第四七話 因幡の白ウサギ
今晩は。
投稿です。
見えてきた城塞都市それは。
「え?」
その周囲は見渡す限りの田んぼである!
「トリ、お札があっぞ!」
綺麗に区画整理された田畑、道路、橋。
道路脇の樹木や橋に貼られている星印のお札。
そのお札、魔力の眼で見ると銀色に輝き、田畑、城塞都市を包んでいる。
星印のお札?なんだこれ?オトネに聞いてみるか?
城門は開かれ、多くの人達が手招きをしている!
……早く!……
……怪我人は!?……
……おい、あれは板東国の長老じゃ?……
城塞都市の門前にも沢山のフェアリーが舞っている。
ざざっ、とアンキロちゃんが滑り込む。
ぽいっ、と鈴木さんと満岡を放ると、クルリと反転し、ゴブリンや大鬼の群れに突っ込んでいく!
元気勇気の固まりである!
なんとも勇ましい!
呪符の力であろうか、ゴブリンどもは田畑にはいれない!
凄い結界だ!
俺達が城塞都市に入ると同時に矢の光りは消えた。
……間に合ったようでござるな……
……我らの力、必要な時はいつでもお呼びなされ……
ブワッ、と消える二柱の英傑。
……なんと言ってお呼びすれば?
発熱してフラフラの俺。
ああ、なんか情けない。
俺は精霊へのお礼もそこそこに、そのままぶっ倒れた。
ああ、球磨本への道は前途多難だ。
目が覚めると、知らない天井だった。
ん?
……トリのヤツ、ショックだろうなぁ……
満岡?
……薬師の話だと……
……気枯れとか……
なんの話をしている?
……毛狩れとも毛枯れとも言うらしいぞ……
……でも、でも暫くすると生えてくるんでしょう?……
……まぁ時間の問題とか言っていたけど……
俺は体を起そうとしたが、激痛が走った!
「いっ……」
そして口の中の違和感。
……歯が……歯がボロボロ!?
半分くらいないぞ!?
舌先で触ると、空洞だらけだ!
手足の指先もとんでもなく痛い。
指先を見ると、爪がなかった。
「!?」
全身に走るヒリヒリ感。
どうなったんだ!?俺の体?
「起きたの鳥庭くん?」
「……ああ……ん?」
頭の感覚がおかしい。
「え?髪の毛がない!?」
次回サブタイトルは 第四八話 因幡の白ウサギ その2 の予定です。
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