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異世界の貴族に嫁入りした海自パイロット、魔法大学で潜水艦狩りを教えています なお旦那は初代皇帝西郷隆盛の玄孫です。  作者: なたろう


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【維新RTA編】英国海軍『完コピ』作戦1

文久三年九月

大久保らが京にて工作に明け暮れているころ

仙厳園前、磯浜は大変賑やかだ

太鼓を叩き音頭をとる藩士

「ドンッ!!」

「チェストォ!!」

「ドンッ!!」

「チェストォ!!」

太鼓に音に合わせてロープを引っ張る島津藩士たち。


海には損傷した英国艦、英国艦から伸びる沢山のロープや滑車

島津藩士たちは大勢でロープを引っ張り

英国艦を砂浜へ引き上げる作業をしている所だ。

それを仕切るのは吉野の若様である。


この時代、薩摩にまともなドックなどない。

ならばどうするか。

砂浜に引きずり上げればよい。


損傷した英国艦を修理するためには力技で砂浜へ引き上げるしか方法はない。


後年 世界遺産 明治日本の産業革命遺産の一つ尚古集成館前の船渠と呼ばれることになる場所で

大久保の悪巧みの準備が進行していく。


船体は船大工や、大工たち、大工の技能を持つ薩摩藩士が修理を行い

蒸気機関も吉野島津家が抱える刀鍛冶、鉄砲鍛冶が修理をしていく、

壊れた部品を復元大工が寸分狂わぬ精度で木型を削り出し、それを砂型に転写する。

反射炉で作った鉄を砂型に流し、大砲を作るための水車動力の旋盤で成型部品を作っていく。

その横では、技術者たちが筆を走らせていた。


ネジ一本。ボルト一つ。

歯車の噛み合わせ。

蒸気管の太さ。弁の動き。

圧力計の目盛り。


すべてを測り、写し、記録していく。



吉野島津家の屋敷でも、別の戦が行われていた。


大量の書生たちが、英国艦から押収した海図、航海日誌、機関日誌、信号書、果ては一般水兵が故郷へ宛てた手紙まで、紙という紙を片っ端から写し取っていたのである。



同時に、捕虜となった英国艦隊の将兵からも聞き取り調査が行われていた。


なお、聞き取りは極めて順調であった。


なにしろ彼らの目の前では、薩摩藩士たちが英国艦を分解し、壊れた部品を復元し、なぜか英国式の号令まで真似し始めている。

三日目には、だいたいの英国水兵が悟った。

こいつらに隠しても無駄だ、と。


これは単なる艦の修理ではない。


英国“海軍”そのもののリバースエンジニアリングであった。


斉彬の時代に、すでに蒸気機関を建造していた薩摩藩、なぜか完コピできる自信はあった。


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