第五一話 日常 おやすみなさいの挨拶
今晩は。
投稿です。
今回は2話分です。
「かはっ!」
俺は息を吹き返した。
げほげほげほげほげほげほげほげぼっ!
激しい咳き込み。
涙目で白鳥さんを見る。
あ、鼻水も出ている!?
か、悲しいっ!こんな顔を見られるなんて!
あ、もう、おわた……俺、おわた……女の子に抱きしめられて、倒れるなんて!
白鳥さんの寝顔?を見て、よからぬことを考えたから罰があたったんだ!
うう、ごめんなさい……ん?誰に謝っているんだ?
長い睫、綺麗な眉、耳なんてピカピカで可愛かったし……ごめんなさい……。
その唇を見て、マウストゥマウスで息を!とかドキドキして妄想したし!
幽霊なんて、そっちのけ!
ああ、俺って最低だ……。
「!?」
ごしごし。
え?
白鳥さんは自分のジャージで、俺のぐしゃぐしゃに汚れた顔を拭きだした。
コケ-!?
「とっ、ちょ!?し、白鳥さん!?」
「じっとしていて、ごめんなさい、私……」
ごしごし。
「いや、いやこれは……」
「うん、きれいになった……ごめんなさい」
ここは……お礼を言うべきだ。
「……ありがとう」
「!……私こそ、あの幽霊さんがこっち見た時、かばってくれた」
「え?」
倒れたのに?見ていた?
「私を背に、前に立ってくれた……私の方こそ……ありがとう」
視線を感じると、フロントのヤツがこちらをチラチラ見ている。
ああ、こいつはあの幽霊、見ていないんだな。
「部屋、戻ろうか」
俺が促すと、白鳥さんは従った。
「うん」
……なんかセリフだけだと、恋人どうしみたいだ……
部屋、戻ろうか。
……ああ、ほんと俺ってヤツは不謹慎なヤツだなぁ。
トコトコ歩く二人。
会話はなく、寄り添って歩いた。
そして彼女を部屋のドアまで送る。
ここでまた視線を感じた。
どこだ?
「あ」
小さな声が俺の口から漏れた。
ドアは少し開いている?
そこから除く眼。
間違いなく光や鈴木さん、その他女子達の目だ。
みんな銀色ではなく、いたずらっぽい黒い目。
「今日はありがとう、じゃ」
そう言って、ドアに滑り込む白鳥さん。
バタン。重く閉まるドア。
「こちらこそ、おやすみなさい」
カチ。
ん?ドアが開いた?
「……おやすみなさい」
ぱたん。再び締まるドア。
そしてそのドアの向こうから、なにやら声が?
……俺に耳には聞こえてしまった。
……きゃあああああっ!?
……どう?どうだったのっ!?瑞紀っ!
……ど、どこまでイッたのっ!?
……ど、どこまでって、ロビーまでだけど……
……いや場所じゃなくて!
……ここ?
……きゃっ?!
……それともここ?ここを許したの!?
……あんっ!?ひ、ひかり!?やめてよっ!
……どおおおおだったのぉよおおおおっ!?
……お、お話ししただけよ!どこも許していませんっ!
……将来の話した?
……だからっ!
……深夜……若い二人……楽しい修学旅行……自己責任の旅
これはもう……
……幽霊を見ただけよ
……え゛!?
俺はその場を後にした。
なんでこんなに耳がいいのだろう?
これでは覗きとかわらんではないか!
そして立ち止まる。
ん?俺って、どうやって息を吹き返したんだ?
そっと唇に手を当てる。
「いてっ!?」
俺の唇は、少し切れていた。
なんでだ?倒れたとき、どこかぶつけた?
それとも白鳥さんのジャージか?
……まさか……
次回、タイトル出来ていません。
投稿は未定です。




