第二四話 さすがに人前では……しかし!
今晩は。
投稿です。
パチ。
焦点が合った。
時間はさほど進んでいないようだ。
「トリくん、何か見た?ビジョン?」
さすがに鋭い白鳥さん。
しかしトイレ友達とは?
そう言えば学校でよく女子達、集団でトイレに行っていたような?
「見た、でも不思議な光景だった。覚えがないんだ」
「?」
自然と俺達二人の視線は、門王さまに向った。
「「何かしました?しましたよね?」」
綺麗にハモる俺と白鳥さん。
「さて?」
とぼける門王さま。
「……そ、それでどうするのじゃ?再び抱擁か?それともせ、せ、せ、せっ……くっ、何を言わせるのじゃ!この無礼者!」
いやいや、滝夜叉姫さま!そこで止めないでください!言葉の切りようではトンデモない誤解を招きます!
「ん?」
いつの間にか集まっている妖精、人族達。
「……おい、畑仕事はどうした?鉄の回収は?」
怒鳴る俺。
「「「「「「「「「「「「「「「「さて?」」」」」」」」」」」」」」」
おとぼけの皆さん。
さて?じゃないだろおおおっ!
「あっ!?」
「どうしたの?トリくん?」
集まった者達が、映像を送ってきた!?
次々に脳内で開く映像の数々!
それは毎日花を添える白鳥さんの映像だ!
泣いている姿もある!
え?この人達、ストーカー!?
隠し撮り!?
記憶の一部を送っているのか?
あ、誰かが俺のサヤエンドウの横に座って、何か話し掛けている!
それは二年間の記録映像だ。
あ、オトネのヤツが蹴ってる!
音声はないが、早く起きろと口が動いている!
なんだ?子供達が集まってお祈りしているぞ!?
俺は……どんな存在なのだ?
ああ、憧れであり、その昔ラスボスに挑んだ英雄か。
自覚ないけど。
(伝説の英雄だ……)
誰だ!?
(立振舞い、子供達の夢を壊すなよ?)
イヤだね。
(なんと!イヤだと!?)
俺は俺だ、子どもや周りに合わせるつもりはない。
(……ほう)
早々にここを立ち去るよ。
ボロが出る前にね。
俺は黙って白鳥さんを抱き寄せた。
「!」
固まる白鳥さん。
「ち、ちちうええええっ!?ついに、ついに本懐を遂げるようですっううう!」
「なんと!」
ギャラリーうるさいっ!
この目の前の女性は、もの凄い悲しい思いや心配を……俺は白鳥さんを安心させたかった。
周りの者など知ったことか!
ああ、そうさ、俺は白鳥さんが大好きなんだ!
エルフの記憶も、思い出せない出来事も、悩んだりしない!
俺は俺だ!今を生きているんだ!
俺は強引に白鳥さんの唇を!
「かぷ」
「いでええええええええええっ!?」
「アンキロ、アンキロ」
一世一代の決意は、俺の足に噛みついたアンキロちゃんによって阻止された。
次回サブタイトルは未定です。
投稿も怪しいデス。
しばしお待ちを。




