【4】
翌朝。
国境には、警備隊が待機していた。
縄で縛り上げた悪党の集団を引き渡すと、入国処理を済ませ、ルナ達はアムール国に足を踏み入れる。
襲われる心配の無くなった一行は、観光モードに切り替わる。
首都を目指して二日。簡素な風景は、徐々に整備されていく。
白いタイルの舗装された道。観光客で賑わう首都エメルド。市場には、沢山の南国フルーツが並び、フレッシュなジュースを手に散策している人とすれ違う。
折角だから。
各々、選んだ果実で喉を潤す。
屋台も充実している。
目を引いた、巨大の肉を削ぎ落とし、薄いパンに野菜と挟む食べ物を、食べ歩く。
腹を満たした後は、いよいよ魔法局へ出向く。
白い建物に、白い服。
お堅い雰囲気の中。色々と経緯を説明し、魔法のランプを渡す。
驚きの表情を見せた後、魔法のランプは鑑定のため別室へ。
出土品として手続きを進めていると、魔法のランプは帰って来た。
結果は、残念ながら偽物。
ただ、純金で出来ている為、偽物であっても価値はあるとの事。
ベルズは分かりやすく、がっくりと肩を落とした。本物であれば、相当の報奨金を手にする事が出来たのだから。
町へ戻る。
「偽物かー残念なんだわ。て、事で。これでお別れだ。悪党は逮捕されたからね。これからどーすんの?」
「……家に戻るよ。それから、あいつらの墓にも……」
「そっか」
「世話になったな」
「——じゃあね」
ルナ達は、あっさりとベルズと別れる。
「さーて。仕事も終わった事だし、観光しまくるんだわ」
陽が沈む頃。
魔女達は買い物に食事に勤しんだ。滅多に訪れる事のない場所で、大いにはしゃいだ後。事前に予約していたホテルにチェックイン。朝食までは自由行動とした。
ルシアンは、大きなホテルの窓から景色を眺め、ローズは買い漁った化粧品やアクセサリーなどの荷物を、きれいに鞄へ詰め直している。
一方ルナはクロを連れて、一人砂漠へと向かっていた。




