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転生特典で完全没入型VRMMOが作れる才能を貰ったので1人で作ってみる  作者: 愛板


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第29話 アレすぎる話


「どう言う経緯でそうなったの?」


マジでわからん…


「あの…その言い方が悪いかも知れないんだけれど…今日出たテレビ番組が…かなりアレな番組で…」


アレな番組…?


「というと?」


俺がそう言うと翠ちゃんは少し顔を顰めながら口を開いた。


「芸能人の普段の私服はどうなってるのか?を調べるとかいって私が裕一の家から帰る所を勝手に撮ってたみたいで…」


「oh……」


えぇ…コンプラはどこにいったのぉ??嘘でしょ今時そんな番組あるの…?やばすぎでしょ…今のご時世そんなことしたら一発アウトじゃない?普通に燃えるだろ…


「それでマネージャーさんもブチギレて…収録が終わってから即責任者さんに詰め寄ったら私の事務所にだけこういう事をするという確認が来てなかったみたいでね…」


そ、そんなミスある…?というか他の演者さんには話が通ってたのね…いやまぁ許可とってなきゃ普通に盗撮だからな…?それでも番組テーマが昭和すぎるけど…



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


思考3「すまない…あまりの事態に思考が停止していた…そこまで馬鹿な番組が存在していたのか…?」


思考4「まじ…?」


思考5「そんな事が起こり得るのか…?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


思考達が全力で困惑してる…いや俺も困惑してるけど…


「しかも台本にはこのこと書いてなくて…撮影が始まってから急にこの普段の私服コーナーが始まって…しかも私トップバッターで…他の演者さんにこの時計どこのなの!?教えて!?って滅茶苦茶詰め寄られて…つい私の婚約者の自作です!!って答えちゃったの…」


「だ、台本にも書いてない…?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


思考6「えぇ………」


思考3「こ、言葉も出ないな…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「そう…そこでマネージャーさんが「カメラ止めろぉ!!こんな企画聞いとらんわ!!」って言って収録に割って入ってくれて…色々あって事務所からテレビ局に猛抗議して…収録は強制終了になったんだけど…」


ま、マネージャーさんがしっかりしてて良かった…というかヤバすぎるぞその番組…たとえ放送しても非難轟々だろ…でもまぁ…


「収録が強制終了したんならまだ良かったんじゃ…?」


放送される可能性も無くなったわけだし…


「…その番組がね、若手のモデルさんを集めるっていう特番でこの番組を機に有名になるために来た子がいっぱいいて…強制的に終了しちゃった事を私のせいだって逆恨みしちゃったのか…何人かの子がSNSで私の婚約者の事をそれとなく呟いて…」


「………」


「現在SNSが凄いことになってます……」


「ッスゥーーー………」


「ごめんなさい…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


思考6「翠ちゃんは悪くないよ…」


思考3「もう…その…なんだ…」


思考4「主人格の情報は出てないしセーフ…とはならない?」


思考5「ポジティブに考えればなるが…これから週刊誌は翠ちゃんを徹底的にマークするだろうなぁ…」


思考6「翠ちゃんはもうすでに女優さんをほとんど引退したとはいえ顔が良すぎて一部ではアイドルみたいな扱い受けてるからね…」


思考2「そうなのか…そのレベルなのか…」


思考6「塾の子ども達がよく話してるよ、今日本で一番可愛い女子高生って呼ばれてるんだってさ〜」


思考4「まじか…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「…とりあえず色々わかった」


「ごめんね…裕一…私のせいで…」


「ん?それは大丈夫だよ、名前も出てないし俺にはたぶん実害ないからさ、ただ俺の方でも何かできないか探してみるよ」


そうなんよね、本当にこの話は俺にはマジで実害ないんよ。どこをどうしても本当にない。

俺がそう言うと翠ちゃんは泣きそうになってる目を拭った。


「ううん、大丈夫。これは私の問題だから。裕一に何かしてもらうわけにはいかないの…ただ今日来たのは当分裕一に会えない事を伝えようと思っただけよ…今ならまだ厄介な人たちは追ってきて無いだろうし、私のせいで裕一に迷惑はかけられないもの。それに、私が裕一に会わないでおけば裕一に迷惑はかからないから。いや…もうすでにかかってるか…あはは…私、裕一のサポートがしたいから頑張ってたのに何…してんだろ…」


「……」


翠ちゃんはそう言って悲しそうに顔を伏せた。って俺のサポート?どういう事だろ?いや今はそこじゃなくて…


そっかぁ翠ちゃんがうちに来なくなるのかぁ…


それは嫌だなぁ…あぁ、めちゃくちゃ嫌だなぁ…


うーん俺の家は榊塾っていうものを運営しているしそれを隠れ蓑にしてこれるんじゃない?と思ったが…この方法はダメだな。むしろあの翠ちゃんが通ってる塾に相手がいるんじゃ!とかいうクソみたいな考えが記者の間で出たら目も当てられない。


他の塾生に迷惑がかかってしまう。


だからこそ翠ちゃんは騒ぎが治るまで自宅にいるのが安全なのだ。そうすれば確かになんとかなるけど…



俺は翠ちゃんと一緒にご飯を食べる時間が好きなんだよねぇ…




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


思考4「あ、やばいスイッチ入った」


思考2「これはまずい」


思考6「ありゃ…」


思考3「諦めろ、このスイッチが入ったらもうどうすることもできん…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そうだな…多分やらかしてくれたテレビ局の方は翠ちゃんの事務所が痛めつけてくれるだろうし、クソみたいな事を呟いた共演者のクソどもの方も多分業界のやり方で締めてくれると思うから…俺の方からは徹底的にやれよ?って感じでお金出す事を伝えておくか…


てことは俺がすべき事は…んー


あ、そうだ婚約者の正体がわからないからこういうことになってるんだし…


「翠ちゃん」


「な、なにかしら?」


「一緒に配信しよっか?」


「ーーーふぇ…?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


思考3「…………」


思考4「ばか…」


思考2「……」


思考5「まぁ、それが一番早いか…」


思考3「ただ顔は隠せよ主人格、そうしなければかなりのリスクがあるぞ」


主人格「やだ。」


思考3「はぁ……」


思考4「言うと思った」


主人格「顔を隠してたら逆にまずい事になるし、というか顔を隠しちゃったら翠ちゃんのファン達が納得しない。顔面偏差値低いんじゃない?とか顔を晒せないようなやつと婚約したのか?とか言われる。だからイケメンな裕一君フェイスを存分に発揮させてもらう」


思考5「それをするならおそらく高校にはもう通えないがいいのか?」


主人格「うん、もう決めた。それにここで顔を出しとくのも悪くない。あっそうだ。そろそろアンチの対応もしないとなぁって思ってた所だから。この際全部解決しちゃおうよ」


思考2「あぁ、1人で作っていないだろと言われているアレか、と言う事はゲーム関係のことも全て言うのか?」


主人格「うん、生放送中に全力出すからみんな手伝ってね?」


思考2〜6「了解」


主人格「あ、ただ特許出さないといけない系の技術は全部隠すから。そこだけはマジで晒しちゃうとまずいので」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


さて、やる事は決まった。では次に各所への連絡だ。


「翠ちゃん、俺と顔出し配信ね?1時間後から」


「ま、まって!?どう言う事!?」


「マネージャーさんに連絡してくれない?俺が話すから」


思考達は出版社の方に連絡お願い。一応あそこにも迷惑かけるかもだから。それと弁護士先生にも


「ま、マネージャーさんに?」


「うん、俺はさ、翠ちゃんと一緒にご飯食べる時間が好きなんだよね。だから翠ちゃんがうちに来れなくなるのは嫌なので。めんどくさい輩につけられる前に全部発表しちゃおうと思ってね」


「ーーなる、ほど?で、でもそれじゃ裕一に迷惑が!」


「んーん?この程度迷惑じゃないよ、むしろ俺の顔が世間に売れるならかなりいい宣伝になるし。それにさっきも言った通り、俺は翠ちゃんと一緒にいられない方が嫌だよ」


俺がそう言うと翠ちゃんは少し惚けたような顔をしたがすぐさま覚悟を決めた顔になった。はは、さっすが翠ちゃん。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


思考3「出版社の方には連絡完了した。好きにやれだとさ。作家に気持ちよく過ごしてもらう方がいい作品ができるので思いっきりやってくれ。とメールに書いてあるぞ」


思考5「弁護士先生の方にも連絡取れた。テレビ局の事を伝えるとかなり頭に来たらしく弁護士仲間だとか業界の伝手を辿ってくれるみたいだ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「マネージャーさんに連絡してくる。それと裕一は話さなくていいわ。私が説得する。全部私のせいだから」


「いや翠ちゃんのせいじゃないでしょ…むしろ完全に被害者じゃん…」


たぶん訴えたらものすごい額引っ張ってこれるよ?


翠ちゃんはそう言ってスマホを持って奥の部屋に向かっていった。


というかこれはもうしょうがない事だしなぁ。少し時期が早まったと言うだけでおそらく将来的にはこう言う事をしなければならなかったと思う。それが有名人と婚約するって事だと思うし。だって有名人の恋人だとか夫が一般人だったとしても顔を撮って晒すのが日本のメディアだし。うん


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


主人格「みんなはどう思う?」


思考3「急ぎすぎではあるがまぁこうなる気はしていた」


思考2「いいんじゃない?むしろこう言う場面で目立って日本の人たちに顔を覚えてもらう方がいい結果が出る気もしてきた」


主人格「というと?」


思考2「そのまんまの意味。ぶっちゃけ主人格のゲームの知名度はゲーマー界隈では知らない人はいないレベルになったけど一般的な知名度はない。『剣王』もアニメ化はしてないからね。世間での感覚ではアニメが出て初めて知るって人の方が多いんだよ。だから今作ってる家庭用ゲームソフトも売れない可能性があった。家庭用ゲームソフトで売れるのはやっぱり大手の作品だから」


主人格「なるほど?」


思考2「けれど今回のことで国民的人気を誇る翠ちゃんの婚約者と発表すれば知名度は死ぬほど上がる。もうえげつないくらい上がる。一般の人でも、あっ!このゲーム確か翠ちゃんのいい人が作ったゲームじゃん、買ってみようかな?となる可能性が大いにある」


思考5「まぁ、それでもデメリットとしてクソみたいな大人が近づいてくる可能性もあるが技術を盗もうだとか主人格が作った技術を使って儲けたいと思う人間ではないだろうしな」


思考4「私たちにとって最悪なのは今隠してる技術が世間に出る事だし。それ以外のことなら些事」


主人格「みんなありがとね」


思考6「ただ、高校に行かない事にしたって事は翠ちゃんに伝えたらダメだよ?あの子責任感じちゃうから」


主人格「あーありそうだなぁ…今回の件はマジで翠ちゃん悪くないのに…」


思考3「唯一悪いのは口が軽い輩の前で時計の送り主を言ってしまったことか…」


主人格「テンパってたんだろうねぇ…」


思考5「まぁ言わなくてもどうせ投稿内容が「あの子役上がりクソ高そうな腕時計つけてた、どうせ彼氏にでも貰ったんだろ」的な事に変わってただけだと思うぞ」


思考3「度し難い…あぁそれと一応主人格が表に出ることのメリットとデメリットを伝えておくぞ。


メリット

①宣伝効果、まず間違いなく日本に住むかなりの人達に顔を覚えてもらえる。

②アンチに対応することができる。まぁこれは主人格が実際にコードを書いたりイラストを描けば一瞬で黙らせられる。速度が異常だからな。ここは私たちが体の操作権をもらう事でなんとかする。

③バカな考えを持つ者以外を味方にできる。主人格は中学生だからな、未成年に何かする事の不味さを理解しているものはおそらくすごい子が現れた!守らないと!という反応になるだろう。

④将来的に完全没入型ゲームを、出した時の世間の反応が良くなる可能性がある。正直なことを言うとこの部分があまりにも大きなメリットだ。世間に対して全くの知名度がない状態で完全没入型ゲームを出すよりも、安全性への納得の仕方が変わる可能性がある。例えば…翠ちゃんの婚約者さんが作ったの?それなら安心なのか?という有名人バイアスが掛かる事が期待できる。まぁ多少だろうがな


デメリット

①顔を世間に知られる

②クソみたいな大人が寄ってくる。現在主人格は未成年なので子供だからどうとでもできると踏んだカスが寄ってくる。

③危険が及ぶ可能性がある。幸い住所はバレていないが調べられれば一瞬だ。

④『エターナル』の開発速度に影響する可能性がある。


さて、これを聞いても主人格の考えは揺るぎないか?」


主人格「うん、問題ないよ。ぶっちゃけ高校に入ったら法人化するつもりだったし世間に名前が知られるのは少し時期が早まっただけだし。まぁ顔に関してはしょうがないよ、翠ちゃんのファンの過半数は女性なんだし。女性ファンを納得させるのはやっぱり顔と資産が一番だから。あとメリット④はでかいな…確かにそうなるかも…」


思考3「そこまでは考えていなかったのか…あぁそれとすでに警備会社には連絡している。実家周辺の警護を依頼するつもりだが構わないな?」


主人格「もちろん」



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