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異世界の貴族に嫁入りした海自パイロット、魔法大学で潜水艦狩りを教えています なお旦那は初代皇帝西郷隆盛の玄孫です。  作者: なたろう


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【維新RTA編】超高速大政奉還7 カチコミ新選組!

京都御所が襲撃された直後。


京都・河原町の長州藩邸前に、叫び声が走った。


「長州藩士が御所を襲撃したぞ!」


その声に、誰よりも早く反応した者たちがいた。


新選組である。


池田屋以来、長州の動向を見張っていた新選組は、河原町周辺にも目を置いていた。


「野郎どもォ!! 遅れるな!! 二年前の池田屋の生き残りが御所へ牙を剥きやがった! 一匹残らず叩き斬って、今度こそ長州の息の根を止めるぞ!!」


副長・土方歳三の怒号と共に、近藤勇、沖田総司、永倉新八といった怪物たちが、抜刀して長州藩邸の門へと怒涛の勢いで押し寄せる。


しかし、長州藩邸の中にいる本物の長州兵たちは、寝耳に水だった。

「おい、まだ本隊の進軍命令は出ていないぞ!? なぜ御所の方から銃声がするんだ!?」と大混乱している最中、いきなり門を叩き割って新選組が殺到してきたのだ。


パニックになった長州兵たちは、生き残るために、最新式の英国製エンフィールドを構え

新選組へ撃ちまくる。

その銃は、御所銃撃地点に複数落ちていたものと全く同じである。


大久保は隠れ家の二階で窓の外を眺めながらキセルを吹かし、自分が倒したドミノが倒れる続きの音を聞いていた。

屋根伝いに現れた奈良原喜左衛門が、障子の影に膝をつく。


「……一蔵さあ。壬生狼どもが、凄まじい速さで長州藩邸へ食らいつきもした」


「そうか」


「完全に、こちらの流した『長州が御所を襲った』という噂を真に受けておりもす」


大久保は静かに煙を吐いた。


「ああ。もう京は安心じゃ」


「安心、でごわすか」


「壬生狼は、噛みついたら離さん。京はあれに任せる」


大久保は、窓の外の炎を見た。


「次へ行く」


その夜、友は枕元に立たなかった。


止める声は、聞こえなかった。


大久保は初めて、自分が本当に戻れぬところまで来たのだと知った。


だから、眠れなかった。

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