#45 新たなる敵
森の中のちょっとした広場の中央付近。
ケティは馬の背に、荷物のように無造作に俯せに横たえられている。
さっきは会話できるくらいまでに回復していたのに、今は動く気配がない。
ブレドアが持っていた毒をあの爬虫種も隠し持っていて、それをケティに使ったとか?
だが、馬上の爬虫種の上半身はゆっくりと、ケティの背中へと倒れ込んだ。
先を行くメリアンが、ケティの乗せられた馬へ近づきながら速度を落とし盾を構えたのを見て、俺も……盾がないから手斧を構える。
刃の部分を進行方向に対し垂直に構え、ルブルムの体を覆うようにする。
ルブルムもメリアン同様に速度を下げた、その途端、メリアンは逆に馬の速度を突然上げた。
『魔力感知』で、広場の向こう側の視界が通らない茂みの奥にバラけて二人居るのを感じる……今、感じられる限りでは、その二人も爬虫種。
「リテル、しっかりつかまって」
ルブルムは馬を進ませながらも左右へ振り始める。
矢が馬のすぐ横をかすめて地面に突き刺さる。
一呼吸置いて、もう一回……これも外れる。
だが次は真っ直ぐに飛んできた!
手斧を持つ右手に衝撃……いや手じゃなく、ちゃんと斧腹で受けられたけど。
刃の部分でなんとか受け流せたものの、技術というよりはラッキーだよな。
ほとんど運ゲー。
弓は自分が普段使っている武器。
距離と速度で威力が分かるだけに、かなりの恐怖感を覚える。
ただ、こちらが動いているのと、向こうも何発か射るたびに広場の向こうの茂みを移動しているのとで、射撃が粗いのが助かる。
メリアンの方へ飛ぶ矢も盾で防がれたり、外れたり。
どうやら弓を使っているのは、今のところ二人だけ。
盗賊団のアジトって身構えていたから、もっと激しい総攻撃みたいなのを想像していたけど。
でもまあ『魔力感知』では二人でも、今日は幾度となく騙されてきたから、伏兵への警戒は常に怠らない!
ケティを乗せたままこちらへ向き直った馬の方は相変わらず、ケティにしか寿命の渦を感じられない。
爬虫種のヤツはぐったりとケティの上に倒れこんだまま……まるで、死体みたいに。
やっぱり本当に死体なのか?
でもそしたらどんな仕掛けで動かしていた? それとも俺たちを油断させる罠か?
何にせよ、あのまま放置ってわけにはいかない。
「ルブルム、あの弓を持ったヤツから見て、ケティを乗せた馬が盾になる位置へ俺を下ろしてほしい」
「そうする」
メリアンの方は広場を突っ切り、そのまま向こう側の茂みの奥へと馬ごと乗り込んだ。
こちらへ飛ぶ矢が一瞬、滞る。
その間隙に、ルブルムは片手で小剣を抜きつつケティを乗せた馬の方へと近づく。
俺はそこで馬から飛び降りた。
そのまま勢いを殺さぬようダッシュしながら手斧を両手で肩の上に構える。
刃は地面と水平。
そしてケティを乗せた馬へ斜め前から近づくと、ケティの上に重なる爬虫種の首めがけて手斧の先を思いっきり振りきった。
馬の背が高く、ほとんど頭上なスイングで力がうまく込められないが、それでも鎧の縁に刃元が引っ掛かる。
手応えに重さは感じたが、抵抗は感じない。
ケティの上にうつぶせだった爬虫種は、上半身だけ力なく半回転する。
手斧を持っていかれないよう素早く引きながら振りかぶると、爬虫種は馬の尻の辺りへ仰向け状態となった。
そいつの足先が鐙にはまったままのせいか、完全に落ちるには至らない。
手斧の刃の向きを半回転させ、刃ではなく斧頭の方で思いっきり、爬虫種の脛を叩いた。
二回、三回……爬虫種の片足が鐙から外れると、爬虫種は馬の向こう側へ崩れるように落ちる。
すると馬が暴れ始めた。
俺は手斧を地面へと落とし、ケティの両手をつかんで引っ張った……が、馬が跳ねるせいでうまく引っ張れない。
馬がこちらへ後ろ脚を向けようとしたので慌ててケティの手を離して後ろへ跳んだ。
テニール兄貴はリテルに、馬の後ろへ立つなと強く強く教えていた。
そのおかげか、馬の蹴りはなんとか避けることが出来た。
ケティを振り落とした馬は、片足がまだ鐙に引っ掛かったままの爬虫種を地面に引きずりながら、広場の向こう側に見える道へと走り出す。
俺は手斧を拾って顔の前に盾のように構えると、ケティの元へと走った。
『魔力感知』で感じる限りでは、馬から降りたメリアンが近づいた爬虫種の方は、急激に寿命の渦を小さくしてゆく。
もう一人は、まだ矢を射ってきてはいるが、狙っているというよりは牽制に近い印象だ……そして、広場の向こう側の道の方へと森の中を移動している。
ケティを何とか抱きかかえる……心臓は動いている。
でも、ぐったりしている。
「ケティ、聞こえるか?」
まぶたを無理やり開いてみたが、輝きの見えないケティの目は虚ろだ。
これ、エルーシがくらってた毒と同じモノで間違いないよな?
広場の向こう側の矢を警戒しながらケティを背負う。
矢に狙われないためには、俺も広場の端から森へ入るしかない。
あっ、もう一人の爬虫種が、口笛を吹きながら逃げた馬と接近する!
馬が速度を落とすと、そいつは引きずられていたやつの足を鐙から外し、その馬へ飛び乗った。
そのまま道の向こうへと走らせる。
向こうが逃げてくれるのなら今のうちにこちらも、と考えた俺の真横を、威勢のいい雄叫びが通過する。
ブレドアの死体と、毒で意識がないエルーシとを一緒に縛り上げたのを乗せている馬の背で、マドハトが叫んだのだった。
マドハト達が乗った馬はそのまま広場の向こうの道へと疾走する。
「マドハト! 戻れっ!」
「リテルさま! 止め方わからないです!」
森の中をメリアンが馬の方へ戻ってゆくのを感知する。
俺も手斧を鞘へと戻す。
「ルブルムっ! マドハトを!」
しかしルブルムは俺たちの方へ戻ってくる。
「マドハトを追わないと」
「ト……リテルと、はぐれたくない」
ルブルムは真っ直ぐにそう言った。
嬉しさと申し訳なさとが俺の思考を刹那、止める。
でも、メリアンの乗った馬が茂みから飛び出したのが見えたときには、思考をもう再開していた。
「ケティを置いてはいけない」
馬車があればまた話も違ったのだろうが。
「マドハトが乗っている馬も三人乗っている。だから大丈夫」
そう言われれば確かに。
マドハトは軽いけど、死体のブレドアは、牛種。
メリアンよりは一回り小さいもののそれなりな体重のはず。
俺はケティを持ち上げ、ルブルムの前へと乗せる……悪いけど、さっきと同じように荷物のようにうつぶせで。
そしてルブルムに手伝ってもらい、鐙を足がかりにルブルムの後ろへと再びまたがった。
ルブルムが俺の手を誘導する……ルブルムの両脇から手を前へ伸ばし、ケティの鎧をつかむスタイル。
体はさっきより窮屈に密着していて、俺のあごがルブルムの首筋から肩にかけて乗っかる感じ。
目の前にルブルムの右耳と、風になびく赤い髪。
「それに」
ルブルムの声が俺の頬に響く。
「ケティの解毒剤は、追わないと手に入らないかもしれない」
マドハトとメリアンに少し遅れて、俺たちの馬も走り始めた。
追いつくのにはさほどかからなかった。
前を逃げる爬虫種の馬は、さっきと同じ馬だというのに明らかにスピードが落ちていたから。
だけどそいつは器用なことに、馬に乗りながら時々振り返りつつ射掛けてくる。
さっきとは別の理由でなかなか近づけない。
何本かの矢は、まるでマドハトを守る盾のように乗せられているブレドアやエルーシへと刺さっているようだが……エルーシは叫び声一つ上げない。
それだけ強力な毒ってことなんだろうけど……カエルレウム師匠が言っていたことを思い出す。
毒や病気の治療については、その毒や病気のことをよく知らないと、治療するための魔法を構成することはできないということを。
ゲームとかだとさ、毒消しって大抵は万能で、どのモンスターの毒に対しても有効だよね。
でも、元の世界では確かに血清にせよ薬にせよ、効き目がある対象範囲は決して万能なんかじゃなかった。
そういうリアリティは要らないのに。
もっとチートでもいいのにな?
ちょっと待て。現実逃避はおしまいだ。
走る馬に乗りながら、後ろへ射掛けてくるすごい技術を持っている割には、俺たちはまだ矢傷を負っていない。
乗っている馬もそうだ。
俺たちが乗る馬は元々、奴ら襲撃犯の馬ではあるけどさ。
敵ながらあいつの技術は決して低くはなさげなのに……わざと外している?
ということは、逃げていると見せかけて誘っている?
「マドハト! あいつ滑らせられるか?」
「リテルさま! やってみるです!」
マドハトが魔法代償を集中し、肉の壁からひょいと頭を出して魔法を使った……が、相手はぐいぐい進んでゆく……道の中央を。
「真ん中を通るなっ!」
メリアンは道の右側に寄り、ルブルムは左に寄る。二頭とも速度を慎重に落とす。
マドハトの馬だけそのまま真っ直ぐ進み、見事に滑ってマドハトが投げ出された。
コントかよ!
冗談みたいに投げ出されたマドハトをメリアンがうまく空中キャッチして、自身の背後へと座らせる。
くっそ心臓に悪い。
あっ。あの爬虫種、道を外れた。
下っていっている? 地面の中に?
俺たちも道から森の中へと入りこむ。
「うわ、なんだここ」
道からそう離れていないというのに、大きなすり鉢状の窪みを見つけた。
この規模なのに、あの道からは全くわからなかったけど……うちの学校の教室くらいの広さはある。
そしてその底に、馬を降りた爬虫種が居た。
「追ってきた奴らは悪い奴らだ! 片付けろ!」
そう言い残して姿を消す……窪みの底にぽっかりと開いた、暗い洞窟の中へ。
すぐに別の誰かがのそりと出てきた。
一見して獣種の凛々しい青年……だけど、寿命の渦が、獣種っぽくない。
「ホブゴブリン?」
ルブルムが呟いた。
「ゴブリン? おいおい、ちびっちゃいやつじゃないのかよ?」
メリアンは馬から降りると、傍らの樹の陰へマドハトをひょいと置き、窪みを下りてゆく。
「獣種に似ているけれど、獣種よりももっと力強い異界由来の種族……って本に書いてあった」
ルブルムがホブゴブリンと呼んだそいつは、そいつ自身の背の丈くらいある大剣をすらりと構えた。
確かに。あんな大剣を軽々と持つのは、ゲームやマンガの中でしか見ないような。
「おいら、悪いやつは許さないぜ!」
俺たちの言葉をしゃべるのか。
「いいねぇ。強いやつは嫌いじゃないよ」
メリアンは盾の角度を調整したあと、両手で小剣を抜きながら、ホブゴブリンへと走り出す。
ホブゴブリンは大剣を振り下ろし、メリアンはそれを体を捻りつつ二本の小剣で受け流し、大きく一歩踏み出しながら小剣を振り戻しホブゴブリンの腕を切り落とそうとする。
しかしホブゴブリンも無理やり大剣でそれを受け、そのまま力でメリアンを押しつつ大剣を振りかぶる。
その時にはメリアンはもう、ホブゴブリンよりも三歩は離れた所まで飛び退り、左手の小剣の柄を真逆に持ち替え、構えを変えた。
剣身が親指側じゃなく小指側に来るように。
なんだよこれ。
戦いの動きが、俺なんかとは根本的に違う。
『虫の牙』の持ち主も、ああいう強さを持つやつなのだろうか。
メリアンたちの戦いを注視しつつ、周囲に『魔法感知』で確認しつつ、俺たちは馬から降り、ルブルムに手伝ってもらってケティを背負う。
ケティは相変わらずぐったりとしたままなので、俺は体をある程度傾けておかないとケティがずり落ちてしまう。
ルブルムが馬の手綱を近くの樹に結んでいるのを見て、もういっそロープで背中に縛り付けたほうが動きやすいんじゃないだろうかとか、解決策を模索してみたり……ルブルム?
手を止めて、何を見ている?
答えはすぐにわかった。
『魔力感知』でマドハトを感じる方向へ顔を向ける。
そこはメリアンとホブゴブリンとが戦っている場所、その二人の狭間だった。
「マドハト!」
しかし、俺の声に返事も振り返ることもなく、マドハトはホブゴブリンへと向かって歩き出した。
● 主な登場者
・利照/リテル
利照として日本で生き、十五歳の誕生日に熱が出て意識を失うまでの記憶を、同様に十五歳の誕生日に熱を出して寝込んでいたリテルとして取り戻す。ただ、この世界は十二進数なのでリテルの年齢は十七歳ということになる。
リテルの記憶は意識を集中させれば思い出すことができる。
ケティとの初体験チャンスに戸惑っているときに、頭痛と共に不能となった。
魔女の家に来る途中で瀕死のゴブリンをうっかり拾い、そのままうっかり魔法講義を聞き、さらにはうっかり魔物にさらわれた。
不能は呪詛によるものと判明。カエルレウムに弟子入りした。魔術特異症。猿種。
フォーリーでディナやルブルムへ異世界から来たことをとうとう打ち明け、そして新たな呪詛をその身に宿した。
ゴーレムを作ることができる紅魔石をディナよりもらった。
ルブルムとケティを守り抜こうと心に誓った矢先、ケティを守れなかった自分に不甲斐なさを感じている。
・カエルレウム師匠
寄らずの森に二百年ほど住んでいる、青い長髪の魔女。猿種。
肉体の成長を止めているため、見た目は若い美人で、家では無防備な格好をしている。
お出かけ用の服や装備は鮮やかな青で揃えている。
寄らずの森のゴブリンが増えすぎないよう、繁殖を制限する呪詛をかけた張本人。
ディナ先輩、ルブルム、リテルの魔法の師匠。
・ルブルム
寄らずの森の魔女カエルレウムの弟子。赤髪の美少女。リテルと同い年くらい。猿種のホムンクルス。
かつて好奇心がゆえにアルブムを泣かせてしまったことをずっと気にしている。
カエルレウムの弟子を、リテルのことも含め「家族」だと考えている。
質問好きで、知的好奇心旺盛。驚くほど無防備。
ディナの屋敷でトシテルとの距離がぐっと近づいた。
戦闘時の息の合い方はケティが嫉妬するほど。
・ディナ先輩
フォーリーに住むカエルレウムの弟子にしてルブルムの先輩。
男全般に対する嫌悪が凄まじいが、リテルのことは弟弟子と認めてくれた様子。
アールヴと猿種のハーフ。壮絶な過去を持つ。
ゴーレムを作る魔法品をトシテルへくれた。
フォーリー以北への旅について、大量の忠告をしてくれた。
・マドハト
赤ん坊のときに取り換え子の被害に遭い、ゴブリン魔術師として育った。犬種の先祖返り。
今は本来の体を取り戻しているが、その体はあんまり丈夫ではない。
ゴブリンの時に瀕死状態だった自分を助けてくれたリテルに懐き、やたら顔を舐めたがる。
リテルにくっついてきたおかげでちゃっかりカエルレウムの魔法講義を一緒に受けている。
フォーリーの街中で魔法を使ってしまい、三年分の魔法代償徴収刑を受けた。
勇敢なのか無謀なのかわからないときがある。
・ケティ
リテルの幼馴染。一歳年上の女子。猿種。
旅の傭兵に唇を奪われ呪詛に伝染。
リテルがずっと抱えていた想いを伝えた際に、呪詛をリテルへ伝染させた。
カエルレウムが呪詛解除のために村人へ協力要請した際、志願した。
リテルとの関係はちょっとギクシャクしていたのだが、再会したときにはなんかふっきれていたが、ケティの記憶の中のリテルと今のリテルとの違いに、やっぱり違和感を覚えている。
鍛冶に使っていたハンマーを武器として使う。
死にかけたところをルブルムとリテルに救われたのだが、今、謎の意識不明状態。
・メリアン
ディナ先輩が手配した護衛。
リテルたちを鍛える依頼も同時に受けている。
ものすごい筋肉と、角と副乳を持つ牛種の半返りの頼もしい傭兵。
円盾と小剣を二つずつ持ち、手にはスパイク付きのプレートナックルを装備。
謎の襲撃犯を撃退し、リテル達と合流。
騎馬戦も上手な様子。
・ブレドア
メリアンに撃退された襲撃犯の一人。牛種
盗賊団の一味っぽい入れ墨をしている。
毒のついた針を持っていた。もう既に死体となっている。
・馬に乗っていた二人
襲撃犯においてノバディよりも「上」の爬虫種。
槍を使う方と、寿命の渦が全く感知できなかった方と、二人とも同じ顔をしており、どちらも魔法を使う。
犬種の先祖返りに偽装するマスクを所持していた。
ブレドアと同じ入れ墨をしていた盗賊団の一味。
死んでいたはずのうちの片方が、ケティをさらって馬で逃走中だったが……やっぱり死んでいる?
・待ち伏せしていた二人
ケティを連れて逃げた爬虫種が立ち止まった広場の向こう側の森から弓で攻撃してきた。
二人共爬虫種。
片方は、メリアンに倒されたが、残る一人は馬を取り戻してさらに逃げた。
そして森の中の窪みにあった洞窟へ逃げ込んだ。
・エルーシ
フォーリーのスラム出身の羊種。
フォーリーの街についたばかりのリテルとルブルムに絡み、マドハトにお腹が下るゴブリン魔法をかけられ、牢屋で大変なことになっていたが、ディナ先輩が牢屋から出してあげた様子。
待ち伏せ襲撃犯だったが、メリアンに返り討ちにされ、ブレドアの毒を刺されて意識を失った状態。
体を売る仕事ではなく、支配する側に回りたいと考えていて、ブレドアたち盗賊団の仲間になろうとしていた様子。
・ホブゴブリン
一見して凛々しい青年。筋力が高い。
獣種に似ているけれど、獣種よりももっと力強い異界由来の種族、という情報を、ルブルムは本で読んだことがあるという。
本当にホブゴブリンなのかどうかは不明。
● この世界の単位
・ディエス
魔法を使うために消費する魔法代償(寿命)の最小単位。
魔術師が集中する一ディエスは一日分の寿命に相当するが、魔法代償を集中する訓練を積まない素人は一ディエス分を集中するのに何年分もの寿命を費やしてしまう恐れがある。
・ホーラ
一日を二十四に区切った時間の単位(十二進数的には「二十に区切って」いる)。
元の世界のほぼ一時間に相当する。
・ディヴ
一時間の十二分の一となる時間の単位(十二進数的には「十に区切って」いる)。
元の世界のほぼ五分に相当する。
・クビトゥム
長さの単位。
本文中に説明はなかったが、元の世界における五十センチくらいに相当する。
トシテルが元の世界の長さに脳内変換しないでもいいくらい、リテルが日常的に使っていた単位。
・アブス
長さの単位。
元の世界における三メートルくらいに相当する。
・プロクル
長さの単位
一プロクル=百アブス。
この世界は十二進数のため、実際は(3m×12×12=)432mほど。
・通貨
銅貨、銀貨。
十銅貨(十二進数なので十二枚)=一銀貨




