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六花と槍の物語  作者: hiddenkai
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第125話 弥勒

蒼「エー!今の最高指導者は寿子じゃないの?!」


寿子「聞いて驚くなかれ!薄葉母さんと狼牙の子!弥勒くんよ!」


萌葱「無事産まれたのね!よかった!」


侑加「彼が産まれたのが7000年前。第8次ドラコニア戦役の最中だったわ。」


理恵子「そうそう!結構ピンチだったからよく覚えてるよ。」


茜「戦争してたのか!S・Wだな!それでオレ達は!」


優「神は生物同士の争いに不干渉を貫いてたわ。表向きはね。」


沙也加「あなた達ちょくちょく現れては、神の奇跡を残して去っていくの。」


珊瑚「まあ、私達らしいね。」


恵三子「そうそうAKBFも大活躍だったのよ!

ソウルフォースを組織して歌と踊りで敵の闘争心を鎮めるの。

歌巫女ロッタ・レインなんか1人でドラコニア大艦隊を壊滅させた伝説が伝わってるほどよ!」


珊瑚「ロッタ・レイン?知らない子ね。」


恵三子「珊瑚の時代から3000年後のメンバーだからね。」


六花はロッタという名前に特別な親近感を覚える。

とてもとても大切な名前だと心に刻み込んだ。


珊瑚「それで紗英と知佳はどうしてるの?」


康子「AKBFを率いてアンドロメダ星雲で地方巡業中。

帰ってくるのは200年くらい先かしらね。」


「姉さま方!公務を僕に押し付けて酷いじゃないですか!」


大声を上げながら部屋に飛び込んで来た青年を見て六花が驚きの声を上げた。


「狼牙?!」


「大姉さま方!お久しぶりです!弥勒です!」


弥勒は狼牙にそっくりな笑みを浮かべお辞儀をすると、六花にハグをして回り空いている席に座った。


「驚いたでち、弥勒は半霊体でちね。」


「僕を知らない大姉さま方なのですね。

ご察しの通りいち早く5次元人となりましたがもう忙しいのなんの!

僕1人で5次元界と駆け引きしていますのでキャパオーバーです!


桔梗大姉さま!手っ取り早く全人類を5次元化する手段はありませんか?!」


桔梗が腕を組み、ウーンと考え込む。

そして何かを閃きアルジーと相談をはじめる。

相談内容を聞いている家族の顔が引きつりはじめた。


「ちょっと!確かに血縁上は他人だけどさ!それありなの?!」


「私その案に乗るわ!狼牙だって通った道でしょう。参加したい!」


寿子が首をブンブン振って否定するが、侑加が零れ落ちるヨダレをふき取りながら親指を立てた。


何が何やら分からない弥勒を置いて女性陣の話し合いが続く。

最後は反対派の寿子と賛成派の侑加のジャンケン勝負となるが、あっけなく侑加が勝利する。

部屋がロックされ外からの侵入が出来なくなると、女性陣が弥勒を取り囲み説明をはじめた。


「アルジー細胞を弥勒ちんの体内で発芽させるでち。

遺伝子を採取ちてウィルスを作り地球にばら撒くでち。

そうすれば地球ごと半霊体になるでち。

半霊体の弥勒ちんだからできる荒業でち。

覚悟はいいでちか?」


「それで済むならお安い御用です!桔梗大姉さま!

それでアルジー細胞はどのように取り込むのですか?」


桔梗がパチンと指を鳴らすと夜花子と蒼が弥勒を机に押さえつける。

珊瑚がズボンを引き下ろし萌葱と茜が足を押さえた。


「何をされるんですか?!大姉さま!離してください!」


「痛いのは最初だけでち。すぐに気持ち良くなるでち。

念のためここにいる全員のアルジー細胞を前と後から注入するでち。

前1回、後1回でちよ。

はじめるでち!」


弥勒の目の前に寿子が立ちスカートを捲り上げる。

股間からアルジー根が伸びてくるのを見て絶句した。


「ごめんね!こんなことしたくないのよ!

でもね、愛する弟の望みだもの姉なら応えてあげないと!」


「寿子姉さま!反対されていたではありませんか!」


「それとこれとは話が別。さあ口を開いて。」


寿子は目をギラつかせてアルジー根を無理やり押し込む。

喉奥に強引に差し込み激しく腰を動かした。


「こっちも行くでち!」


ヌラヌラと光るアルジー根がすんなりと体内奥深くに差し込まれる。

激痛で意識を失いかけると回復を施され覚醒する。

やがて激痛が快感に変わると快楽の海に飲み込まれていった。


「アへ顔も父親そっくりね!可愛い!」


夜花子はヨダレと体液まみれの唇を舐め取ると軽くキスをする。


「私も!」


キスをしていないことを思い出した寿子が吸い付くように唇を合わせると口内を舐り回す。

結局全員がキスをして弥勒は医務室に運ばれた。


「そう言えばあの船はどうするのかしらね。」


「ちょっと待ってね・・・修理が完了次第出航するって。

それでね寿子、頼みがあるのよ。」


萌葱はウルトラ兄弟について経緯を話し地球で引き取って欲しいと頼み込んだ。


「害が無いなら別に構わないけど。いい抑止力になりそうだし。」


「あいつら強いぞ!なんてったって地球じゃヒーローだからな!」


茜が腕を十字に組んでポーズを取ると、寿子は癒されほんわかした顔になった。


ノリノリの桔梗、侑加、恵三子により1日でウィルスが完成し、ロッカAOにより散布される。

その翌日、地球は無事半霊体となり5次元体に昇華した。


すると多元地球が全て統合されひとつに纏まり、天界、地獄界、現界、妖精界、幻想界が混在する稀有な星となる。

地獄に収監されていた魂は全て解放され、寿子達は祖父と再会を果たした。


「びっくらこいた!まさかこんなことになるとは!」


六花も予想外の出来事に驚くもこれからの地球が楽しみで仕方ない。

しかし、被害を被る者もいる。

それは地球の守護を任された八百万の神々であった。


「茜ちゃん!これは守護しきれんぞ!」


「勘弁してえ!私達より力を持つ子達なんか面倒見切れないよ!」


新米の四具祖とナイラー2柱が六花に泣きついてきた。


「丁度いいぞ!ウルトラ兄弟!

空爺ちゃんとナイラー姉ちゃんを手助けしろ!

オレの大切な家族だ!だからお前達にも家族だ!」


「承知しました!

我々36人、四具祖神とナイラー神を親と敬い、永久に地球を守護すると誓います!」


かくして四具祖とナイラーはウルトラの父と母になった。


蒼「どうして異世界は統合されないのかね。」


夜花子「すべての謎を解くカギは異世界よね。」


珊瑚「私達の最大の分岐点。」


茜「行くしかねえな!」


桔梗「その前に確かめたい事があるでち。ホストに話を聞くでち。」


萌葱「振りだしに戻るのもいいかも。よし行こう。」


六花は四次元の窓からホストの一人を見つける。

クラブの控室らしく鏡を見つめ入念に顔を作っていた。


「君達チョー可愛いね!ボクの推しになってくれないかな?!

アフターもがんばるよ!ねっねっ!」


ホストは突然現れた六花に驚くどころか営業をかけてくる。

萌葱はその性根に呆れながらも感心した。


「あんたこの女共を知ってるでしょう。」


3Dホロを見せられたホストは神妙な顔つきになる。

「ちょっと待ってて」と言い、ロッカー室から戻ると一通の封筒を渡された。


「必ず娘達が訪ねてくるからこれを渡してくれと頼まれたんだ。

あの人達は僕の恩人だよ。

あんな素晴らしい女性には会ったことがなかった。

僕はあの人達の為なら命だって投げ出せるよ。」


ホストは深々と頭を下げると控室を出ていった。


封筒は未開封で愛しい娘達へと書かれている。

萌葱は震える手で封を解き1枚だけの便せんを開いた。


「異世界で待っています。」


便せんにはそれだけが書かれていた。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


「ただいま。」


六花が我が家に帰るとママ達は消沈し薄葉とお糸に慰められている。

家出してから現実世界では3分しか経過していなかった。


「あら早うござりんしたね。お帰りなんし。気は済みんしたか?」


薄葉はにっこりとほほ笑み六花の帰りを迎える。

六花は深々と頭を下げて突然出て行ったことを詫びた。


「そうでありんすか。凄い冒険をしてきたんでありんすね。」


外なる神や星の戦士達の話はしたが未来の事は伏せる。

六花は薄葉のお腹を見ながら元気に生まれてきてねと祈った。


すっかり元気を取り戻したママは娘を膝に乗せ、二度と離すものかとしっかりと抱きしめている。

六花は贖罪も含めて大人しくしていた。


「あっさりとした内容だな。それで行くのか?」


「勿論、明日の朝に出発するよ。」


狼牙は萌葱の即答に渋い顔をしながらコクリと頷いた。


「俺も一緒に行くぞ。」


「そうだね、ロッガーロボの力が必要になるかもしれないし。」


「お!久しぶりに萌葱がフラグを立てた!」


「茜、フラグって何よ?」


「萌葱には予知の能力があるんじゃないかな。

不確定な未来に発生する出来事に対処するための力。」


茜が言い淀んでいると蒼が助け船を出した。


「そう!それだ!オレが言いたかった事!」


「調子がいいんだから!」


その夜はついぞこのような調子で穏やかな時間を過ごした。


▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽


「私達も行くぞ!会社には生理休暇を申請した!」


神威改弐を着こみ既に準備を済ましたママ達が娘にしがみ付く。

同行を拒否することもなく承諾するが離す気が無いらしい。

六花は薄葉とお糸に行ってきますと告げると北海道の山荘に跳んだ。


雪かきをしていた隊員が突然目の前に現れた一行に驚き、携帯警報機をならすと山荘から武装した隊員が出てくる。

しかしその中に見知った女性隊員の顔があり警戒はすぐに解除された。


「あなた達の妊活法のおかげで今3ヶ月なのよ!ありがとう!」


浴室で膣鉄砲を教えた女性隊員とダイニングでお茶を楽しみながら、基地司令の到着を待つ。

20分後、指令と女医が揃って現れた。


久しぶりの再会を喜び一通りの近況報告を済ませると、異世界へ渡航することを伝える。

手続き処理のため渡航は翌日の昼に設定された。


六花は自分達のパーソナルカラーの花の株を持ってきて子供達の塚の周りに植える。

少し透き通った花は不思議な事に1年中咲き続け枯れる事がなかった。


その後、野天風呂へ赴きE・Tと再会すると乗鹿を楽しみ、傷ついたり弱っている動物達を癒して回った。


夜は狼牙の部屋に集まり明け方まで皆で愛し合う。

翌日11時に目覚め、食堂でランチを済ませるとゲートに向かった。


「それでは行ってきます!」


またもや基地隊員総出の見送りでゲートを潜った。

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