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現状維持

「あ~やはりかぁ」

レオンは知っていたようだ。

「知っていたの?」

キキは、ギルド長室に来ている。

「いや、ザリがあいつは12歳だ!みんなを偽っている!とか言っていたな、そんな訳あるかって。でも性別は聞いてない」

「あ~ザリね。いたわね、そんな奴…本人は現状維持がご希望よ」

2人で大きなため息をつく。

「あ~本人がそれでいいなら、いい。スズカに性別の欄はないからな。そういうことだ。生年月日はあるが、勝手には観覧できないように今はなっている。だからそれもいい。確かに本人に歳も性別も聞いてないしな。もうそれでいい」


もうどうでもいいと言いたい気分だ。


「しかし、女で未成年って、よくバレなかったな」

レオンが他人事のように言っている。

「あんたギルド長でしょ!そんなんでいいの?」

キキが叫ぶ。

「いや、そうか。そういえば、ギルドのアパートあいつは何年も7階を占領し続けていたな。そういう理由だったのか」


「この際だから7階とか全部、女子専門にしたら?7階は承認した人しか入れない、とかして。そしたら行き場のない女の子も安心だし、親がいたとしても安心よ」


「そうだな、ロゼみたいな子が今後現れんとは限らないかな。検討しよう。今はロゼに7階をやっているから6階以降にしよう」


「7階全部、ロゼにやっているの?」

キキが驚く

「やってはいないが使っているようだ」

「あきれた、お咎めはないの」

「ロゼには色々世話になる。恩を売っとくさ」

大人の対応だ。

「まぁ薬草とかね」

「まあ、そうだな」

とりあえず、本人のご希望通り現状維持だ。


 とりあえず今は、6階を女子寮にすることにして部屋を開けておこうか。

後何日かすれば駅馬車も動き出す、そうなればセドたちも移動する。調整は効くだろう。



 駅馬車が動き出し、セドたちは王都に移動を開始した。ピストル弾の講習に来ていた王都の手練れたちも王都に戻っていった。


ジンは王都に戻るギリギリまでロゼのアパートに訪れていた。

「本当に一緒に王都に行かないか?悪いようにはしない。ロゼは王都で出世とかしたくないのか?おまえなら一流の騎士になれるぞ」


「俺は俺の好きなように生きる。誰の指図も受けない」

きっぱり言うと、寂しそうな顔をして王都に帰った。



 7階は相変わらず、ロゼが住んでいたが6階に初めて女の子が入ってきた。

ロゼの性別は敢えて言ってはいないが7階好きの先輩冒険者として紹介をされた。


「よろしくお願いします。アミといいます」

ブラウンの髪に薄い青い瞳をしている、可愛らしい女性だ。

 アミは農家の嫁に出されたそうなのだが、その農家がうまくいかず田舎に帰るということで置いて行かれたらしいのだ。結婚をしていたが置いて行かれたのを機に離婚されている。まだ18歳だ。 

 親は母しかおらず、結婚するちょっと前に亡くなったのだと言う。自分はどうしたらいいのかと教会に来ていた所、女子寮を開設したということで冒険者ギルドを紹介されたようだ。

 夫に対して教会から出頭命令が出ていたが田舎に逃げて捕まらなかった。そのうち元夫から離縁金が支払われるはずとのことで、それまではギルドのアパートで過ごすようだ。


 そして、5階には、エト・ミタ・ウキが入居してきた。


 キキに依頼していた魔石を埋め直し、4人で薬草園に行った。薬草はまた葉を付け生い茂っていた。冬の間、特に何もしていなかったので生えていなければエトたちが困ることになりそうだと思ったがエトも緑の精霊付きだったのだ。

 余計な心配であった。



 ロゼは、キキの工房で錬金術の弟子として指導を受けながら、闇の日に魔獣狩りを再開した。闇の日に狩りをするのは工房を休むとまた、余計な詮索をされると厄介だからだ。成人するまでは静かにしていたい。


 周りから見れば大暴れしているようにしか見えないのだが、本人は至って目立たぬようにしているつもりらしい。


あと1年半



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