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【異世界編】サツマ超特急☆彡とクロネコの姫3
「……あれは何だ」
イリーナは、並走する海軍箒を横目で見た。
短魚雷。
海軍装備。
対空兵装なし。
そして、カメラに向かって手を振る女。
挑発なのか。
余裕なのか。
それとも、単なる馬鹿なのか。
イリーナには判断がつかなかった。
クルクルと海軍箒は連続してロール(横回転)をしながら
また笑顔で手を振っている。
イリーナをはじめサツマ超特急メンバーはさすがにこの奇行に気が滅入りだした。
サツマ本土回り四国沖まできたときに。
空軍箒と気色が悪い海軍箒の左右を挟まれた。
なるほど、気色が悪い海軍箒箒は我々を引き付けて、サンドイッチを行うための囮か
イリーナは少し納得しかけた。
雲に突入する少し前
サツマ側の空軍箒が上下に分かれた。
そう考えれば、あの奇行にも説明がつく。
つく、はずだった。
雲に突入する直前、サツマ側の空軍箒が上下へ分かれた。
イリーナの視線が、一瞬だけそちらへ流れる。
その時だった。
トントン。
誰かが、イリーナの肩を叩いた。
あり得ない。
背後は僚機が見ている。
高度も速度も一定ではない。
今、この距離まで接近できる者などいるはずがない。
思わず、イリーナは振り返った。




