第四七話 非日常 ホテルにて
今晩は。
投稿です。
食事を終え、ホテルに着いたのはもう深夜だ。
皆満腹で満足らしく、お店では、ミッシェルさんとタブレット内のミンミンさんとの話しで盛り上がった。
話の内容は方言である。
楽しかった。
そんな今日一日を振り返りながら、俺はロビーに一人佇んでいる。
静かだな。
デカイソファーに座り、身を沈め溜息を一つ。
眠くないのだ。
お店お名前がミッシェルだから、ミッシェルさんと呼んでいたけど、ミッシェルさん……。
そう、彼女の目も時々銀色に輝いていた。
このホテルのフロントの人は銀色に輝かない。
俺の目はどうなんだろう?眠くないのもなんか変だ。
それどころか、頭が冴えて元気なのである。
微かな駆動音?ああ、エレベーターか?
中に一人。
この感じ、女の人だ。
誰だろう?いや、こんな時間に?
都会の夜はどんな夜なのだ?
ここで俺は息が止まるほど驚いた。
え?なんでエレベーターの中の人数が分かったんだ?
それも、女の人とか。
エレベーターはソファーの遙か後方。
俺は首を動かし、エレベーターのドアを見る。
ドアは開いていないけど……乗っているのは白鳥さん。
確信を持って見つめる。
1F、エレベーターのドアが開く。
出てきたのは、白鳥瑞紀さん。
彼女は迷うことなく俺を見つけ、ゆっくりとやって来る。
学校指定のジャージ。まぁ俺もそうだけど。
真夜中でホテルでジャージ、そしてここは花の都。なんだこのシチュエーションは!?
そして白鳥さんは一言。
「鳥庭くん、今晩は」
「今晩は、どうしたの?白鳥さん」
「いると思ったんだ」
彼女は銀色に輝く眼でそう言った。
そしてとびきりの笑顔を見せてくれた。
これは、日常か?
次回 第四七話 非日常 銀の目 です。
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