第12話 次は何作ろうかなぁ!
「あー美味しかった…」
今日の晩御飯はしずこさん特製の野菜炒めだった。今日は本当に最高の日だ。しずこさんの作る料理は全部美味しいけど俺は野菜炒めが1番好きだ。なんだろうねあの野菜炒め…マジで意味わかんない美味しさしてるんだよな…夜食として食べたくなった時に教えてもらったレシピ通りに作ってみたんだがなんか物足りない感じだったし多分しずこさんは魔法使ってる。
因みにだけどしずこさんはうちに来てくれているお手伝いさんね?俺が榊裕一になってからずっと色々魔改造(私塾のためのリフォーム)のせいで広くなった我が家の管理を1人でしてくれているすーぱーお手伝いさんである。
この人マジで手際がヤバいんだよな普通に分身してるんじゃないか?ていうレベルで家事が処理されていくんだよね、マジですげぇぞ?なので俺はしずこさんをしずこさんのいる会社から引き抜いた。確か…3年前くらいだったかな?そのくらいの時期に。
理由は…まぁしずこさんの年齢的な問題かな?元の会社にいた時のしずこさんは俺の家の他にも沢山の家に仕事しに行ってたんだけどそれも段々と体力的に厳しくなってしまい会社を辞めようとしていらしたのだ。そこで俺は待ったをかけた。もうすでに俺の料理の好みはしずこさんに支配されているのだ。しずこさんが会社を辞めうちにも来てくれなくなった場合俺は死ぬ。間違いなく死ぬ。理由は舌が肥えすぎたから。
なのでしずこさんにこう言った契約を持ちかけた。「月手取りで30万になる金額払うんでうちに今まで通り来てくれません?ボーナスも払うんで!」と、だがしずこさんは最初かなり遠慮されていた。
「流石にそれはもらいすぎですよ!?」とか「料理に関しては大丈夫です!翠ちゃんにレシピも渡しましたし指導もしてあるから完璧ですよ!」とかなんで翠ちゃんに料理を伝授しているから大丈夫なのか謎だが無理矢理契約書を渡して契約してもらった。
粘り勝ちである。ただこの出勤時間(朝、夕2時間だけの出勤)で手取り30万はやりすぎだとしずこさんと何故かしずこさんの味方についた翠ちゃんに怒られ色々契約内容変更されたけどな…
まぁそんなこんなでしずこさんには今もお世話になってる。それに塾メンバーの子供たちもしずこさん大好きだからな。今日もしずこさんの野菜炒め食べたい!!と夕方まで勉強していたメンバーが一緒に食卓に座ってたし、後翠ちゃんもいた。なんかいつの間にか帰ってきてた。
ていうか翠ちゃんもしずこさん大好きだよなぁ…しずこおばさま!とか言って家事だとか料理だとか裁縫とか着付けだとか舞踊だとかお化粧の仕方とか琴だとか書道だとか花道だとか演技の仕方だとかをしずこさんから習ってるからな…しかも翠ちゃんは天才パワー&努力で全てを自分のものにしているし…ただ本人曰くまだまだしずこおばさまに追いつけていないとか言ってる。
ーーーいや、ちょっと待て冷静に考えろ俺…しずこさんっていったい何者なの…?
と、そんな感じでしずこさんの事を考えながら作業をしていると設定していたアラームが鳴った。
お、そろそろか…よろずさんの配信
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「はいというわけでぬるっと始まりました!」
・きちゃ
・待機
・待機
・お
・きちゃ
「今日はこのゲーム!!『恋色リフレイン!』をプレイしていきます!いやね、俺はマジでこのゲームを配信するのを楽しみにしていたのだよ!!」
・まぁ気持ちはわかる
・ガチの神ゲーだからな
・今何本売れてんだっけ?
・発売から数日だけど現時点で余裕で20万本は行ってたはず
・え、やば…
・英語翻訳版は出してないから実質日本だけなのにすげえな
「そうなんだよ!サイトの方でも圧倒的に好評って評価だし何より製作者さんがあの人だもんな!」
・やべぇやつ
・最近本当に人間か疑われてるやつ
・出演した声優さんのSNSにイケメンだった。って書かれてたから人ではある。俺らの敵だけど
・後可愛かったとかも言われてたよな?
・マジで謎の人物
・レコーディング作業も全部1人でやってたみたいだから1人で作ってるのはマジっぽい
「へーい、コメ欄ストップ〜そういう探るような事はあんまり書かないでね?因みにこのゲームを配信するにあたって一応制作者さんに許可どりしてるんで許諾周りは完璧だぜ!」
・まぁコメ欄でする話ではないし
・確かに、すまそ
・許可取れてえらい
・許可取りはマジで大事
・許可取りしたんなら製作者さんもしかしたら見てるかもな
「と、雑談はここまでにして始めていきますか!いやぁ本当楽しみだったんよ!あ、そういえば俺前情報とか入れてないからネタバレやめてね?」
・うーす
・ネタバレは極刑
・まぁ前情報入れてても関係ないけどな
・ルートの数おかしいから…
・検証班が泣いてるっていう噂は聞いた
「え、マジ?そのレベルなの?こわ…ま、まぁ始めようか起動!」
・いえーい
・ふうううううう
・どんなルート行くか楽しみ!!
「お、オープニングあるんだ…しかもアニメ付き…え、めっちゃいい曲なんだけど…てか歌ってるの誰?」
・わからん
・詳細出てない
・事務所所属じゃないのはたしか
・一部では作者さんじゃね?と言われてる
「制作者さん女性なの…?あっいや今のナシ!探るような事はナシ!」
・正解
・あ、それ俺です。ボイチェン使ってます。
・マジで誰か気になる
・かなりうまいもんな、気になるのは分かる、てか俺もきになる
・ん?
・せせせせ制作者さん!?
・スパナついてるし本物だああああああ!?
「え?嘘まじか、見てくださってるのか!ありがとうございます!」
・ぼ、ボイチェン?
・こんなの綺麗な声になるボイチェン俺知らない…
・てか歌うめぇ…
・この人マジで何でもできるな…
「因みにそのボイチェン売る気とかって…あったりします?」
・欲しがってて草
・分かる、俺も欲しい
・無いです。趣味で作ったものなんで
・自作かよ!!!!
・マジであんた何なんだ!?
「これもう制作者さんに質問する方が取れ高になる気がしてきた…」
・それはそう
・本当にそれ
・あ、すみませんつい色々言っちゃいました。ここからはコメントしないんで是非『恋色リフレイン!』を楽しんでください
「了解です!じゃあ気を取り直して…今のアニメのヌルヌル具合やばない?」
・それは本当にそう
・しかもどこで止めても作画崩壊してない
・全部綺麗
・一部のバカがAI疑ってたけどAIにこのレベルのものが作れる訳ないだろと一蹴されてたの笑った
・因みにオープニングの中で気になった子はいたりする?
「全員可愛いからきめれない」
・わかる
・わかる
・わかる
・ガチわかる
「お、早速主人公の名前決めるところか…どうしよ…」
・あ、そこ本名にした方がいいぞ
・本名推奨
・本名、絶対本名
・本名以外ありえない
・本名一択
・えぇ…なにこの本名激推し勢は…
「こわ…俺一応本名公開してるけど、本名がいい勢の勢いやばすぎん?」
・理由があるんす!
・実際にキャラが呼んでくれる!
・名前呼んでくれるんだよ!
・名前呼ばれるのめっちゃいいぞ
・今考えても謎技術…いや同じような事をしてたゲームもあるけどこのゲームはレベルが違うんだ
「何それ詳しく」
・原理はよくわからんが入力した名前をしっかりとそのキャラの声優さんが呼んでくれる機能がある
・セリフの名前呼ぶ部分もちゃんと入力した名前呼んでくれる
・違和感マジでないぞ
・ガチの謎技術
・出演した声優さん曰くこういう事するんで音声(あ〜んまでの五十音)くださいとは言われてたけどこうなるとは予想してなかったらしい
「えぇ…ちょっと待ってね、制作者さんまだいます?これどういう技術なんです?マジで気になるんで本気で教えて欲しいです!今回で最後にするんで!質問はこれで最後にするんで!」
・流石に社外秘だろ
・特許レベルの技術を教えてくれる訳なくて草
・あ、それはName Sync Engineっていう自作したエンジン使ってます。名前入力時にプレイヤーが入力した名前をゲーム内に組み込んだAIが音素(発音の最小単位)へ自動分解して、エモーション・ネーム・レンダリングっていうこれも自作の状況に合わせた感情を込めた名前を呼んでくれる機能を通して発声させてます。まぁ他にも色々してるんですが長くなるんでこの辺りで
・…なんそれ
・この人なんなの…
・てか答えてくれるんだ…
「…えーその技術も公開する予定は…」
・今の所ないです。
・お金払うんで使わせてくれっていうゲーム会社大量に出てきそう…
・いや絶対に出てくるだろ
・ちょっと待て…そのエンジンあれば好きな声優さんにいくらでも名前を呼んでもらうことが可能なんじゃ…
・↑こういう人がいるので世に出せないです。以上制作者でした
「はい…全力で理解しました…制作者さんありがとうございます…」
・よろずまだドン引きしてて草
・まぁ明らかにやばい技術だから…
・この人の技術力は一体何なんだ
・俺は気にしない事にした。面白いゲーム開発してくれるならマジで何でもいい
「よし!よーーーし!!気を取り直せ俺!とりあえず名前は…本田流星でいきます!バッチバチにガチの本名だぜ!」
・草
・知ってる
・初めて知ったw
・まぁ名前呼んでもらえるなら本名プレイもやむなしよ
・俺このゲームで初めて女の子に下の名前で呼ばれた。制作者マジでありがとう
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「それはどうなんだコメ欄の人…」
とこんな感じで配信が始まったのだがうーんやっぱりコメントし過ぎたら配信の流れ止めちゃうしこれ以上のコメントはマジでガチで本気でやめておこう。
お、プロローグが始まった。
さー誰ルートに行くかなー?わんちゃんハーレムルートもあるかもなぁ、さてさて楽しみである。
「いやー自分で作ったゲームを楽しんでもらえるって素晴らしいな!」
制作者冥利に尽きるよ、しかもよろずさんが配信してくれたおかげでこれまで以上に売り上げが伸びる可能性もあるし…
ぐへへへ…よだれが読まんねぇぜ…
現時点で24万本売れてるし、通常盤がお値段1万2千円、デラックス版(俺が書いた壁紙用イラストが何枚か、それとゲーム内アイテム幾つかプレゼント)は1万6千円、その値段のゲームが現時点で24万本…
「ぐへへへ…税金とかあるけどそれでも山を買った金額分を余裕で超えてるぜ…」
こうなってくると次回作も期待されるよなぁ…んーどうしようちょっと考えるかぁ…RPGからノベルゲーときたら…そうだな…
「ガッチガチに世界観と映像にこだわった死にゲーでも作るか…」
うん、思いつきだけどいいな、面白そうだ。ただ死にゲーだし人は選ぶだろうけど…高いグラフィックが必要なゲームを作るのは俺たちにとって大きな経験になる。
もちろん完全没入型のゲーム開発と並行してだけどね、さぁ頑張るぞーー




