第四四話 日常 きゅいしいねふぁんかいせ
今晩は。
今回は2話分です。
2話分くらいが読みやすいですか?
オトネのアドバイスは的確で何度も助けられた。
あの言葉の数々は……。
「鳥庭氏、今はその話しストップでよろしいですかな?その件に関しては日を改めましょうぞ、我々は表に出ることは望まない、影の存在でしてなぁ」
しかし。
「でも……」
「今は深夜、ご飯が先ですぞ!」
違う!ダメだ!
「では一言、ひとこと言わせて下さい!……名も知らない皆さん、俺は元気に暮らしていますっ!皆さんのおかげです、ありがとうございました!」
ピタリ、と止まるコメント欄。
そして一気に流れ、溢れ出す!
最早速すぎて読めん!
音声も多すぎて、何を言っているのか分からん!
だけど、その怒濤の熱量は、熱く伝わった。
・ガンバレ!負けるな!なにくそっと思え!×∞
激昂。
俺は静かに俯いた。
そして……励ましの言葉が嬉しくて……少しだけ泣いた。
血の繋がっている彼奴らは、俺から全てを奪おうとしたのに、この名前も住所も知らない人達は、よってたかって俺を……助けてくれたんだ。
「さぁ、ご飯ですぞ!ご飯!進みましょうぞ!」
「そうですね、ミンミンさん」
……ご飯、なんだろ?……
……食堂?カツ丼か?定食屋さん?……
……ええっ?カツ丼?なんかぁ、お洒落なお店がいい……
……あんだよ、カツ丼いいじゃんか!……
……カツ丼、好きだけどさぁ……
……なんか面白そう……
……うわぁ夜なのに明るいぞ……
……街灯の数多いねぇ……
みんな気を使って、俺のことには触れない。
「さてここですぞ!移動距離、時間も良し!このビルの下が目的地ですぞ!」
確かに5分掛かっていない。
到着した場所は、隣のビルの裏?
さらにこの地下一階に食堂があると?
食堂?
皆、狭い階段をソロリソロリと降りていく。
もちろん先頭は俺。
な……なんで俺?班長だから?ここはオトネじゃね?
階段は綺麗に清掃されており、綺麗なランタン?がいくつも飾られている。
食堂?この雰囲気、違うだろ!
そして見えてくる看板。
「ミッシェル?」
看板にカタカナで表示してある。
そしてその上に小さな文字。
「しう?くい?じゃないな?」
自慢じゃないが俺は英語が苦手だ。
「これなんて読むんだ?」
緑もそうである。
「きゅいしいね?ふぁんかいせ?」
本多さんもアウトだろう。
誰も読めない。そもそもこれは英語か?
「cuisine française」
滑らかな発音。
ネイティブ!?
皆が松田さんを驚異の目で見る。
「まっださん、いまなっんつったの?広宮島弁?」
なぜかなまる緑。
「cuisine française、フランス料理ミッシェル……食堂?ここフレンチよ!?」
「「「「「「「「「はぁ!?」」」」」」」」」
さてどうする、国立肥後六花高校の学生さん!
フランス料理ってなんだ!?
次回 第四五話 日常 お家ご飯 です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




