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魔女の戯れ  作者: 42
マジックランプコモーション
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25/55

【2】

 対価は、魔法のランプを寄贈する事。

 本物だった場合、遺物として厳重に保管する義務が魔法庁には生じる。これも、こうして悪用されない為だ。

 偽物だった場合、対価は不要とする。

 男は、納得の上、危険な仕事を願い出た。悪には裁きをと。

 願い事自体は簡潔。

 だが、死人が出ている以上簡単な仕事ではないのは明らか。なりふり構わず襲ってくるに違いない。

 問題は、いかに人を巻き込まずに進むかだ。麓の町を通るわけにはいかない。空を飛ぶにも、大の大人を連れての二人乗りは危険。そこで、裏道から草原を抜けて行くルートを選ぶ。

 魔女はローブを脱ぎ捨て、黒いコートを羽織る。動きやすく、戦いやすい。

 行き先は、アムール国。その魔法局。

 サリア砂漠は、この国の管轄。その為、サリア砂漠の遺跡で発掘された物は、全てこの国の物。遺跡も多いゆえ、遺物にも詳しい。

 一攫千金目当てや盗掘も多く、偽鑑定士も横行。悪党も数多生息している。よほど信用のある人物以外、貴重な出土品を見せるなど出来たもんじゃない。

 こうした悪党が多い故、罰則も厳しいと聞く。

 一度捕まれば最後——。

 二度と日の目は見られない。

 

「さてと、準備オーケー?」

 ルナは、一同を見渡す。

 ベルズには、フード付きの黒いマントを羽織らせた。狙われにくくするためだ。

「それじゃ、行くよ。あたしとクロが先頭。次いでルシアンとモモコでベルズを挟んで。最後尾はローズとフランネルでよろしくなんだわ」

 

 霧が晴れると、案の定、弓矢が飛んできた。攻撃は想定内。細道を抜けるまでは続いたものの、広い草原にでた頃には止んでいた。

 助かった。

 とは言い切れない状況。

 明らかに人数が増え、いとも簡単に弓矢を弾いたともあれば、相手も考える筈。

 魔法のランプを諦めないのなら、それなりの手を使ってくるに違いないと。

「——妨害がないとは言えないわね」

「そうなんだわ。あとは、入国許可が降りれば良いんだけど。まだ来ないんだわ。とりあえず、向かってる途中に来るかもしれないし。先を急ぐとするんだわ」


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