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白の少女はこの世界に愛される  作者: 有氏ゆず
第三十一話 少女は学園に愛される
364/424

31-14




白檻会の本拠地は完全に鎮圧された。


しかし、学園の生徒と教師たちの手によって捕らえられた兵士たちの中に、あの男の姿はなかった。




穏やかな笑みの下に残虐な本性を隠し、まふゆの心を絶望の淵に突き落とした張本人──エドウィン・ヴォルクシュタイン。


彼は、混乱の最中にいち早く状況を察し、誰にも気づかれることなくこの場所から逃げ出していたのだ。


だが、彼が拠り所としていた組織は、もうない。


本拠地は壊滅し、エルフたちの命を犠牲にしてきた魔導機はドワーフたちの手でことごとく破壊された。


囚われていたエルフたちは解放され、組織の非道な真実は、やがて世界中に知れ渡ることになるだろう。


白檻会という存在は、事実上、解散したも同然だった。


全てを失い、ただ一人になったエドウィン。

彼の歪んだ執着と野望は、これからどこへ向かうのか。

それは、今はまだ誰も知る由もなかった。




こうして、まふゆとアリスを巡る激動の事件は、一つの終わりを迎えた。


犠牲者を出さずに勝利を収めた一行は、それぞれの想いを胸に、慣れ親しんだ学び舎へと帰還する。


絶望の底で掴んだ真実の愛。

仲間たちとの揺るぎない絆。

そして、残された一抹の不安。


新たな物語の幕は、静かに上がろうとしていた。




第三十一話・了




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