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破滅世界の俺、エルフ。(2025.12)  作者: MAYAKO
第二章 西への旅

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第四四話 戦略的撤退?     

今晩は。

投稿です。


 俺の予感は当たった。


 またゾロゾロとゴブリンどもが集まり始めたのだ。

 いったい、どこにこんな数が?

 ああ、前もって用意していたと?

 俺の復活と同時に動いたのかな?


「トリ!数が多かばい!」


「先の街まで逃げられないか?」


「オトネ氏!鳥庭氏に伝えて下され!先の街は城塞都市!門を開いて待っているそうですぞ!」


「トリ!戦略的撤退ばい!」


 いやもう皆走っているよ!

 オトネの周りは、無数のフェアリーが飛び交い、何やら情報交換しているようだ。

 しかし、この弓はなんだ!?

 敵は消えたが、味方にもダメージがあるとは?


「鳥庭くん、降ろして重いでしょう?」


 俺は汗を流し、白鳥さんを運んでいた。

 元気がいいのはアンキロちゃんくらいだ。


「俺も白鳥さんも傷の治りが遅い、多分この弓が原因だと思う」


「……走れるわ」


 見るからに深手、獣人族特有の回復が追いついていない。


「鳥庭くん?」


 実は、途轍もなく重いのだ。

 これは白鳥さんが重いのではなく、俺の力が落ちている、これが正解だろう。


「トリ!再召喚はできんとや!?」


 おそらく無理である。

 なんせ頭がチリチリして痛いのだ。


「できない!頭痛がしている、するな、ということだろう」


 頭痛と聞いて、腕の中の白鳥さんが身をくねらせた。


「わっ!?」


 個人的に絶対触ってはいけないところが、色々と俺の腕の中で蠢く。


 コケェ!?


 ビックリするくらい柔らかい白鳥さん。

 ああ、俺って不謹慎だなぁ。


 ヒュン!と大地に降り立つと、今度は俺がお姫様抱っこされた!


「無理しないでっ!」


 だが、俺を抱き上げた白鳥さんも傷口からの出血が!

 一歩進む度に傷口から鮮血が流れ出る。

 俺の視線に気づいたのか、彼女は一言、言い放つ。


「気にしないで、ね?」


 ね?じゃないだろう!気にするよ!


次回サブタイトルは 第四五話 殿は任されよ 頼もしい武者二人 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

電気、ガス、水道、復活です。

倒れた本棚もだいぶきれいになりました。

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