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転生特典で完全没入型VRMMOが作れる才能を貰ったので1人で作ってみる  作者: 愛板


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第35話 アニメってあのアニメ?

「お、裕一先生。わざわざ電話かけてくださったんですね」


「まぁ、はい…アニメ化とか聞いてしまうと流石に…」


メールにアニメ化についてお話できませんか?と書かれていたので流石に気になってしまい直ぐに電話をかけてみた。メールで返信しても良かったんだけど、こういう話はやっぱり文面より直接話したいからさ…


ただやっぱり手は動かしてるんだけどね今はどうしても動きたいというか何かを作りたい気分なので…いやこれは何かしてないと落ち着かないともいうな


あ、そうだ。翠ちゃんにメッセージ送っておこう。文面は…明日うちにきたら闘魂注入してほしい。でいいかな?ちょっと喝を入れてほしい気分なので…


「あはは、まぁそうなりますよね!ただうちの雑誌の宿命みたいなもんですね!連載開始してからめちゃくちゃな人気を持っている漫画は直ぐに色々なところから連絡が来るんですよ。アニメ化について、といっても実際にGOするかは編集長の一存なんですけど…」


「一存?」


「そうです一存です。やっぱり我々としてはうちの雑誌で連載を持っている作家さんには漫画を描いてほしいわけですよ。クオリティを落とさずに、なのでどれだけ漫画が人気でも漫画家さんの負担になるなと判断したらアニメ化は絶対にしないです。」


「なるほど…」


まぁ、それもそうかアニメ化して更に人気が出たとしても肝心の漫画家さんのキャパシティを超える作業量になってしまったら本末転倒だもんな…アニメ化作業に時間を取られて漫画が描けなくなったりしたらマズイどころじゃないし…描く時間がなくなって休載とかになると目も当てられないもんなぁ…雑誌のページって決まってるし…


「ーーけど、裕一先生の場合は話が違うんですよ。だって全話描き上がってますからね!」


…た、たしかにぃ

俺だけは全力で例外だったぁ…いやでも一応所々修正はしてるんだよ?本当に細かいところだけど


「と言うことはもうアニメ化企画が進行している感じですか?」


「いえ、進行はしていないです。流石に作者である裕一先生に相談もせずに進めませんよ!今はまだ話が上がった段階ですね。ただ…裕一先生だからこそお話ししたい事があるんです」


「というと?」


「そうですね、まず…単刀直入にお聞きします。ーーー裕一先生アニメ作ってみる気あります?」


「ん???」


え?まって?ん???あにめぇ?


「アニメっていうのはまず初めに製作委員会ってのを作るんですが…今回そのメンツを募集する際にちょっと思っちゃったんですよね…『剣王』をアニメとして作る場合どのアニメ制作会社でも文句言われそうなだなと。」


「な、なるほど?」


まぁ確かに意味わからんクオリティしてるからなあの作品。描いた自分でも本当にこれ俺が描いたの?ってなるくらいには


「なので…ここはもう思い切って最近人類のバグとも言われてる裕一先生にお願いすればいいんじゃないか?となりまして…」


「なんでそうなっちゃたの…」


思い切りすぎない?すんごい舵の取り方したね…


「とりあえず一応聞いたほうがいいんじゃない?というふうに編集部でもなりまして…」


「えと、ちょっと…考えますね?また…あーもう20時か…じゃあ時間も時間なんで明日電話します…」


「わっかりました!ではご検討よろしくお願いします!」


プツン、という音と共に通話が切れた。


……ナニコレドユコト??


とりあえず電話は切ったけど…えぇ…?アニメ制作を自分で??俺達も一応『創世のレガリア』及び『恋色リフレイン』でとある部分だけをアニメにして頑張って自分たちの力で1から作ってゲームの中で流したことはあるけれど…所謂テレビで放送されるようなアニメーションは作ったことないぞ…


んーちょっと、アニメについてもう一度調べてみるか…ぶっちゃけ思考達かECHOに聞いたほうが早いけど最近あまりにも頼りすぎてる気がするから出来るところは自分でする癖を戻していかないと…

これ完全に悪い癖だからな。浮かれてた事を自覚した今引き締めるところはしっかり引き締めないと



えっと…まず、アニメ作りを段階にわけると…


①シナリオ作り

これはまぁ『剣王』がもうすでにあるので大丈夫…ただ、どの部分までをアニメの一話にして、どの部分までをアニメとして作るかを考えなければならない


②脚本、絵コンテ作り

原作のどの部分までをアニメとして作るかを決めて脚本を作り、コマ割りやカメラワークを決める。


③作画

原画を描き、動画としてみれるように原画と原画の間を埋めていく。


④彩色・背景

これはそのまま、色つけて背景を描く


⑤撮影・編集

描き上げたキャラクターと背景を合成。さらにエフェクトやカメラ演出を追加する。


⑥音声の追加

声優さんにセリフを撮ってもらう。さらに効果音やBGMを入れる。



っていう感じだな…


う、う〜ん……思考達の力を借りればできちゃうなこれ…。超大作のゲームを自分達だけで作ってしまう思考達だ。おそらくアニメもまぁ作れるだろうと予想できるが…。


いや待てさっき決めただろ?直ぐに思考達に頼らないって。俺がせっかくあまりの情報量のせいで性格ごと変容してしまう転生特典に触れずに頑張って前世の性格を維持しているのに全てを思考達に任せてしまっていたらそんな事をしてる意味がなくなってしまう。何のための主人格だよ


う、う〜〜ん……で、でもつくりてぇなぁ〜


『剣王』の物語は俺自身も大好きなのだ。前世からこういう物語がいいなとうっすら考え、この体で2度目の人生を過ごすことになってから、必死に人という生き物について私塾を通して学び、めちゃくちゃ考えに考えまくって作った作品である。


そんな作品が俺たちの手でアニメにする事ができる…



や、やってみたいし出来上がったやつを見てみたい…ほとんどチートみたいな俺のこの手にかかればものすごく最高の作品ができるんじゃないかと期待してしまってる自分もいる。


だってそうだろ?どんなクリエイターだって自分の作品がアニメになると聞かされれば最高の出来で作って欲しいと願うものでしょ??



でもこれは…俺の我儘だし…


というか他の思考達に手伝ってもらうわけにもいかないし…ゲーム作りが始まって余分なリソースが今ないし…


「……」


俺はそんなことを考えながらカレンダーを見る……今日は金曜日……


「明日学校ないな…」


いや、待て裕一!そんな事をしたらしずこさんと翠ちゃんに死ぬほど怒られるぞ…正座させられて成長期の睡眠の大事さについてコンコンと説明される地獄が待っているぞ!というかしずこさんが怒ったら超怖いんだぞ!?思い出せ裕一!小学生の時にこっそり徹夜していたのがしずこさんにバレた時のことを!!


次の日からこれは罰ですとでも言いたげに1週間食卓には俺の嫌いなピーマン料理が絶対に出ていたんだぞ!!(料理自体の味は死ぬほど美味しいけど何故か絶対にピーマンの味が強調されていた)


そんな過去があってもやるというのか!?今!ここで!!


それはダメだろ!!


あんな地獄はもう絶対に味合わないと決めたじゃないか!




で、でも…



う、う〜ん……



ちょ、ちょっとくらいなら…いいよね?



小学生の時みたいに何度も徹夜をするわけでもないしぃ?今日だけだし?



と、とりあえず本棚から『剣王』のコミックス一巻を持ってきてっと…うん、やっぱり一話は『魔月』の話を描けば20分くらいになるよな…


「ちょ〜っとだけだから、ちょーとだけ…」


俺はそう言いながらペンを取った。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


思考4「止める?」


思考3「いや、やめておこう。こういう時の主人格はいいものを生み出すからな」


ECHO「そうなのか?疑問」


思考4「認めたくないけどそうだ。主人格はメンタルにかなり左右されるから」


思考2「今のメンタルなら」


思考6「いいものができるだろうね〜」


思考5「そうだな、楽しみだ。」


思考3「我々はしずこさんと翠ちゃんになんと言い訳するかを考えておいてやろう」


思考4「草」


思考2「そういえば『パレモ』の宣伝はどうするんだ?今回も配信者さんに依頼するのか?」


思考3「いや、今回は無しでいいだろう。例の主人格が貯金額を発表してしまった配信でしっかりと宣伝しているからな。確かあの時の最高同時接続者数が42万だったはずだ。その人数の視聴者に宣伝できたなら十分だと考える」


思考6「そうだねぇ、SNSを見る感じあの例の人類のバグが新しいゲーム、それも家庭用ゲーム機でゲームを出すんだって!という感じですかなり話題になってるからね。もう必要はないかも?」


思考2「そうなのか、では私が手が空いた際の時間で作ったこのゲームトレーラーはいらないか?」


思考3「それはいるぞ…というか作ったのなら言ってくれ…」


思考2「今さっき完成したから報告した。隠してたわけじゃない」


思考5「直ぐにデータを送ってくれ。主人格のSNSの方に投稿しておく」


思考2「了解、今送った。」


思考5「確認した。なかなかいい出来だな…」


思考4「一応ゲーム開発の初期段階で開発中の映像を公開していたが…完成品を公開するのはこれが初か?」


思考3「そうだな…少々遅くなってしまったが…まぁ完成した時期も直近だった為仕方ないと言えるだろう」


思考5「投稿完了した。」


思考3「…初めての家庭用ゲーム機でのゲーム…売れてくれるといいが…」


思考4「売れてくれないと困る。お金がやばい」


思考2「まぁ本当にお金が無くなってきたら色々な企業から依頼を受けよう。その場しのぎにはなる」


思考3「…そのような自転車操業にはなりたくないものだな…」


思考4「というかもう朝6時で草」


思考6「いつの間にかそんな時間になってたんだねぇ。主人格は……まだすんごい楽しそうに描いてるね」


思考3「あぁ、実にいい顔をしている。常にこの顔でいてくれたらいいものを…」


ECHO「思考達に質問。30分ほど前から『思考同調システム』を通して尿意センサーの点灯を確認しているが…注意したほうがいい?疑問」


思考3「………尿意を忘れるほど夢中になるんじゃない…」


思考4「ばか…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー









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― 新着の感想 ―
出版社が主人公を理解しすぎてる件www 出版社も結構ぶっ飛んでるなぁ…
図らずともおしがま耐久になってる模様www
っ【ペットボトル】 スッ・・・
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