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魔女の戯れ  作者: 42
ファンタスティックサーカス
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【1】

 今回の願い事は、サーカス団の団長から。昨日、麓の町に旅団は到着。けれど、ここで問題が。なんと練習中に事故。サーカスの目玉である猛獣ショーが出来なくて困ってると——。

 猛獣が逃げ出した——とかじゃなくて良かったんだわ。

 とまぁ、なんとかショーを成功させたい。との切実な願いに、あたし達は出演料を報酬に協力する事にした。

 可愛い服も着れるし、何よりわたし達は魔法が使える。

 楽勝! とか思った自分が馬鹿だったんだわ……。

「猛獣といえば、猛獣なんだわ」

「そのようね。確かに猛獣だけれど……色々まずいのではないかしら……」

 見せられたのは、一匹の大きな狐。ただししっぽが三本。

 大きさだけの問題じゃない。

 毛色も桃色と、明らかに野生の獣ではない。

 まして、尾が三本って事は、明らかに使い魔の類。

「団長ー。この子、どうやって此処に?」

「その子ね、実は。サーカスの目玉にって、此処に着いた時に貰ったんだ。それで、とても珍しい毛色だもんで、よーし! 芸を仕込むぞって思ってたんだけどね……。ははっ」

「ははっじゃねーのよ。この子、貰っちゃ駄目な類の子だからね。なんでもかんでもくれるからって、貰っちゃ駄目だからね!」

「んーでも、ほら。もうチラシ作って配っちゃったし。」

「仕事早すぎるんだわ」

 頭を抱えた。

「通報した方良いんじゃないかしら。そもそも使い魔は主と一蓮托生。棄てる事は出来ない。けれど、使い魔ショップなら話は別。違法投棄かもしれないわ」

「使い魔ショップ? そんなのあるんだ」

「おーい。食いつくなーおっさん」

「主が現れなかった獣は、基本的に普通の獣に転生処置をするものだけれど。お金がかかるのよね。だから、こうゆうサークル団に擦り付けたり。野にはなったり。とまぁ——違法な事をしている所もあるのよ。普通に、違反なので、申し訳ないのだけれど通報させて頂きます。これも、義務なの」

「えー困るよー。もう明後日にはお披露目しなきゃいけないのー。もーさ、それなら代わりの猛獣連れてきてよー頼むよー」

 団長に泣きつかれ、変わりの猛獣を用意する事になり、二人の魔女は頭を悩ませるのであった。

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