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春風  作者: はるき
2章
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11/22

高校

高校生になった。

僕は人気者だ。

中身のないただのマスコットだから。


先生は言う。高校生活はあっという間だ。目指す進路から逆算してやるべきことをやれよと。やりたいことなんてない、ただ平穏に過ごしたいだけ。昔はサッカー選手やキラキラ輝くアイドルになりたかったっけ。今の自分の理想と真逆でほんとにウケる。ただ思う、平穏ってこの今のピエロをやり続けることなんだろうかと。


「お前って好きな子とかいないの?ほんとにモテるよね」


昼休み、俺を上げてるようで、少し嫌味も混じったような口調で、そういえばなんかよく隣にいる奴がおちょくっている。うるさい。波風立てることを言ってくるな。好きな人?別に悲観しているわけじゃない。都合が良かっただけだ。だから誰のことも好きじゃない。


「今はいいかな。こうしてみんなといるの楽しいし」


「さすが、カッコイイ奴は分かってるわ」


分かりやすく、隣にいる奴の口角が上がる。単純な奴。空っぽの俺にはお前が友人としてお似合いだ。


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