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おしえてもらわない

「結界魔石ね。大きくて立派ね。結界は…あまり魔力配合が整っていないわね。ん~ちゃんとした所でやり直してもらった方がいいわね。これだと5・6年で劣化してしまうわ」

 キキがなにかレンズのようなもので魔石を見ている。なにを見ているのかわからないがあまり質がよくないらしい。

 ロゼはため息と吐く。


「やはりか、キキ冬の間お願いできないかな。金はもちろん払う」

 埋めた魔石を回収せねば…また面倒な…


「あっこれザリね。あ~もう安くしとくわ、で、ザリはどれくらい取ったの?」

「魔石は自分で用意したから、1個10銀貨2枚」

30個で金貨6枚、6000ベニーだ。

「えっ!!魔石なしで6000ベニー金貨6枚高すぎるわ~!!しかも質悪いし!」

キキは悶絶する

「結界魔石は店で頼むと1個金貨2枚したんだ。だから頼んだ方が安いなと…」

下見はしたのだ。

「頼むときは、馴染みではなく実力のある錬金術師に頼みなさい!!」

「はい…」

怒られてしまった。


「キキ、その倍払うよ。金貨12枚でやってくれない?」

「はぁ…あんたはまたそうやって実力もわからないのに…まったくまだまだ子供ね。

いいわ、引き受ける。ついでに質の見極め方も教えておくわ。どうせアカデミーで習うんだけど!あんたは危なっかしいからもう教えておく!!」


 ロゼはお礼を言うと、恥ずかしくなった。50代だから人生経験は豊富ですぞよ、なんて思っていたのにまったくダメだった。

 キキは王都の錬金アカデミーの卒業者だ。付与も合格している実力者でもある。きちんと結界魔石を作ってくれるだろう。ザリに支払った金貨6枚より倍額にしたのは国家資格を持つキキとザリで同じ金額ではバランスが取れない。キキも質の見分け方を教えることでその金額で承諾をした。無駄になった金貨6枚は勉強代だ。


「ロゼはピストル弾の講習で得たお金があるのよね。だから変なお金の使い方するんだわ。結界魔石30個なんてなんに使うの?おもちゃじゃないのよ?」


 キキには正直に森の中の薬草園ことを話した。またもやすぐに人を信用してぺらぺら話してしまったが、結界魔石は必要なのだ。5・6年で劣化するなんて命にかかわる。


「ああ、ロゼだったのね。質のいい薬草を定期的に売りに来ている子がいるって噂になっていたわ。私もそれで王都からこっちに移住してきたんだもの」

「今は薬草を育てているけど、俺は違うよ。群生を見つけて少しずつ無くならないように採取していただけだ。俺が引継ぎした子は緑の精霊付だからその群生を育てている」

 ロゼは、今はエトたちに引継がれていることと、考えていた設定を交えてそれっぽく説明した。


「俺は魔獣を狩れるけど、その子たちは未成年だから安全の為、結界魔石を埋めているんだ」


 キキは納得して作り直してくれることを約束してくれた。ロゼはキキとレオンにお礼を言って帰ろうとしていた。魔石を掘り返しに行こう。


「ちょっと待ってくれ。ロゼに相談があるんだ。」

レオンが慌てている。なんだろう。



 ピストル弾の講習をセドや他の何人かで行っているらしいのだが、なかなか取得出来ないようだ。

 夏の間引きで死者がゼロだったことがとても噂になり、王都近辺の冒険者などが冬の間、移住して取得しようとやって来ていたのだ。

 しかし、冬も中盤にもかかわらず今だ10名ほどの合格者しかいないのだそうだ。その10名は王都から来た手練れたちだそうで、簡単に取得できると聞いてきたのになかなか難しかったと言うのだ。ロゼが講習をしていたときは2回目で取得している人はたくさんいた。

 なにが違うのだろうか?


 明日の講習で確認することになった。


 発案者が来ると言うことで、取得した10名もやってきていた。


「へぇこんなカワイ子ちゃんが発案者なのかぁ。確かに小柄で線が細い子の方が向いている攻撃方法だがな」


 王都の手練れたちだけあって大柄でたくましい。ロゼを見ながらにこにこしている。もちろんバカにしている感じではなく正直な感想を言っているだけだろう。


 ロゼは精霊たちを見る。講習の生徒たちの精霊たちがこちらを見ている。


 なにか大人しい。なんだろう?

 ちょっと話しをしてみたいな。どうしたら話せるか悩んでいると


『おしえてもらわないの』


 ん?おしえてもらわない?何言っているかわかりません。


『あなたの精霊が伝えてくれるのであれば伝えるけど、あなたが発明したことを勝手に違う精霊から伝えられないの』

近くにいた大きな光の火の精霊は言う。


精霊の世界にもルールがあるの?

ロゼは独り言を心の中で言ったつもりだったが返事がきた。

『そんなのないけど、あなたは金貨をもらえればうれしいのでしょ?』

金貨?

『金貨をもらうといい』

火の精霊はにっこり笑う。


 ようするに私が金貨を手に入れられないのにピストル弾を伝えることを精霊たちが拒否しているらしい。


私がおしえていいよ、と言っても金貨をもらってない、それは出来ない

と言われた。


 頭痛が…自分で全員に教えるなんて面倒だし、でも私が金貨を手に入れないと精霊たちが動かない。私の精霊たちも動かない。私どれだけ精霊に愛されているの?


 ピストル弾の魔法を取得するのに、精霊たちがお互いに伝え合っているのだ。それが一番早いらしい。手練れともなってくると精霊の力は必要ないのかもしれないが、その手練れとは、王都の騎士団のような鍛えられた精鋭たちの事だ。一般の人たちは難しくなる。


ん~と悩むロゼ。



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