第五〇話 非日常 困ります
今晩は。
投稿です。
白鳥さんをソファーに横たえ、窓を見る。
……え?まだいる?
騎乗の武者は有名な絵画のポーズのように馬を操り、上空に消えていく。
幻聴だろうか、笑い声が聞こえたような気がする。
とんでもなく怖かったが、どこか心の一部は落ち着いていた。
「なんなんだ?あの武者?ここら辺、古戦場か?それとも、お墓があったとか?」
で、どうしよう?白鳥さん。
触っていいのかな?
いや、肩とか頬とか、起こさないと。
それよりもこのまま見ていていいのか?
なんか罪悪感、がムクムクと膨らんできているのだが。
取敢えず、声を掛けてみる。
起きなかったら、鎖骨を軽く叩くか。
救急医療で習った起こし方だ。
「……しら……」
と声を掛けようとした瞬間、瞼が開き、銀色の眼が現われた!
ぎゅっ。
白鳥さんは俺に抱きついた。
ふわっ、と香る髪。
とんでもなく柔らかいバストが俺に押しつけられる。
ジャージ越しに伝わる体温。
……困ります。
ああ、俺ってホント不謹慎だなぁ、彼女、怖がっているのに!
さらに付け加えるなら……白鳥さん?
腕力、強すぎね?
その力は異常であった。
肺から一気に酸素が飛び出してしまうくらい、白鳥さんの力は強かった!
あ、マズい、呼吸できない!?
「……し……ら……と、と……」
俺は自分でチアノーゼを起こしているのが自覚できた。
なんちゅう力だ!?
これが陸上部、アスリートの力?
いや、異常だろ!
あ!もしかして身体の変化って、これか!?
「あ!?と、鳥庭くん!?」
かくん。
今度は俺がぶっ倒れた。
きっと天罰だ。
俺は確信する。
次回 第五一話 日常 おやすみなさいの挨拶 です。
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