第三四話 西への一歩
今晩は。
投稿です。
こうして俺達は西への一歩を踏み出した。
その一歩で、俺は考えの甘さを思い知った。
板東国、門王さまの結界を一歩でた瞬間、空気が変わったのだ!
「ぐっ!?これは!?」
「こっが結界外の世界たい」
振り返ると、門王さま、滝夜叉姫さまが結界ギリギリの所で、見送ってくれていた。
街の皆も総出である。
手を振る人々。
おい!鈴木さん!満岡!大丈夫なのか!?
魔の風に曝される?
そんな感じなのだ!
これはヤバイ!
不安、絶望、焦燥、負の感情が外部より押し寄せる。
こんなの浴び続けたら病気にならないか!?
俺は白鳥さんを最初に見る。
心配なのだ!
すると綺麗に目が合った。
ああ、彼女は平気そうだ。
ちょっと安心。
いや、かなり安心。
俺のホッとした表情を読み取ったのか、彼女は慌てて目を逸らした。
……そんな……プイしなくても……。
「オトネ、知っていた?この現象」
「ああ、知っとったばい。何年この世界に住んどると思うとんね?鈴木さん、満岡、気分はどぎゃん?」
「平気よ」
「問題ない」
意外と強いな?……!?
え?何か光っている?
「鈴木さん、満岡、何を持っているの?」
「あ、これね!」
そう言って首元から出てくるお守り。
「それは?」
「滝夜叉姫さまのお守りよ、女性専用」
魔力の眼で見ると、銀色にギラリ、と輝いている!
「満岡は?」
「香衣の虎さまのお守りを持っている、旅に出たいと言ったら、無言でくれた。」
え?
「お言葉を下さい、と言ったら年寄りや子供が勇む姿が、お好きだとか」
ふーん、ほう、いつの間に?
で、俺のは?
次回サブタイトルは 第三五話 外の世界 です。
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