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転生特典で完全没入型VRMMOが作れる才能を貰ったので1人で作ってみる  作者: 愛板


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13/31

第13話 漫画への挑戦

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


主人格「はい、というわけでアイデア募集ー」


思考3「新しいゲームの開発には賛成だが死にゲーとは…」


思考2「かなりターゲット客層が偏る事が予想される」


思考5「何より、作り手の技量が試されるゲームでもある。今まで以上に難易度調整、要は敵キャラの作り込みが命になる」


思考4「結論、これまでの所謂万人向けゲームと比べ収益があまり見込めない上に開発難易度が段違いだ」


主人格「いや、俺もそのあたりは色々考えたんだけど…ここで難しいゲーム作りをして経験値を得ておく方がいいと思ってさ、今までは世界観作りを頑張ったRPG、キャラ作りとストーリーを頑張ったノベルゲーム、ってきてるじゃん?だから次は戦闘システムとグラフィックかなと思ってさ」


思考3「考えは理解できるが…私たちの能力をフルで活用してもリリースできるのは早くて一年後だ。」


主人格「あー、まあそれくらいかかるか…」


思考5「死にゲーだからね、グラフィックは極限まで拘らないといけないし…それより不味いのはテストプレイヤーがいない事だよ、今までのテストプレイは私たちをフル活用してごり押し出こなしてきたけど…今回はそれができない。だって私たち的には余裕で倒せる敵として調整したとしても普通の人からしたら無理ゲーになる可能性が高い。私達のスペックが高すぎるからね…そういった意味でもRPGゲームのターン制バトルと違う死にゲーの難易度調整という細かな事をする上で私達はあまりに向いてないんだよ」


思考3「その通りだ。だからこそ開発期間が伸びる。まぁ一般的に一年はかなり早い部類なんだが…」


主人格「…よし!決めた!」


思考2「なにを?」


主人格「死にゲーと並行して漫画描く!」


思考4「バカ」


思考3「流石にそれは無謀だぞ主人格、そうなると死にゲー開発、さらに今まで挑戦した事がない漫画、そして完全没入型ゲームの3つを並行して取り組む事になる」


主人格「いや、皆んなは死にゲー開発と完全没入型MMORPG『エターナル』の開発に集中して欲しい、漫画は俺と…思考6だけで作る!」


思考6「えぇ…」


思考3「ふむ…それならば何とかなるか?因みにどんな漫画だ?」


主人格「『エターナル』の前日譚の一つを描く、元々ゲームとして出す気だったけど漫画として出した方が知名度が上がる気がする。」


思考2「………あぁ、なるほど私たちの作るゲームは全てPC専用ゲームだからな確かにPCでゲームをしない一般層に届けるには漫画が良いという話か」


思考3「因みにどの話だ?」


主人格「んー、取り敢えず剣王の話かな?」


思考5「…ありだ。私はgoサインを出してもいいと思う。ここ最近の主人格の絵の技量は爆発的なまでに上がっている。漫画となると構図やコマ割り台詞周りにも注意をしないといけないが…かなりいい経験になる。持ち込みに行く出版会社は…いや、今はいいか」


思考3「同じく私もgoサインを出す。思考6、主人格のサポートを頼むぞ、貴様最近暇していただろ。ちょうど良いじゃないか」


思考6「全然暇ではないよ!?子供達の学習全部見てるんだからね!?」


思考4「嘘つけ、最近効率が上がっているとほざいてただろ」


主人格「よしじゃあ決定って事で、思考6よろしく」


思考6「…」


思考3「さて次は死にゲーの細かな所だが…世界観はどうする?」


主人格『エターナル』の前日譚の敵達いや、『魔王種』を使うつもりだから『創世のレガリア』から10年後が舞台」


思考2「いい案だ」


思考3「我々が目標としているゲームという事で『エターナル』において設定資料は山のように存在しているからな。すぐにでも制作に入れるぞ。では戦闘システムはどうする?」


主人格「そこなんだよねぇ…マジで良い案が湧かない…」


思考3「了解した。では戦闘システムはこちらで考えておこう。主人格は漫画の方に集中してくれ」


主人格「了解」


思考3「思考2〜5は今まで通りの担当で、ただし手が空いたものは思考5のサポートに入れ、グラフィックの良さを極限に高めるためにな」


思考2〜5「了解」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


というわけで漫画を描く事になりました。うーんまぁ半ば勢いで言った気持ちしなくも無いが正直かなり良い案だと思う。やっぱりゲームだけだと知名度ってそこまで得られないからね…


さて、じゃあまずは…本屋にでも行こうか。え?何買うのって?いや漫画の教本だよ、描き方分かんないし、昔読んだ漫画のおかげで漫画出版までの流れは分かるけど俺たちはコマ割り、トーン、スクリーン、背景に関してど素人なのだ。


そういう状態で1から学ぶにはまず教本を買う、そんでその分野で1番有名な物を見る。という手段が1番良い。まぁ漫画に関しては前世から読み続けてるしかなり詳しいんだけどねー


取り敢えず本屋さんにイクゾー


そう意気込んで自室から一階に降りて勉強している子達に挨拶をしてから外にで…で…


「クソ暑い…」


そういえば今は夏だった…最悪だ…インドア派にこの猛暑はヤベェ、普通の致死量だ…けど行かないと…通販で本を買ってもいいけど結構売ってない本の方が多いんだよ…電子も考えたけど教本は手元でページを実際にペラペラとめくる方が頭に入ってくる気がするんだよなぁ


くそう…帰りにアイスでも買って帰ろう…せめてそれくらいの楽しみを持たないとやってられないよ…


あぁ、そうだこのあるいてる間暇だからこれから描く漫画、『剣王』の話でもするか…



まず初めに『剣王』というのはジョブの一種である。というのは『創世のレガリア』の話を読んでいるとかなりわかりやすいと思うが『エターナル』を構成する上で超がつくほど重要になってくるジョブシステム、そのジョブシステムの中でも『エターナル』世界における最高位のジョブの一つ。それが『剣王』である。


このジョブに就く条件は簡単


世界で1番の剣の使い手になる。


である。因みに武器種は剣であれば何でもいい細剣でも刀でも大剣でも短剣でも何でもだ。ただここで疑問に感じる人もいるだろう、『創世のレガリア』には『大剣王』とかいうジョブが出てきてなかった?とそうなのだ。この世界には他の剣王が就くジョブが数多く存在する。


因みに『大剣王』に就く条件は世界一の大剣使いになることで、『刀王』とかに就く条件も同じく世界一の刀使いになる、である。あ、『刀王』という名前に剣ついてないじゃんというツッコミはなしで…分類上剣なら含まれるので…


さぁここまで聞くと剣王というジョブのおかしさが分かるだろう。なんか『剣王』だけ対象広く無い?

ということに、そうその通り、この『剣王』というジョブだけは超がつくほど異質だ。それに何より…『エターナル』世界において『剣王』に就くことができた人間が一人もいない。


理由は簡単、他の『剣王』が存在しているから


察した人も多そうだが、要は…『剣王』になるには他の『剣』を冠する王達全員に勝利しろ。ということである。それができてこそ『剣王』たる存在になり得る。


因みに槍や斧、などの武器種にはこのシステムはない。理由は…うーん軽く説明するとそうだな…『剣王』になった人間だけが振るうことを許される『剣』があるから。かな?これ以上は今はやめておこう


さてここまで『剣王』について説明したからわかると思うが俺がこれから描く物語は『剣王』を目指す主人公の話である。


あ、舞台歴的には『創世のレガリア』から100年後だよ。この時代は言ってしまえば『魔王種』全盛の時代。いくつかの国が滅ぼされ喰われ人類の生存圏が劇的にまで狭まっていた時代。


んー『魔王種』の説明は…これから作る死にゲーを語る時にしておこうかな。まぁ今は普通に強い奴らって認識でいいと思うよ。


さてそんな時代の物語、主人公はこの時代を何とかしたいという願望を抱き必死で武器を振るう奴隷の子、もちろん奴隷なので物語の初めは『剣』を持っていないし、そもそも最初期の主人公のジョブは『餌』である。補足すると『餌』というジョブはネタジョブね、このジョブの力は一つ、敵性存在における誘因効果。それだけである。ステータス補正は皆無だしね。本当に使い捨ての餌としか効果を発揮しない。


そんなジョブに就いていて、最前線で『魔王種』そしてモンスター達と戦う人間、それが主人公、名前は1341番君である。


物語の始まりは『天災級魔王種 魔月』が主人公の所属している国に侵攻を始めたところから始まる。もちろん主人公君は『餌』であり奴隷なので相変わらず前線に行き戦うことになるんだがここで問題が発生する。そう!

戦闘中に主人公君の使っていた武器『硬い木の先に鉄鉱石をつけただけの棍棒』が折れてしまう。


がここは流石の主人公君、ジョブが『餌』のくせに今の今まで生き残り続けていた意味わからん存在(他の『餌』は基本初出撃で全員食われてる)がタダでやられるわけもなく拳で戦い始める。だがモンスターは倒せない、理由?そんなの簡単じゃん『餌』にモンスターを殺すことなんて出来ないよ?だって『餌』だもの、敵性存在に食べられるだけの存在、それが『餌』の役割。


『餌』ではモンスターにダメージすら与えられない。だから主人公君は今の今までモンスターをちゃんとしたジョブを持っている人の近くまで誘導して殺してもらったり、ひたすらモンスターの攻撃をいなし続けることで生きてきたのだ。


それが出来たから主人公君は今まで生き残れたが…それは武器が、いや…ギリギリ武器と呼べるものがあったから、『拳士』だとか『格闘家』のジョブをサブジョブとして設定しておけば素手でも戦えるが主人公君にサブジョブなんてものは存在していない。


『餌』にそんなの必要ないからね。なので死ぬのは時間の問題というところで、主人公のはるか後方に今代の『聖剣王』、それでいて主人公君の所属する国の姫さまが現れる。


聖剣に認められ他にも存在する聖剣使いの中で最強と呼ばれるものが就くことできる『聖剣王』国で1番の強者、だが姫さまは一眼戦場を俯瞰し悟る。あぁこれは負ける。我が国は終わると…だが姫さまはあまりにも敵に押し込まれ防衛線を突破されかけている戦場の中で、未だ唯一戦意を、必ず生きるという覚悟を持ち戦っている今の今まで意味わからん身体捌きでモンスターの攻撃を交わし続けていた主人公君に目をつけ信じられない速度で主人公君の側に移動して声をかける。希望ができたという確信を持って


「そこの『餌』、私は今から『魔王種 魔月』に特攻する。隙を作って」


姫さまはそう言った瞬間自身の聖剣を解放し主人公君の目の前の敵全てを斬り捨てる。残存する魔力がかなり減ったが気にしない。気にも留めない、だってこいつが、目の前の『餌』がいればこの戦場を終わらせられるから


「ほら、道ができたわよ?何ぼーっとして…あぁ武器がないのね。ほらこれ使って早く行って」


そう言って姫さまは主人公に自身のサブウエポンである脇差しを投げる。かつて、『聖剣王』になる前に友人達と潜っていた『ダンジョン』での戦利品。『遺物級』の名刀、能力名は『春風』、鞘に収めた状態からの最初の一振りの抜刀速度の上昇。サブウエポンとして最高とも言える性能だが今はコイツを、この『餌』を戦えるようにすることが先決、ぜっっったいあとで返してもらうし


「今、この戦場で戦意を失っていないのはアンタと私だけ、なら…私たちがやるしかないでしょ?ほら先頭は任せる。それとその刀…『桜』は絶対後で返しなさいよ?」


「いやでも…俺はジョブが『餌』だから攻撃ができない…」


「?知ってるわよ、だからアンタが先頭だって言ってるでしょ?アンタが先頭でモンスターの、『魔王種』の意識を全部持っていって、そしたら…私が必ず『魔月』を殺すから、時間さえ稼いでくれたら良いわよ」


「ーーーわかった。それなら任せて」


「ええ、任せたわ。えーと名前は…」


「…1341番」


「何その名前…あぁ兄様の部隊ね…全く馬鹿みたいな事をして…じゃあアンタはこれから…そうね1341…イザヨイ、うん!イザヨイね桜花王国の第二王女スズランが名前をあげたのよ、それ相応の役目は果たしなさいよ!」


「イザヨイ…」


「ほら!行くわよイザヨイ!刀を抜きなさい!!そんでもって切先を奥の方で偉っそうにしてる『魔王種』に向けなさい!」


「……」


そう言われイザヨイは初めて触る刀に苦戦しながら桜色の鞘に収められた少し小ぶりの綺麗な刀を抜刀し、切先を『魔王種 魔月』に向ける。


姫さまはそんなイザヨイを見て満足そうに、それでいて獰猛に笑い自身も己が愛剣たる『聖剣 桜花』を『魔王種 魔月』に向ける。そして吼える!この戦場全体に聞こえるように自身の喉を魔力で強化し啖呵をきる!


「ーーーさぁ!!!さぁ!!!さぁ!!!叫べ!吼えろ!自身の血を沸き立たせろ!!今から我らが成すは英雄譚!!人類における不倶戴天の敵『魔王種』の討伐!!いざいざいざいざ!!!ーーーー参る!!!」


主人公は姫様がそう言った瞬間駆ける。姫様の聖剣にてこじ開けた道を走る。普通ならば『餌』がこのような空いた道を走るなんて事出来はしない。なぜなら近くに『餌』がいるのならばモンスター達はそこに殺到するから、だが今は後ろに姫さまがいる。走る主人公イザヨイに意識を持っていかれたが最後、姫さまが即斬って捨てる。


そうして必死に駆け、時にモンスターの攻撃をいなし続けることで数分『魔王種 魔月』の下にまでたどり着く。


そしてーーーーー




「お、着いた」


かなり考えながら歩いていたから時間を忘れてたよ。さぁーて、行きつけの大きな本屋さんにたどり着いたのでこの話はここまで、さー買うぞー











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