第19章「決戦直前」
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第19章「決戦直前」
この田舎の町には基本何も無い。
あるのは偏差値の以上に高い高校ぐらいだ。
つまらん町、遊びに行くには隣町まで行かなくてはいけない。
そんなつまらない町に唯一ある公園が俺と犯人が今から戦う死合場となるわけだが…。
しかし公園とは名ばかりで人間が歩行するための歩道より獣が闊歩する獣道、手入れをしていない木々の方が多い
闇討ちにはもってこいの場所
そしてまさに今、公園に唯一ある時計が12時を指した。
薄っすらと公園内に積もっている雪。
そしてその公園の中心、噴水の前には…1人の小人が立っていた。
外灯の下、小人は負傷している腕を押さえて痛みに耐えるように叫ぶ。
モ「来ましたわよ、ランスロット! どこですの!?」
噴水の上部から水が溢れ出す
それが水面へと落ちる水音と叫ぶ声だけが静かな公園に響くのだった。
「やっぱり三錐君はこないの? ランスロット」
ラ「そのようですね。 おそらくはトリスタン、ベディヴィエール辺りが止めたのでしょう」
1人傷だらけ公園に現れた小人。
その噴水の裏手に大きさが異なる2つの影が身を潜めていた。
大きな影は傍らで佇む小さい影に話しかける。
「じゃあ何であの小人は1人で来てるの?」
ラ「彼女の名はモルドレッド卿、私たちが連れ去ったライオネルの実の姉です。 そして彼女は理より感情を優先させる所があります。 おそらく周囲の反対を押し切り1人で妹を助けに来たのでしょう」
大きな影はそれを聞くと、噴水の水しぶきの間から見える小人に目をやり拳をギュッと握る。
「……私は…」
ラ「主様。 予定通り彼女を倒した後、ライオネル、そしてもう一度、彼女らの主の元に奇襲をかけます。よろしいですね?」
小さな影はそう言って覚悟を問う。
もう戻れない、瞳は無言でそう語っていた。
「うん、そうだね。 もう私たちは戻ることも、立ち止まることも許されない」
大きな影はそう言うと静かに立ち上がり、バイクのクラッチレバーを引いた。
「一気にいくよ、ランスロット」
「こんな夜中から、どこに行くんだい? 百合姫さん」
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