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転生特典で完全没入型VRMMOが作れる才能を貰ったので1人で作ってみる  作者: 愛板


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22/31

第22話 プレゼント事変

ジリリリリリリリリリリ!!!


「…うるせぇ」


爆音に設定していたアラームに叩き起こされノソノソとベッドから這い出る。くそぅ…目覚ましのやろう…チラリと時刻を確認すると午前9時。昨日設定していた時間ぴったりである。


あーー、頭が動いてねぇ…


が、今日は必ずやらないといけない事があるのでえい、えい、むん!と気合を入れて立ち上がり自室のドアを開ける。すると下のキッチンから来たであろうお味噌汁の匂いがふわりと漂ってきた。


あーやったぁ味噌汁ダァ…しずこさんの味噌汁美味しんだよねぇ…味噌汁の匂いがするってことは今日は和食か…やったぜ、出来れば鮭とかあると嬉しいなぁ


っと、いい匂いを嗅いだら頭が冴えてきた。それと同時に思考達も起床し始めた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


主人格「みんなオハンヨ」


思考4「挨拶はしっかりしろ、おはよう」


思考3「あぁ、おはよういい朝だな」


思考2「主人格に提案、目覚まし時計の改良を強く望む」


主人格「無理、だって君らが開発した完全没入型ゲーム機に搭載予定の安全機構の一部を流用して作った『絶対目覚めるくん』で起きた時も不快感凄かったじゃん。て事はもうどうしようもないって事だよ」


思考5「……あれは悲しい事件だった」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


悲しかったかな…?ただ単純に脳に直接働きかけ睡眠状態から離脱させる装置『絶対目覚めるくん』はむしろ絶対強制的に無理矢理起こしてくるから目覚ましよりも嫌いっていう結論が出ただけじゃ…


いやはや…いくら頭が良くなっても朝に悩むというのはどこまで行っても結局人間だという事なのかもね、しんないけど


さ、美味しくしずこさんのご飯をいただく為に顔洗って来よっと


じゃばじゃばずじゃばじゃば


はいスッキリ。洗顔クリームもしっかり使って顔の油分を落とす。これ大事。中学生なんて一番ニキビが出来やすい時期だからね…ちゃんとしないとでっけぇニキビが爆誕しちまう…


はい、次はコップに水を注ぎ飲み込まない様に口に入れて口をすすぐ。寝起きって口の中の細菌の数すごいからこれも大事。本当は歯磨きもした方がいいんだけど今歯磨きをしてしまうと歯磨き粉の味が口の中に残ってしまってしずこさんの朝ごはんの味を邪魔しちゃうから俺はいつも朝食前は口をすすぐだけにしている。んで、食べ終わってから歯磨きだね。


そうしていつものルーティンの一部をこなしてから食卓に向かう。


「しずこさんおはようー」


「はい、おはようございます。今日は鮭の塩焼きとお味噌汁とお漬物ですよ」


「うわ!めっちゃ美味しそう!!しずこさんマジでありがとう!!」


お漬物があるのも本当に嬉しい!俺しずこさんの漬けた漬物大好きなんだよ!!

ってあれ?よくよく考えてみたら俺しずこさんの作った物大体好きじゃね?


……美味しいからしょうがないね!!


「そういえば、今日は翠ちゃんの誕生日だけれど…プレゼントは…用意したの…?」


しずこさんはそう言って少し不安そうに俺に聞いてくる。


「あ、はいちゃんと用意しましたよ?」


「ちなみに…どんなものを?いえ、あの言いたくなければ別に言わなくていいんだけどね?」


「えーと、腕時計ですよ?後で見ますか?」


何でそんなに心配そうにしてるんだろう…


「…正直怖いけれど、朝食食べ終わってから見せてもらってもいい?昨日のお昼に届いていた宝石店からの荷物のことも気になるし…」


「あぁ、宝石ですか!ちゃんと無駄にせず全部使いましたよ!それに気合い入れて作ったので良いものができたんです!」


「ーーあぁ、また止められなかったのね私は…」


なんかしずこさんが天を仰いでんだけど…え?何があったの?


その後美味しいご飯を食べ終わって歯磨きを済ませた後しずこさんに腕時計を見せて昨日の説明をしたら顔が仏の様な顔になっていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


思考3「済まない、しずこさん…」


思考2「昔もあったな…こういう事…あぁそうだ人工ダイヤを付けた髪飾りを翠ちゃんにプレゼントした時だ…」


思考5「ーー本当に申し訳ない…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



そんな感じでしずこさんに時計を見せたり、身だしなみを整えている間にちょうど良い時間になったので俺はプレゼントの腕時計を持って玄関を開け翠ちゃんのお家がある方向に歩き始めた。


俺の家から翠ちゃんの家は大体徒歩で8分程の距離にある。現在時刻は10時40分、まぁゆっくり歩いていこう。


そう考えて住宅街をゆったりとしたペースで歩いていく。んー、やっぱり散歩はいいな。思考が整理されていくのが分かる。


やっぱり外に出るのって大事だなぁ…




「ついた」


おそらく12分くらい歩いていただろうか?かなりゆっくり歩いていたようだが無事に宇井さん宅に到着した。さて、とっとと渡してセットアップを済ませて帰ろう。


そう思い、俺はインターホンを押した。


ピンポーーン


少し気の抜けるような音がなり数秒待つとインターホンから声が聞こえてきた。


「はーい、どちらさm……裕一くん?」


あ、この声はお父様かな?


「どうも。急にきてすみません…翠ちゃん居ます?誕生日プレゼント持ってきたんですけ「裕一!?嘘でしょ!?なんで!?待ってまだ起きたばっかりですっぴn」


ーーブツン


すんごい声がしたと思ったらインターホンが急に静かになった…。


え?


一体何が…


あっ!!そうか!!いきなり来たのがダメだったのか!?そうだ!そうだよ!翠ちゃんはもう小学生じゃなくて花盛りな女子高生だ。そりゃ家族以外の人に会うなら身だしなみを整えたいよな…


んー早速やらかしてしまった…


そうして1人で反省会を行なっていること大体1分くらいかな?ガチャという音と共に玄関が開いた。あ、瑠璃ちゃんだ。


「ごめん、裕一くん!お姉ちゃんちょっと準備があるからもうちょっと待てる?」


「え、うん。勿論?寧ろごめんね約束もせずに来ちゃって…俺一度帰ろうか?」


申し訳なさそうにしている瑠璃ちゃんを見て改めてかなりの罪悪感が湧いてきたので一度出直そうかと思いそう声をかける。やはり、やらかしていたようだ…人の家にプレゼントを持っていくという経験をしたこと無かったからなのかな…?ちゃんと失敗したぜ。そうだよねぇアポイントメントは必要だよねぇ…俺一応社会人だった筈なのになぁ…


「まって、本当に待って、すぐ終わるから、お姉ちゃんのメイクなんてあってないようなものだから!あの人素がよすぎてぶっちゃけメイクいらないくらいだし!」


結構すごいこと言ってない?翠ちゃん結構頑張ってメイクの練習とかしてるよ?しずこさんに色々教わりながら頑張ってるよ?


「あ、うん?」


「ほら!玄関入って!流石に外では待たせられないし!」


瑠璃ちゃんにそう言われて俺は初めて宇井さん宅にお邪魔することになっt


「おまちゃせ!?全然寝起きとかじゃなかったんだからね!本当だからね!」


おまちゃせ…?


「…お姉ちゃん……」


「あ、翠ちゃんおはよ」


俺が玄関に入ると同時にすごい勢いで翠ちゃんがやってき……なんかすげぇオシャレなんですけど…えぇ…メイクもばっちしだしいつもよりなんかゴージャスだな…って何その背中の開き方!?ガバッと開いてるんだけど!?寒くないの!?


「……」


俺が翠ちゃんの服装に圧倒されていると。なぜか瑠璃ちゃんがすぐさま気配消して奥の方に消えていった…え、何その気配の消し方、すごくね?ちょっと教えて欲しいんだけど


「そ、それで?アンタ何しにきたのかしら?」


あ、やべ瑠璃ちゃんに注視しすぎて少しぼーっとしてた。


「普通の誕生日プレゼント渡しに…」


俺がそういうと翠ちゃんは一瞬だけもの凄く嬉しそうな顔をしたと思ったらすぐにいつもの顔に戻った。すげぇ表情管理…さすが日本一の子役兼現在カリスマモデルとして人気になってきた翠ちゃんである。


「ふ、ふーん!で、でも次からはちゃんと持ってくる時に連絡しなさいよね」


ですよね、すみませんかなり反省してます。


「うん。そこはかなり反省した。今度から必ず連絡する」


「こ、今度もあるのね…じゃなくて!分かればいいわよ!」


なんか今日の翠ちゃんテンションたけぇな…


「うっす、じゃあはいこれ、お誕生日おめでとう翠ちゃん」


俺はそう言って翠ちゃんに腕時計が入った紙袋を手渡した。…なんか受け取る時の翠ちゃんの手が物凄く震えてたんだけど…気のせいかな?ぶっるぶるだったけど…


「ありがとね!後でゆっくり見させてもらうわね!」


あ、それだと困る


「あー、色々説明したいから今開けて欲しいんだけど…」


「今!?こここここで!?」


「うん、ここで」


一瞬ニワトリみてぇになってたな。


「わ、わかったわ…それじゃ…あ、開けるわね?」


「どうぞ?」


何その宝箱開ける前みたいな緊張感は…

翠ちゃんは何故かその場に正座して紙袋から腕時計の入った箱を取り出した。何で正座?ただ正座までに移行する所作超綺麗だったな。まるでしずこさんを見てるみたいだったぜ…


「あ、開けるわね!」


「うん」


「本当に開けるわよ!?」


「何に怒ってるの?」


ずっとテンションが行方不明なんだけど今日の翠ちゃん


「怒ってないわよ!」


翠ちゃんはそう言って勢いよく箱を開けた。


「……」


あれ、無言?もしかしてデザイン好みじゃなかった?ありゃあ…失敗しちゃったかな…かなり頑張ったんだけど…やっぱり好みは聞くべきだったかな?


「ふみゅ…………」


「すとーーーーーーーぷ!?お、お姉ちゃん!?気をしっかり!?今気絶しちゃダメなところ!めっちゃいいところ!って何この腕時計超可愛い!?」


「す、翠ぃぃい!?頑張って!?後ちょっとだから!!」


「ーー本当にこの子はお母さんそっくりだな……」


急に奥の部屋からパパさんとママさんと瑠璃ちゃんが出てきた。


なんかカオスだった。










「いやぁ、ごめんね裕一君騒がしくして」


「いえ、全然大丈夫です。というかむしろ申し訳ないです。大切な娘さんの誕生日にこんな事態を起こしてしまって…」


「あはは…それは絶対に裕一君のせいじゃないから大丈夫だよ…」


翠ちゃんのパパさんである青葉さんは気まずそうに顔を逸らしてそう言った。


「お父さーん、お姉ちゃん寝かしてきたよー」


「ごめんね、裕一くん…翠ってばあんまりにもプレゼントが嬉しくて倒れちゃったみたいなの…」


そ、そんなことあるんだ…


「そうだったんですね…腕時計を見た時あんまりにも無反応だったんで好みじゃなかったのかな?と心配しちゃいました…」


「裕一くん…あのプレゼントでその感想が出るのはおかしいよ…あんな可愛い時計もらって嬉しくないわけないじゃん、というか私も欲しい」


「こら瑠璃、あんないい時計小学生が持つには早いよ。いや女子高生にも早いけどね……」


「もしかして気合入れすぎましたかね?」


「あぁ、大丈夫だよ…翠はかなりお金稼いでるから高価な時計くらい持ってても不思議ではないし。ていうか恐らくなんだけど…あの腕時計って翠がこの前裕一君にプレゼントしてしまった物のお返しだよね?」


プレゼントしてしまった…してしまったかぁ…なるほどご両親もそういう認識なんだ…まぁ400万越えだもんな…


「まぁ、その、はい…その通りです。」


「あー、見るからに高そうだもんね…裕一くん、あの時計いくらしたの?」


「……はぁ、瑠璃?今日は1人でお留守番したいのかしら?人様から頂いたプレゼントの値段を尋ねるなんて…」


「だ、だって!気になるじゃん!!」


「あー、あの時計は買ったわけではないです。作ったんで」


「「「作ったの!?」」」


すげぇ3人の声が完璧に揃ってた…さすが家族…


「はい、完全の自作です。なので翠ちゃんに使い方の説明をしたかったんですが…」


「あの感じだと…起きるまで30分くらいかな?」


「そうねぇ、そのくらいだと思うわ」


「そのくらいかなー?」


何で大体の起きる時間が分かるんだ…?


「あー、でしたらその、ご迷惑でなければ少し待たせていただいてもよろしいですか?」


「「「勿論!!」」」


待たせてもらえることになった。












「でさー、あの時お姉ちゃんがさー」


「あははそんなこともあったねぇ」


やっほー俺です。現在翠ちゃんの復活を待つために少しの間、宇井さん宅にお邪魔している状態です。

いやぁ、ぶっちゃけとても居心地がいいですね。俺この家の子になりてぇっす。パパさんママさんも朗らかでお話ししていても楽しいし、瑠璃ちゃんも体全部を使って楽しそうにお話ししてくれるし、お家で飼っている猫ちゃんも超可愛い。猫様って素晴らしいね…本当は俺も猫様かお犬様をお迎えしたいけど、うちはたっけぇ機械が多すぎてペット飼えないんだよねぇ


というかーーー何だこの光の家族は…すげぇなマジのガチで理想の家庭じゃん


そうして楽しく家族団欒に参加してもらうこと30分、上の階からがざごそと音が鳴った。ん?もしかして翠ちゃん起きたのかな?


「あ、お姉ちゃん起きた?」


「起きたわねぇ…じゃあいきましょうか?」


「…正直複雑だけど裕一君なら大丈夫だろうしね」


え、何?翠ちゃんが目を覚ました事は分かったけど何でパパさんもママさんも瑠璃ちゃんも立ち上がったの?


「「「それじゃあ裕一くん、お昼ご飯食べに行ってくるね!」」」


そう言った3人ともそそくさと出かけて行った。ものすごい速さで出発して行った。な、何が起きた?


「え゛?」


「あ、2時間後に戻るから」


バタン、瑠璃ちゃんがそう言ったあとすぐに車のエンジンがかかる音がして……


「は?」


ウッソだろ…?マジで言ってんの?いくら幼馴染と言ってもいいレベルで付き合いはあるけれど年頃の女の子が1人しかいない状況を家族が率先して作るの!?



あまりの事態に少し呆然としていると階段から誰かが降りてくる音が聞こえてきた。うーんまぁなるようになるかぁ…、ぶっちゃけプレゼント渡すだけだし…いや、プレゼント渡すだけで渡した子が倒れたんだけどね?しかし、もうあとは腕時計のセットアップをするだけなのですぐ終わる。なら大丈夫だ。


そうして覚悟を決めたその時ガチャリとリビングのドアが広き、


「……またやっちゃった。私のこの癖いつに治るのかしら…?」


上下ともに下着姿の翠ちゃんが現れた。


ん?


んん?


え?


「……どーもー、お邪魔してます…」


「ーーーふ、ふみゅ………」


翠ちゃんの目線が俺に向き、その後すぐさま自分の体を見るように下を向いた瞬間顔が真っ赤になって倒れーー


「いや、ちょっと待って!?」


座っていたソファから全力で立ち上がり目の前にある低めのローテーブル?に手をついてそのついた手を軸にテーブルを飛び越え、その勢いのままスライディングして、倒れ始めている翠ちゃんをキャッチした。って軽!?じゃなくて!


あ、あっぶねぇええええええええ


普段からゲームのモーションキャプチャで自分の動きを使っているのでキレを良くするために運動を続けていたのが役に立った!と言うかガチで危ねぇよ!?頭ぶつけたら普通に救急車案件だよ!?いやだよ俺、プレゼント渡しに来ただけなのに知り合いが救急車で運ばれるの!


「翠ちゃん!?平気!?」


「ーーーあひゅ……」


「平気じゃないね!!絶対平気じゃないね!一応言うけど俺全力で目閉じてるから!見てないから!何にも見てないから!」


と言うか何でこの子服脱いでんの!?俺これ捕まったりしないよね!?女子高生の下着見た罪で逮捕されないよね!?いや見てないんだけどね!?薄い水色のしっかり上下揃った可愛らしい下着は見てないからね!?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


思考2「判定」


思考4「ーーギルティ、死刑」


思考6「ありゃー」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


死刑なの!?嘘でしょ!?


というかこれどうしたらいいの!?俺目を開けられないからどうすることもできないんだけど!?なにか隠せる物ないの!?


「翠ちゃん!?今は起きて!お願いだから起きて!俺今何も見れないからどうしようもないよ!?」


「み、み、み、見られ……」


「見てない!見てないから!」


「…赤色の下着見られた」


「え?いや水色じゃ?ーーあっ…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


思考4「ばか」


思考2「阿呆」


思考3「そんな古典的な…」


思考6「あはははは…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「……お嫁にいけない」


そこなの!?そんな古風な!?翠ちゃん君令和生まれだよね!?そんな昔の価値観なの!?というか




「俺が貰うから問題ないよ!?」




………ん?




あれ?俺いま




なんて言った?



「…ふぇ?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


思考4「ウッソだろこいつ…」


思考6「えぇ……」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あ…」


「……」


「ッスゥーーーー」


「よ、よろしくお願いします…」


「あ、はい…幸せにします?」


「し、幸せになります…」






ん????????




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