想い当たるフシは沢山あるけど。
ありすぎるけど!
……このままではイヤだから、後で謝ろう。
お話しをしよう!……できるかな?
俺達は電車を乗り継ぎ、最初の目的地、板東の森の国立大々美術館を目指す。
もちろん、乗り継ぎ、時間、乗車ホーム全て!俺にお任せあれである!
……早く小原宿行きたい!……
……順番よ、光!……
……私は大国技館楽しみ!……
……雨横!雨横!……
……秋番……おっは秋番にはよ行きたい……
……だよなぁ山羽……
……お前もや?満岡……心の友よ……
「……お前ら、ちゃんとレポート出せよ?」
そして到着、板東の森。
「ここって、皇居があった場所だよね?」
光が聞いてくる。
「ああ、今、皇居は響都に移っているよ、あ、違うお帰りになっているよ」
「帰る?」
「うん、もともとは響都、花の都は仮住まい、みたいな感じかな」
「ふーん」
そんな話しをしながら、国立大美術を目指す。
……凄い緑ね!……
……木が大きい!……
……球磨本とはまた違った緑!ここ、きれい!……
……人も結構いるね……
……お散歩?サボり?……
そう、そこには日常があった。
昨日と同じ今日だと思っていた。
いや、思いもしなかった、当り前の日常。
俺は立ち止まり、空を見上げた。
途轍もない不安に襲われたのだ。
震えている!?
「おい!?トリ!?どうした!」
俺の異変に気が付いた緑。
分厚い雲、晴れ間は見えない。
大地が振動し始める。
それは一瞬の出来事だった。
何かが、大地を、大気を、走り抜けた!
それは俺達、人体も突き抜け通り過ぎた!
周囲の照明、電光掲示板、タブ、時計、電子機器が全て止まった。
いや、壊れた!?
地震とは明らかに違う大地の振動。
頭痛と嘔吐の感覚、悪寒か?いや全身か組み替えられる?
凄い振動が大地から湧き上がる!
そして俺は、いや俺達は身体の細胞が全部分解されるような激痛に呑み込まれた。
それは身体が裏返しにされるような感覚、とても耐えられる感覚ではない!
大地に倒れた俺は、ボンヤリと空を見上げた。
「!?」
そこには、無数の流れ星が見えた。
……なにが起きたのだ?
身体が動かん!
皆は!?
それは突然の出来事。
何が起きたのか、俺にはまったく分からなかった。
次回投稿は未定です。




