第三一話 では、西へ
今晩は。
投稿です。
街ヘ戻るつもりはなかった。
「オトネ、これが西へ向う道か?」
「そげんたい、東海道たい」
「こ、このまま旅立つの?」
白鳥さんが心配そうに尋ねる。
「ああ、旅立つよ、食べ物や水は現地調達、水の場所はアンキロちゃんが教えてくれそうだし、な?」
な?と尋ねると、ビシビシ、と尻尾で大地を叩いて見せた。
「皆にお別れは?」
「言ってきていいよ、俺はここで待つ」
「……」
「どうした?オトネ?」
「旅立つなら、話すことがあるとよ」
ただならぬ雰囲気である。
なんの話しだ?
そんな重要な話し、あったか?
「あんな、トリよ」
「なんだい?」
「日本じゅうば、飛び回って情報ば集め、伝え、命掛けでみんなば繋ごうとした集団がおっとよ」
「集団?忍者みたいなヤツ?」
「すごかヤツラたい、そっでん球州には上陸できんかったってたい」
「!」
球州やばい?
「誰だ?その人達?」
「お前も知っとる連中たい」
そんな連中いたか?
パタパタ。
羽音が聞こえてきた。
ブーン。
虫だろうか?
フッ、と肩に留まる小さな……虫?いや虫にしてはデカいぞ!?
よく見ると、そいつは人型だった。
大きさは15㎝くらいだろうか?
背中には蝶のみたいな羽。
「え?」
小さいけどそのフォルムは成人女性みたいだ!
短いスカートに花の髪飾り。
フェアリー!?
「オトネ氏!やっと目覚めたようですな、我らが王は!」
え?この声は!?
「長い間待ちましたぞ!何度生まれ変わったことか!」
聞いたことがある!
この声!
「ミラクル・ミランダ・ミンミンさん!?」
「おお!正解ですぞ!お初にお目に掛りますぞ!我こそはフェアリー集団、カムナガラコード・ZZZポケットの偉大なるオサ、ミラクル・ミランダ・ミンミンなり!」
え?200年前だよね?
ん?何度生まれ変わった、とか言っていなかったか?
「西への旅、お供しますぞ!さぁいざ、西へ!」
お喋りフェアリー集団、参戦!
次回サブタイトルは未定です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




