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西郷吉之助の帝国と音速の魔女  作者: のなしげ


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19/112

【異世界編】サツマ超特急☆彡とクロネコの姫1

1週間で550PV感謝です。

主人公・吉野千尋(よしのちひろ)は、表向きは魔法大学校の教官である。

しかし、その類まれなる才能を買われ、帝国軍から危険な任務のお手伝いを頼まれる(都合よく使われる)ことが多々あった。


旦那である菊池西郷家伯爵が軍へ抗議しようとも、「いや、本人がやりたいって言ったんだもの」と取り付く島もない。

千尋本人を問い詰めてみても、「めっちゃ、面白そうだったんだもの……」と本当に楽しそうに語る始末である。


自分が彼女を異世界に巻き込んでしまったという後ろめたさもあり、彼もそれ以上は強く言えなかった。

妻の卓越した飛行センスなら絶対に無事で帰ってくるという確信はあったものの、ただ、いざという時には『自分で娘のあやちゃんを育てる覚悟』だけは常に密かに決めているのだった。


*


『サツマ超特急』。

それは、仮想敵国である北方人民連邦が月に一度ほどの頻度で飛来し、サツマ帝国周辺をぐるっと回って帰っていく、魔法使いと戦略爆撃機の大編隊のことである。


基本的に攻撃を仕掛けてこない無害な連中(示威行動)だが、防空の観点からインターセプト(スクランブル発進)をして顔を見せないわけにはいかない。

そのため、サツマ帝国側も彼らをエスコートするための精鋭部隊を対応させる必要があった。


なお、管轄は空軍である。


*


菊池西郷家リビングにて千尋は

ソファーでテレビを見ながら妹の結婚式で西郷家に不在のボーをエアモフりしている。

重篤な禁断症状のようだ。


テレビではサツマ超特急のニュースをやっている。

「こんどあれの、エスコートするの。」千尋がボソッという。


旦那は固まった。


何も聞いていない。

そもそも、あれは空軍の役目だったはずである。


彼は一瞬、ボー不在が妻の精神状態に悪影響を及ぼしている可能性を疑った。


「千尋」


「なに?」


「それは、誰から頼まれた」


「空軍」


「なぜ魔法大学校の教官に、空軍が頼む」


「私が見学したいって言ったら、ついでに来てもいいよっって…」


それは、ついでではないし、自分から希望していってるやん。

旦那は心の中で突っ込むと同時に早くボーが帰って来ることと妻の無事を強く祈った。


なお、いまはボーの代役として、クロヒョウのメイドさんに来てもらっている。

かなりゴツイ、一度千尋がモフりにチャレンジしたが、しっくり来なかったらしい

なお、料理はからっきしダメで、夕食に軍用レーションを出そうとした。


ボーの代打選考は、明らかに失敗であった。


サツマ超特急 元ネタは ソ連 ロシアの行ってきた 東京急行です。

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