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破滅世界の俺、エルフ。(2025.12)  作者: MAYAKO
第二章 西への旅

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第二六話 関東管領殿     

今晩は。

投稿です。


「旅立つのか?」


「はい、門王さま」


「いつでも呼べ、ただし、無理はするなよ?運良く再生するとは限らんからな。死はいつも隣にいることを忘れるでないぞ」


「はい」


「トリよ。悲しむのは白鳥だけではない、みんなお主を心がけている。忘れるでないぞ」


「……はい、ありがとうございます滝夜叉姫さま、それでは……」


 つんつん。


「ん?」


 なんだ?誰かが俺の手をつつく。


「え?」


 振り向いても誰もいない。

 またアンキロちゃんか?

 視線を下に降ろすと……「!?」


 そこには、二頭身キャラ?がいた。

 それも二人である。


 子ども?


「これは関東管領殿」


 先に声を掛けたのは門王さまだ。


「お久しゅう、門王さま」

「さま」


「滝さまも相変わらずお美しい」

「美しい」


 ぽっ、とする姫と、ナゼか赤くなる関東管領さまとお供。


「今日は英雄殿が目覚めたと聞き、見舞いに参った」

「まいった」


 門王さまと対等にお話ししているけど?

 俺に会いに来た?


「ホピット?コロボックル?」


 なぜかそんな言葉が出た。


「違う、ホピやコロボは平和を好む」

「好む」


 え?

 よく見ると、異様な出立である。

 兜に鎧。

 腰には刀?五月人形?


「人形ではない、無礼な!」

「無礼な!」


 その兜の飾り文字がおかしい。

 一人は『美』、でもう一人は『変』なのだ。


「ほう、この飾りに目を付けるとは中々見所がある」

「ある」


 なんかちっこくて可愛いぞ。


「その文字は?」


「よくぞ聞いた!これは美沙門天の美じゃ!アイのはあいぜんみょうおうさまのアイじゃ!」


「?」


 昆沙門天の美?

 愛染明王さまの変?


「このワシが一生懸命作った飾りじゃ!」


「ははっ、殿より頂いたこの飾り文字、家宝でございます!」


 アイと呼ばれた武者は跪き、頭を垂れる。


 殿?


 偉い方なのだろうか?それに関東管領って??

 俺はオトネをチラ見する。


「え?でも毘沙門天の美って……」


 そう言った瞬間!


 パンパンッ!と脚と肩を叩かれ俺は大地に跪いた!

 耳元にはアイと呼ばれた武者。

 え?速すぎて見えなかったぞ!?


(よいか、これは愛と読むのじゃ!変ではないっ!)


(え?もしかしてお殿様、漢字に弱いとか?)


(黙らっしゃいゃい!)


「これ、アイ、何を話しておる?わしもまぜよ!一人はイヤじゃ!」


「ははっ!」


 ここで俺は違和感。

 この二人に顔を近づけてみる。


 ほんのりと優しい、いい香りがする。


「……え?女の子!?」


次回サブタイトルは 第二七話 香衣の虎 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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