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西郷吉之助の帝国と音速の魔女  作者: のなしげ


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【鹿児島観光編】清水町 多賀山公園 東郷平八郎像前

ここは鹿児島市 清水町 多賀山公園にある


東郷平八郎の銅像の前だよ。


もちろん東郷平八郎はみんな知っているよね、大日本海軍、海上自衛隊の父だ、昔のお札にもなったよ。


東郷平八郎像は鹿児島市街地の方にお尻を向けて、海軍発祥の地の仙巌園の方面を向いているよ。


え?実際向いている方向が逆何言っているの?


毎年薩英戦争、慰霊祭の時にイギリスから軍艦が来て全国ニュースになるから

全国的に有名な場所だよね。

今年は空母をはじめ英国海軍が錦江湾に大集合してお祭り騒ぎだったよ。


あそこに観光ボランティアがいるよ。この前(ep25)城山町の大久保利通像のまえで

ボランティアガイドをしていたあの子だね。


観光ボランティアガイドとは偉いね。


お話を聞いてみよう。


「みなさん、こんにちは!!」


「こんにちは……」


「はい? 聞こえないよ、こんにちは!!!!」

圧が強いなこの子。


「こんにちは!」


「はい、よくできました、ぱちぱちぱち」


今日も掴みはバッチリみたいだね。


「皆さん、銅像の方、ご存じですよね?」


「大日本海軍、海上自衛隊の父、日本潜水艦の父にして錦江湾の守護神と言われた

東郷平八郎です。」


「彼は加治屋町で生まれ育ち、発足したばかりの海軍へ士官として入隊しました。


その後、大久保利通公の命により英国へ渡り、、英国海軍で学び、また造船技術を学び帰国


鹿児島の海軍大学校の立ち上げに尽力し初代校長として、軍艦乗りを育てました、


連合艦隊司令長官や、海軍大臣に就任要請がありましたが、すべてを断り


鹿児島の地で乗組員、士官の教育に生涯を捧げました。


また島津重工業とも関わりがあり海軍の兵器開発にも注力、鹿児島で建造された日本初の潜水艦の艦長

として、錦江湾に潜りました。」


「また英国海軍留学で英国との深い繋がりがあり英国留学から帰ったら、


ほぼ毎日多賀山のふもとにある英国人墓地へ参拝と清掃活動をおこない、


亡くなるまで清掃活動に尽力したとのことでそのおかげか明治から今も続く日英同盟のカギと言われて


イギリスでも知名度と人気が高い方です。」


「皆さま何か質問はありますか?」


「… では右のメガネの方」


「なんで、東郷平八郎像は、鹿児島市や英国人墓地にお尻を向けているのですか?」


「いい質問ですね。


一説には、この先の仙巌園を見ているという説がありますが、本当は何を向いているのか、何を見てい

るのかは分かりません。」


「他に質問はありますか?」


「はい、そこの外国人の方」


(英語)

「わたしの祖先の兄は、トマス・グレイといいます、ここ鹿児島で薩英戦争の時に亡くなりました、


お墓参りをしに来ましたが、お墓が見つかりません、専門家に知り合いがいたら教えてください。」




「え、トマス・グレイ?」



(英語)

「知り合いに、玉利さんという、専門家がいます、しかし彼は海外出張中で、すぐには連絡が取れません。連絡先を教えていただければ、後ほど取り次ぎます。」



「ほかに質問がありますか?」



「ないですかね記念写真どうですか? シャッター押しますよ!」


彼女の観光案内は大人気だ。
















あれ?ボランティアガイドさんがスマホでどこかに電話しているよ。


「あ、もしもし。……うん、ちょっと相談。トマス・グレイの弟の家系の方が来てる。お墓を探してるって。……うん。……うん、お願いします」


ボランティアガイドの子は、スマホをポケットにしまうと、東郷像が見ている方角をしばらく眺めていた。

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