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追放された絆紋使いの穏やかな冒険譚〜辺境の街ではぐれ者たちと最強の居場所を作ります〜  作者: 盆ちゃん


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第106話 混沌の迷宮と、決戦前夜の誓い

第106話 混沌の迷宮と、決戦前夜の誓い

 常闇の極北に建設された白亜の要塞『絆紋亭・極北出張所』。

 外では猛烈な吹雪と赤黒い瘴気が絶え間なく吹き荒れ、空はすでに昼夜の概念を失った漆黒に染まりきっている。だが、精霊樹の枝と魔導結界が展開する『絶対浄化結界』の内部は、アシュタル本国と何ら変わらぬ、春の陽だまりのような温もりに包まれていた。

「ウォンッ!」

「キュイッ!」

「きゅるるーっ!」

 出陣の朝。要塞の広間で装備の最終確認を行っていた俺の足元へ、一番最初に俺の固有スキルである『絆紋』を受け入れ、共に歩み始めた最古参の相棒たち――銀色のウルフ『フェル』と、純白のポーションラビット『ピコ』、そして空色小竜の『ソラ』が競い合うように飛び込んできた。

 それに続くように、水豹のリン、幻宝石獣のキラ、白銀の幼熊ブラン、空間転移の銀狐ギンをはじめとする数多くの家族たちも一斉に集まってくる。鋼棘の鎧獣マル、疾風の隼ゲイル、影猫のシャロ、水妖の獺ミロ、風精のリスのルル、土精の土竜ドロ、星翼の梟ステラ、幻影の蝶ファル、雲羊のモフ、木精の栗鼠コノ、鎌鼬のタマ、鋼殻の戦亀カメ、雷雲の幼鳥ライ。

 極北での進軍中に仲間となった氷牙の白虎ビャク、吹雪の妖精ユキ、霜結びの蜘蛛シモ、オーロラの精霊アウラ、氷晶の鹿ルカ、雪豹のマシロ、水晶の亀クリス、幻影の蝙蝠バット、白炎の狐ホムラ、浄水のスライムであるスイ、鏡面の梟ミル、幻晶の穿山甲リン、虹光の蝶プリ。そして昨日、重影の迷宮で新たに加わった重力エイのフワ、影豹のクロ、磁力甲虫のジキも、要塞の心地よい空気にすっかり馴染み、闘志に満ちた瞳で俺を見上げていた。

「おはよう、みんな。今日はいよいよ、この果てしないダンジョン攻略の大きな節目になる。みんなの力を貸してくれ」

 俺が彼らの頭を順番に優しく撫でると、魔物たちは心底嬉しそうに目を細め、力強い鳴き声で応えた。

 背後では、漆黒の竜ノヴァ、紅蓮の火蜥蜴ガエン、鋼角の犀ザイン、岩砕の巨獣ダグ、砂塵の魔蠍ゼットといった大型の魔物たちも、静かに闘気を練り上げ、重低音の咆哮を響かせている。

「レイン様、朝食をお持ちしましたよ!」

 厨房から、見習い魔導士のエリスと元宮廷料理人のセシルが、巨大なワゴンに山積みの料理を乗せて運んできた。

 今日のメニューは、魔力小麦の『焼きたてチーズとハーブのフォカッチャ』に、疲労回復に特化した『極上オーク肉と根菜のスタミナポトフ』、そして砂漠の巫女ナディアが持参したスパイスで味付けされた『ピリ辛バジルのグリルチキン』だ。

「ガハハ! 今日も飯が美味い! いよいよ最下層手前ってわけだね。アタシの斧もウズウズして止まらないよ!」

 女戦士のアイラがチキンを豪快に頬張りながら大笑いする。

「ええ。今日でついに第二百階層。深淵に潜む親玉の喉元に、私たちの刃が届くわ」

 少女魔導士のルウも、ポトフを優雅に飲みながら冷酷な笑みを浮かべた。

「これまでの最適化の集大成。我が剣も、極限まで研ぎ澄ませておきましょう」

 剣聖シルヴィアも真剣な表情で愛剣の柄を拭き上げている。

混沌の迷宮と、最適化の極致

 朝食の席では、地形戦術科のシドが巨大なホワイトボードの前に立ち、本日のブリーフィングを行っていた。彼の手元には、ニーナ、バット、ミル、そして新たな魔物たちの索敵能力を統合した最新の解析データが握られている。

「皆様、聞いてください! 本日の目標である第百八十一階層から第二百階層……最下層のボス部屋手前までの構造が判明しました!」

 シドは額の汗を拭いながら、張り詰めた声で解説を始める。

「ここから先の二十階層は、これまで私たちが経験してきた極寒、灼熱、猛毒、幻影、重力異常……その全ての環境がランダムに入り混じる『混沌と崩壊の迷宮』です! 一歩進めば猛毒の沼が広がり、次の一歩では無重力の吹雪が襲い掛かる。敵もまた、全環境の変異魔獣が混合して出現する、まさに地獄のような空間です」

「全環境の混合か……。一つの属性に特化した対策では、すぐに行き詰まるな」

 騎士団長レオンが渋い顔をする。

「はい。ですので、本日は階層ごとのメンバー入れ替えに加え、戦闘中にもリアルタイムで『サポートメンバー』と『攻略メンバー』のシャッフルを行う、究極の最適化陣形で臨みます!」

 シドはボードに複雑な配置図を描き出した。

「まず、常時展開する『絶対防御陣サポート・コア』として、魔法盾使いアリス、神聖術師のミリー、錬金術師のアルト、幻術士リリアを中央に配置します。彼らと、スイやクリスたち魔物を中心に、毒や幻影、魔法攻撃を完全に無効化する移動結界を維持します。

 そして、その周囲を固め、環境の変化に合わせて瞬時に道を切り拓く『遊撃メンバー』として、氷結士セリス、風魔法使いジュノ、氷槍騎士フレヤ、軽業師シーラ、重力使いのドワーフ・ゴードンを配置します。

 最後に、一直線に階段を目指す『攻略メンバー』には、機動力と破壊力を兼ね備えた槍使いクロード、双剣使いエララ、魔法剣士ディルク、重剣士ルーク、大剣使いカイルを配置。彼らは敵の群れに突撃し、サポートが作った道を一瞬で駆け抜けます!」

「なるほど。前衛の破壊力、中衛の機動力、後衛の防御力を完全にモジュール化し、状況に応じてパズルのように組み合わせるわけか」

 俺が尋ねると、シドは力強く頷いた。

「はい! これが、毎日二十階層を突破し続けてきた我々アシュタル軍の『最適化の極致』です。そして、レイン様と絆紋亭の教官陣には、各モジュールの綻びを瞬時にカバーする遊撃の要をお願いします」

「素晴らしいわ、シド。私たち教官陣も、持てる全ての力でサポートするわ」

 ルウが炎の杖を掲げる。

「完璧な布陣だ。行くぞ、今日で深淵への道を完全に切り拓く!」

 俺の号令に、全軍が地鳴りのような雄叫びを上げた。

混沌の迷宮と、分断・突破の戦術

 第百八十一階層の扉を開けた瞬間、熱風と吹雪が同時に吹き荒れ、足元からは毒の沼が湧き出し、空間が歪んで重力が乱高下する狂気の空間が広がっていた。

「全員、結界の内側から出るな! アリス、ミリー、アルト!」

「『マルチ・エレメンタル・シールド・極』!!」

「『ホーリー・サンクチュアリ』!!」

「『万能中和ポーション・広域散布』!!」

 アリスの多重結界、ミリーの神聖領域、アルトの錬金薬が同時に展開され、狂乱する環境を部隊の周囲数メートルだけ完璧に安定させる。

『ギュルルルォォォォッ!!』

 混沌の闇の中から、灼熱の炎を纏った『変異カオス・キメラ』や、猛毒の氷を放つ『変異ヴェノム・ゴーレム』の大群が押し寄せてきた。

「右舷、重力異常と幻影! シーラ、ゴードン、リリア!」

「任せて!『ワイヤー・アーツ・重力反転』!」

「ワシのハンマーで砕く!『グラビティ・クラッシュ』!」

「偽りの光よ、散りなさい!『幻惑破り』!」

 サポートメンバーが瞬時に対応し、迫り来る異常環境を相殺する。

「正面、マグマと酸の沼地! セリス、ジュノ!」

「『氷結地帯アイス・フィールド』!」

「『風神の追いテイルウインド』!」

 セリスが足場を作り、ジュノの風が攻略メンバーの背中を押す。

「よし! サポート組が完璧な道を作ってくれたぞ! 攻略メンバー、一気に駆け抜ける!」

 クロードが長槍を構え、疾風の如く駆け出す。

「行くぜ!『大剣・剛断』!!」

「『巨剣粉砕』!!」

 ルークとカイルが、立ち塞がるゴーレムの装甲を粉砕する。

「遅い遅い!『双刃乱舞』!」

「『魔刃斬』!」

 エララとディルクが、キメラの急所を的確に切り裂く。

「ウォォォンッ!!」「キュイッ!!」「きゅるるーっ!!」

 フェルとピコ、ソラたち魔物組も、攻略メンバーの側面を完璧に護衛し、近寄る魔獣を雷光と浄化の光で粉砕していく。空間転移のギン、霊体のファル、影のシャロ、水のミロ、土のドロ。全ての魔物が、それぞれの得意分野で環境を支配する。

 目まぐるしく変わる環境に対し、シドの通信指示と各メンバーの阿吽の呼吸によって、陣形はアメーバのように変幻自在に形を変えていく。

 無駄な戦闘を極限まで避け、サポート組が足止めしている間に攻略組が突破する。

 この究極の『分断・突破戦術』により、混沌の階層であっても、俺たちは驚異的なスピードで深淵へと歩みを進めていった。

迷宮の奥底で出会う新たな原石たち

 数時間に及ぶ最適化された進軍により、俺たちは第百九十階層へと到達した。

 空間の崩壊はさらに激しさを増し、次元の裂け目から虚無の闇が漏れ出している。

『レイン様! 前方の次元断層の奥から、変異魔獣とは異なる、強烈で純粋な魔力反応を三つ検知しました! 混沌の魔獣たちに完全に包囲されています!』

 ニーナとバットの解析結果がシドを通じて伝えられる。

「生存者か、あるいは浄化を求める魔物か。……クロード、ガレス! 前線の突破は任せる! 俺は少し寄り道をする!」

「はっ! お任せください、レイン様!」

 俺は空間転移のギンを肩に乗せ、一瞬で次元断層の奥深くへと跳躍した。

 転移した先では、虚無の瘴気を放つ数百体の『変異カオス・ドラゴン』の群れが、三匹の魔物を絶望的な状況に追い詰めていた。

 一匹は、宇宙の星々を内包したような巨大な体躯を持ち、周囲の時間を歪めて攻撃を遅らせている――『時空のクロノス・ホエール』。

 もう一匹は、空間そのものを切り裂く鋭い鎌を持ち、次元の刃でドラゴンを牽制している――『次元の螳螂ディメンション・マンティス』。

 最後の一匹は、周囲の魔法や瘴気を吸い込み、浄化された星の光として吐き出している奇妙な獣――『星喰いのバク(スター・イーター)』だ。

 彼らは明らかにこの混沌の環境に抗い、自らの純粋な魔力を保ったまま、果てしない絶望に立ち向かっていたのだ。

「キュオォォォォッ!!」

 時空の鯨が時間を遅延させ、次元の螳螂が鎌を振り抜き、星喰いのバクが瘴気を喰らって必死に抵抗しているが、カオス・ドラゴンの圧倒的な力の前に、その体は限界に近づいていた。

「させない! フェル、ピコ、ソラ!」

「ウォォォンッ!!」「キュイッ!!」「きゅるるーっ!!」

 俺の号令と共に、絆紋の光を纏った魔物たちがドラゴンの群れへと雪崩れ込んだ。

 フェルの『天雷の咆哮』がドラゴンたちの巨体を痺れさせ、ピコの『ホーリー・ムーン・キック』が混沌の装甲を粉砕する。ソラの神聖なブレスが、周囲の虚無を一掃し、視界を切り開いた。

「これで、終わりだ!!」

 俺は右手の甲の『絆紋』の光を長剣に限界まで纏わせ、一閃する。

 ズバァァァンッ!!

 翠色の極限の浄化の光が次元の裂け目ごと波紋のように広がり、変異カオス・ドラゴンの群れは、一瞬にして光の粒子となって浄化された。

 戦闘が終了し、静寂が戻った空間。

 傷だらけになった三匹の魔物は、突如現れた俺たちに警戒し、身を寄せ合って震えていた。

「大丈夫だ。もう敵はいない」

 俺は武器を収め、ゆっくりと近づいた。右手の甲の『絆紋』の光を灯し、そっと彼らの体に触れる。

 翠色の温かな波紋が、三匹の魔物の傷ついた体を優しく包み込む。

『万物の調和と極限浄化』の力が、彼らの傷を瞬時に癒やし、極限状態での恐怖と疲労を解きほぐしていく。

(……あたたかい。この光……。あなたたちが、私たちを助けてくれたのですね?)

 時空の鯨から、悠久の時を感じさせる穏やかな思念が伝わってくる。

「ああ。俺はレイン。お前たち、こんな深い混沌の中で、お互いを守り合いながら戦い抜いたんだな。すごい力だ」

 俺が微笑みながら撫でると、鯨は宙をゆっくりと泳ぎ、螳螂は鎌を収めて恭しく頭を下げ、バクは嬉しそうに俺の足元にすり寄った。

「ウォンッ♪」「キュイッ♪」

 フェルやピコたちも近寄り、新しい家族を歓迎する。

「俺たちは、このダンジョンの底を目指している。もしよかったら、俺たちの家族にならないか? お前たちの時空操作や次元切断の力は、最下層での決戦で必ず必要になる」

 俺の誘いに、三匹は嬉しそうに大きく頷いた。

「よし。鯨はお前『クジラ』だ。螳螂は『カマ』。バクは『バク』だ。よろしくな、みんな」

「クォォッ♪」

「シャッ♪」

「ムキュッ♪」

 新たな家族クジラ、カマ、バクを迎え入れ、俺たちは本隊との合流を果たした。

 彼らの持つ規格外の能力は、混沌の迷宮のギミックを完全に無効化し、部隊の突破速度はさらに加速していった。

第二〇〇階層の到達と、決戦前夜の誓い

 究極に最適化された陣形と、新たな魔物たちの神がかったサポート。

 アシュタル辺境国と絆紋公国の合同軍は、混沌の迷宮を驚異的なスピードで突破し、突入から十数時間後。

 ついに、本日の目標であり、この超深度ダンジョンの実質的な最下層――『第二百階層』の巨大なセーフエリアへと到達した。

「よし、本日の進軍はここまでとする! 全員、完璧な動きだった!」

 俺の号令に、部隊の面々は歓喜の声を上げ、互いの肩を叩き合った。

 ここから先、第二百一階層へと続く巨大な漆黒の扉からは、もはや生物が発するものとは思えない、世界そのものを歪めるような圧倒的な『絶望の波動』が漏れ出している。

「お疲れ様でした、皆様! 今日は、明日への英気を養うための特別なフルコースをご用意しましたわ!」

 エリスとセシルが魔導コンロを展開し、これまでにないほど豪華な食事が振る舞われる。

 兵士たちも、明日がいよいよ最終決戦であることを悟り、静かに、しかし熱い闘志を秘めて食事を口に運んでいた。

 食後、セーフエリアの中央に天幕が張られ、俺たち首脳陣と、シド、ニーナたち情報班による最後の対策会議が開かれた。

「……ニーナ、バット、ミル、そして新しく加わったクジラたちの能力を全て統合し、あの漆黒の扉の奥……最下層の情報を解析しました」

 シドが青ざめた顔で、震える声で切り出した。

「扉の奥にいるボスの正体……それは、魔王軍が残した莫大な瘴気と、この次元の狭間に漂う『虚無』が極限まで混ざり合い、独自の進化を遂げた究極の突然変異体。名を『虚無の暴食者ヴォイド・グラトニー』と呼称します」

「虚無の暴食者……」

 アルベルト国王が重々しく呟く。

「はい。奴は物理攻撃や通常の魔法を『喰らい』、自身のエネルギーに変換する能力を持っています。さらに、空間そのものを歪めるため、並の攻撃は届くことすらありません。この二百階層までの迷宮は、奴が世界を喰らうための力を蓄える『培養槽』に過ぎなかったのです」

 シドの報告に、天幕の中は重い沈黙に包まれた。

「物理も魔法も喰われるなら、どうやって倒すんだ?」

 アイラが戦斧を撫でながら尋ねる。

「奴の唯一の弱点……それは、レイン様の『絆紋』が放つ『極限の調和と浄化の光』です」

 シドは真っ直ぐに俺を見た。

「奴が『全てを無に帰す虚無』であるなら、レイン様の光は『全てを繋ぎ合わせることわり』。この相反する力がぶつかり合った時、初めて奴の虚無の装甲に綻びが生じます」

「なるほど。俺の光で奴の装甲を剥がし、そこに全員の最大火力を叩き込むってわけだな」

 俺が言うと、シドは深く頷いた。

「明日の最終決戦、扉の奥へ突入するメインメンバーを発表します」

 エレナが立ち上がり、名簿を読み上げる。

「レイン様を筆頭に、教官陣であるアイラ様、ルウ様、シルヴィア様、シオン様。そして魔物組の主力であるフェル、ピコ、ソラ、ノヴァ、ガエンたち。さらに、アシュタル軍の最高戦力として、レオン団長、クロード、ガレス、アリス、ルークの各部隊長クラス。以上が、暴食者と直接対峙する『決戦メンバー』です」

「残りの部隊は、扉の外で万が一の魔獣の漏出を防ぐ絶対防衛陣を敷き、ミリーやアルトたちは後方から決戦メンバーへ限界突破のバフと回復を送り続けます」

「異論はない。最強の布陣だ」

 俺が頷くと、選ばれたメンバーたちの目に、決して揺るがない決意の炎が灯った。

「ガハハ! 世界を喰らうバケモノだろうが、アタシの斧で真っ二つにしてやるよ!」

「ええ。私たちの魔法と剣で、あの薄汚い虚無ごと消し去ってあげるわ」

「我が刃、レイン様と世界の調和の為に振るいましょう」

 クロードやガレスたち鎮圧部隊の面々も、誇り高く武器を掲げた。

「レイン様、俺たちの全てを懸けて、貴方の光の盾と剣になります!」

 俺は立ち上がり、全員の顔を見渡した。

「みんな、ここまでよく戦い抜いてくれた。明日は、俺たちがこの世界に本当の平和をもたらす最後の日だ。誰も死なせない。全員で勝って、アシュタルの温かい家に帰るぞ!」

「「「オオォォォォォッ!!!」」」

 第二百階層のセーフエリアに、最強の絆で結ばれた英雄たちの鬨の声が響き渡る。

 世界を食い破る絶望と、世界を調和へと導く究極の光。

 果てしなき極北ダンジョン攻略戦は、いよいよ明日、世界の命運を懸けた最終決戦の時を迎える。

ここまでお読みいただきありがとうございます!少しでも面白いと感じたら、画面下から【ブックマーク】と【☆☆☆☆☆】の評価をいただけると、執筆の大きなモチベーションになります!尚、現在新作 【安全第一】死に戻り商人の異世界スローライフ~万能魔法と『リトライ』を駆使して完璧な物流網とインフラを整備し、のんびり隠居を目指します~

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