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決意 4

「ポラーレ……我々もそうしたいのはヤマヤマなんだがな……。ただ、このアバラックバーイアでも有数な企業の一つであるファーマエンダ社から連絡があっては来ないわけにはいかない。ましてや、ファーマエンダ社は先日、コビナレホールでのイベントでも事件が発生している」


 広げた腕を下ろしながら、続けたキャンビア。ポラーレが発した言葉も、受け流しながら、キャンビアへと詰め寄りながら話し続けた。


「その場にいたアルテファットも暴走していたと聞く。であれば、通報があった以上、すぐさま駆けつけるのは当然のことだと思うが?」


「くっ……」


 腕を組んだキャンビア。


「ポラーレ。わかっていると思うが……強制的に来てもらうこともできる」


 ポラーレを見据えながら告げたキャンビア。その声は今までで一番低く聞こえた。それを聞いていたのか、警察の集団の数人が動き、足音を立てた。ルーチェの身体に力が入る。その身体が小刻みに震えていた。キャンビアと一瞬目が合ったルーチェ。


 キャンビアは振り返ることなく右手を上げた。それと同時に、警察の動きが止まった。そして、音もなく元の位置に戻っていった。


「俺の部下は優秀かつ冷静で助かる。必要な判断も早い……」


 話しながら右腕を元の位置に戻したキャンビア。視線は、ポラーレを見据えたままだった。


「そうだな……一応言っておくと、キミたちを逮捕するつもりはない。協力の礼だとでも思ってくれ。それに……」


 言葉を止めて、ルーチェへと視線を向けてきた。正確にはルーチェのアルテファットの腕へと。


「かなりの出血をしている人もいるようだからね」


 視線がポラーレへと戻っていった。


「ポラーレ。キミもケガをしているようだし、治療をするのが優先だろう? 治るものも治らなくなる。素直に来てもらおうか」


 キャンビアの目が鋭くポラーレを見ていた。ポラーレも見返しているのか、まったく微動だにしなかった。やがて、ため息が一つ聞こえる。そして、振り返り、ルーチェ、マスター、アナリズと順に目線を向けたポラーレ。ゆっくりとキャンビアへと向き直った。


「……わかった。行こう……」


 その声はまるで口から漏れ出ているようだった。


「キミからその言葉が聞けて良かったよ……。ケガ人がいる! 丁重にお連れしろ!」


 鋭い言葉と洗練された動きを見せ、キャンビアが警察に指示を出した。その言葉に反応したように、全員が一斉に動き出し、研究所のホールがあわただしくなった。


「ルーチェさん」


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