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ロゼとバル

「バル、起きたのか。紅茶でも飲むか?」

「ああ、貰うよ…悪かったな。昨日は泊めてもらったようだな」

昨日の夜、バルは頭を抱えてベッドにうずくまってしまった。

「気にするな、おじさんだろう?」

「おじさんって言うな、…バルとは俺のことか?」

「そうだ、短くていいだろう?」

「俺はバールと呼ばれていたんだが…」

「そうなのか?でもバルの方がいいよ」

「…まぁバルでもいいが、おまえ以外と強引だな」

「おまえはすぐに言いなりになるな」

「…年上におまえはないだろう」

「おまえが私をおまえと呼ぶからだ。なんでおまえからおまえ呼ばわりをされなければならん?」

「…なんて呼べばいい?」

「ロゼだ。名乗ってなかったか?」

「ミルと言う名前はどうした?」

「捨てた。スズカを作った時点でもうミルという紫の瞳を持った女はこの世にはもういない」


バルはロゼに用意してもらった朝食を食べながら昨日ことを振り返る。

「おま、ロゼは魔力が多いからたくさんの精霊と契約できたのか?でもあんまりたくさんの契約をするとよくないと聞いたことがあるのだが」

「私は平気だ」

だだ漏れの魔力だからな


「でも秘密なんだろう」

「そうだ」

「なぜ、俺には言ったんだ?」

「誰かに自慢したかったんだが、こんなこと誰にも言えないだろう?」

「俺を信用しているって事か?」

「信用?信用なんてしてない。言葉そのままだ。自慢したかっただけだよ」

にっこりと笑うロゼ

「笑うな。おまえの笑顔はこわい」

「ひどいな…」

 ムっとするロゼだったが、ちょっと家族みたいだなと思う。

弟に見える、兄って所か…いや、さすがに私の方が下に見えるかな?

30歳過ぎなら15歳は離れているからな


「スズカを持っていなかったのか?」

「父親が作らせなかったようだ」

「ひどいな、自分で作ったのか?」

「ああ」

「よかったな」

「あの緩い審査はわざとなのか?」

「そうだ」


 やっぱり


スズカを作る時、簡単に作れた。おかしいなと思っていた。簡単過ぎる


「なにかの理由で再発行は認めれらてはいるが、5歳の時に教会で魔力記録をしないのはなぜなのか不思議だった」

「ああ、スズカが出来た200年前は漏れがないようにキチキチに管理をしていたんだそうだ。でもやはり、きっちりし過ぎると問題がいろいろ露見した。たとえ制度をきっちり作ってもそれを使うのは人だ。まして学がない者も多い。そんな中でその制度から漏れた人をどう救済するのか揉めた。だから教会では魔力登録はしない。罪を犯した訳でもないのに国に管理されているのはなんかいやだろう?で、スズカを再発行してきた者だけに魔力記録をすることにした」


 指紋とかDNAみたいだな。


「緩くしたのも、あまり厳しくすると漏れた者が委縮するだろう。だからさほど理由も聞かず、適当に職員が理由をつけて再発行している。もちろん、あやしいと思う人物には目を光られているよ」


 なるほど、あの商人ギルドの人や教会の人は私の事情を薄々感づいていたのだな。商人ギルドの人もやたらと説明してくれていたし、教会の人は一人で勝手にしゃべっていたし、色々と考えてくれていたのだな。


緩いけど大丈夫か?と思ったのは大きなお世話だったな。


「バルも教会に行って精霊の契約をしてきたらどうだ?」


「俺は8属性全属の契約なんてできないよ」


「闇の精霊をほしそうにしていただろう」


「いや、姿を隠せたり瞳の色を変えたりはいいなとは思っている。紫は目立つ、印象に残りやすいからな。でも闇は本当に珍しいんだぞ」


 まあ、そうだろうな。色んな人の精霊を見るが、闇はいない。あの王都の騎士のジンだったか、精霊に好かれていて20体も連れて歩いていたが、その中にも闇はいなかった。


 でも…バルの近くには5体ほどの契約していない精霊がいるがその1体は闇だ。たぶん、「瞳の色よ変われ」って願ったら、あの黒ちゃんは契約してなくても協力してくれるだろうな。でもその事を言うと精霊が見えていると言っているようなものだ。キキの様子から見てもちょっとヤバイかもしれない。バルはおもしろいから全属性の契約のことは言ったがなんかあったら、「全属性?はあ?そんなのうそだよ。信じるか普通?」とか言って全力で惚けるつもりだ。


「闇をおいでくださいって願いながら精霊石に願うんだよ。そしたら契約できるかもしれないぞ」

とヒントを出す

「なんだそれ?それに俺はすでに3体と契約している。もう無理だろう」

バルは時の、風の、火の精霊と契約をしている。一般的には3体の精霊が限界だとされているようだ。


バルの闇は私の黒ちゃんより小さい。そのくらいなら大丈夫そうだが…

「4体と契約したらどうなる?」

「え?さあ」

「知らないのか?それで無理だって言ってんの?」

呆れる。試せよ

「…そう、そうだな。教会に行ってみるか」

乗せやすいタイプだな、庶民になって大丈夫か?まあ…私も騙されたしな、経験か


「陛下は6体の精霊と契約しているという。魔力が大きいと可能だとか、でもそれは陛下だからだと…」

バルはロゼを見る。ロゼが8体なら俺も4体ぐらいはいけるか…


バルは顔にでやすいな…

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