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#44 入れ墨

 『魔力感知』をするまでもなかった。

 マドハトのあの歌声が聞こえたから。


 近づいてきた馬に乗っていたのはメリアンとマドハトだった。

 そしてやっぱりというか縛られた状態のエルーシ。

 フォーリーでルブルムをナンパしてきたあげく、マドハトに魔法で下痢させられた羊種(クヌムッ)

 フォーリーで馬車を準備してくれたロズさんの弟でもある……意識を失っているように見えるけど。


 メリアンが状況をざっと説明してくれた。


 メリアンと戦っていた二人のうちの牛種(モレクッ)の方……エルーシの証言からブレドアという名とわかった……そのブレドアは、実力はあるようだったが、防御に徹していたとメリアンは感じたらしい。

 もう一人がエルーシで、こっちは雑魚だとわかっていたから適当にいなしていたら、馬車が小道へと走り去った。

 なので、メリアンは呆然としたフリをしてわざと隙を作り、深く踏み込んできたブレドアの腕をカウンター気味にへし折った。

 そのままブレドアの足の甲へ小剣を突き立てて地面へと固定した上で、スパイク付きのプレートナックルでちょっと連打したら死んでしまった、と。

 その後、顔面蒼白になっているエルーシを地面へ引き倒し、両足の腱を切り、馬車を乗り越えたら、鹿の角を付けたマントを来た二人が、街道の真ん中でつるつる滑っていたらしい。

 マドハトが歌の中でハグリーズさんに使っていた『大笑いのぬかるみ』を、そいつらがいた辺りに使ったおかげで、まともに立ち上がることが出来なくなり、そのままメリアンの小剣で頭を真っ二つに……。


 マドハトと合流したあと、近くの森の中に隠してあった馬を三頭発見し、ブレドアの死体と唯一の生存者エルーシとを一つに縛り上げ、小道を走ってきたという。

 マドハトは馬の背にぎゅっとしがみついて震えている……歌っていたのは、アレか。

 俺たちに知らせるためというよりは怖さを紛らわすためか。


「でもなんで、縛り上げた二人は全裸なんですか?」


「入れ墨を調べるためさ。ブレドアの体には入れ墨があった。実力的にもこいつが盗賊団だろう」


 そう言いながら、メリアンは爬虫種(セベクッ)二人とノバディの服も剥き始める。

 ルブルムは興味全開でそれを横から眺めている。


「入れ墨付きの死体を街まで運べば、その入れ墨情報が記録される。盗賊団の一人が過去に捕まったことがあるならば、それで調べることもできる」


 メリアンたちを横目に俺はマドハトを馬から下ろし、足の矢傷を『生命回復』で治療する。


「やはりな。こいつらも全員同じ一味だな。もっとも、このエルーシとその仲間二人って奴らは調べたが入れ墨はなかった。雇われたか、騙されたか、もしくは入団希望見習いってとこか」


 ロズさんの部屋からエルーシが飛び出すとき、支配する側に回るとか言っていたのは覚えている。

 盗賊団に入ろうっていう動機は十分にあるな。


「メリアンの知っている入れ墨?」


 有名な盗賊団なのだろうか。


「いや、知らない。入れ墨自体は、盗賊団に限らずするものさ。組合とか、傭兵団とか、強い信頼関係で結ばれる必要がある集団じゃ同じ入れ墨を入れて仲間意識を高めたりする。ただ、ブレドアは毒を持っていた」


「毒ですか?」


 ウェスさんからもらったもののことを思い出す。


「戦争ではな、捕虜は滅多に殺さない。魔法の燃料をしぼりとれるからな。ただ、そういう目に合うくらいならって命を使い切って魔法を使うやつも居る。君らなら恐らく知っていると思うが、魔法を使ったことがない者でも、追い詰められると自分の命を絶つくらいのことはできる。攻撃してくる場合もある。だから捕虜に対しては丁寧な扱いをするのが通例だ。だが盗賊団はそんなことはしない。魔法を使われる可能性を先に潰すのさ。基本的には殺す。そうじゃなきゃ毒を使う。意識を失くすやつだ。人質とか弄ぶための女とか、そういう相手に使うんだ。熟練の魔術師でもない限り、寝ていたり、気絶したやつはまず魔法を使わない。ブレドアが持っていたのは、茶色い粘っこいのが着いた針でね、試しにこのエルーシに使ってみたら意識を失った。そんなものを持っているのは盗賊団以外に居ないだろう」


「勉強になります」


「そうそう。入れ墨には実績紋っつーのもあるな」


「実績紋?」


「その土地の領主に認められる働きをした者がな、領主の許可証を持って魔術師組合に行くと魔法の入れ墨を入れてくれるんだ。それが実績紋さ。見た目は単なる入れ墨だけどな、扱いとしては立派な魔法品みたいなものさ。実績を積むたびに書き換えてくれたりもするんだぜ。別の土地へ行ってもそこの魔術師組合に実績紋を見せりゃぁ、実績紋に記録された功績を書面に起こしてくれる便利なものさ……ほら」


 メリアンは右腕に装着した盾と籠手を外すと、袖をまくり、腕の内側にあるその「実績紋」というものを見せてくれた。

 確かに入れ墨のように見える。

 デザイン的には中央に円、その周囲には放射状に無数の線、円の内側も濃淡があり、一見すると太陽のようだ。


「実績紋って、みんなこの形なんですか?」


「ああ。太陽紋と言うやつも居るな。あたしみたいな渡りの傭兵で、そこそこの戦績がある連中はだいたい入れているさ。旅先で路銀稼ぎに仕事を請負たくとも、信用のない奴にゃ良い仕事は回してもらえない。一定以上の実績紋がなけりゃ地味で実入りの少ない仕事しかないのさ」


 拠点を移して働きたい人は、このQRコードみたいな役目の入れ墨を入れているのか。

 ファンタジーもの定番のギルド証みたいな感じなのかな。


「リテルも入れたいか? この先の名無し森砦で分かれ道になるが、王都キャンロルに向かおうが、アイシスに向かおうが、どちらも魔術師組合があるから入れることができるぞ」


「い、いえ、俺はまだ記録してもらえるような実績なんてないし」


 入れ墨を入れることに対する抵抗ってのもある。


「リテル、実績は免状にも記録される」


 ルブルムが会話に混ざってきた直後、俺とルブルムは目を見合わせた。

 やっぱり、ルブルムも何か感じたんだよな?

 俺も、何かを感じた。

 『魔力感知』の範囲内で魔法を使われたような……でも、魔法代償を集中する気配はなかったし……『魔法偽装』か?

 『魔法偽装』の場合、偽装できる魔法代償量が限られる。

 カエルレウム師匠でさえも三ディエスが限度って話だから、それ以下……なんかこうもっと感知できるやつないのかな……となると魔法で作れってことだよな。


 ふと思い出す。

 チェッシャーも、魔法代償の集中なしにいきなり魔法を使っていた。

 きっとそういう技術もあるんだ。

 寿命の渦だって、意識する前は感じることもできなかったんだし。


「ここで話すより、移動を始めてから話の続きしませんか?」


「ああ、あたしもその案に賛成だ」


 となると、この馬車で来た道を戻るわけなんだけど……。


「メリアン、馬車をあの街道まで戻すのって難しいですか?」


「さっきみたいな後ろ向き走りは無理だな。この小道の狭さと曲りくねり具合からすると……馬を直接、ロープで馬車の後ろ側につなげたら、ケツから引っ張れないこともないかな?」


「さっき偵察が来たってことは、この先に盗賊団のアジトがあるのかもしれないですよね。だとしたら、早くこの場を離れた方がいいかも」


 馬車の後ろに周り、ロープをつなげられそうな所を探す。

 強度は心配だけど、幌を支えるこの柱に結びつければ……。


「ぼく、御者やってみたいです!」


 マドハトが馬車に乗り込み、手綱を握る真似を始める。

 今後のことを考えると、俺やルブルムも御者が出来たほうがいいだろう。


「皆で、交代でやろう」


 御者と、警戒、そして休む人をローテーションして……ケティはしばらくずっと休ませておいた方がいいかもしれない。


「ケティ、もう馬車に乗っちゃって……」


 声をかけたのは、ケティが動き始めたから。

 さっきまで、座り心地の良さげな樹の根元にしゃがみ込んでいた。

 傷は癒やしたとはいえ大量に出血しているんだ……ああそうか、失った血を補う魔法とかあってもいいな……って、ケティがどんどん遠ざかる。

 慌てて目視でも確認すると、ケティの遠ざかるスピードと、一頭の走り去る馬とが重なる……誰か乗っている。

 全裸の爬虫種(セベクッ)……まさか、だって、死んでいたはずじゃ……なんて言っている場合じゃない。


「メリアン、一頭借ります!」


 リテルの記憶の中に、乗馬関連の情報を探す……リテルが小さい頃、止まっている馬の背中に乗せてもらった思い出くらいしか出てこない。


「リテル、私の背中に!」


 ルブルムが一頭の背の上にひらりと飛び乗った。

 なるほど。鐙を足がかりにしてまたがるのか……って、なかなか難しい。

 ケティはどんどん離れてゆくってのに。


「あたしの方が早そうだね!」


 メリアンが馬にまたがり、走り始める。

 ルブルムが御者台のすぐ隣に移動してくれたので、俺は御者台からルブルムの後ろに飛び乗った。


「僕も行くです!」


 マドハトのやつ、さっきはあんなに馬の背中を怖がっていたし、ここに置いてゆく方が安心かもとは思ったけど……もう馬の背中に登っている。

 エルーシとブレドアを縛ったのを背負わせている馬の背に。


「無理すんなよ!」


 いや、馬に乗ることすら苦労して今もルブルムの背中に貼り付いているだけの俺が、一人で馬によじ登れているマドハトに言う言葉ではないか。




 ケティを連れ去った馬を追い、森の小道をどんどん進んでゆく。

 なかなか距離を詰められない。

 しばらくすると、追っている馬の蹄の音が聞こえるようになった。

 音を消す系の魔法を使っていたのか……きっと、あのとき、俺とルブルムが感じた違和感は、その魔法を使われたタイミングだったのかもしれない。


 もしかして、あの爬虫種(セベクッ)も『死んだふり』を使っていたのかな。

 そういう可能性にたどり着けるだけの前情報はあっただろう。

 どんなに知識を得ても、それを使いこなせなければ無知と一緒だ。

 それに『魔法偽装』……まさか、チェッシャーは本当は盗賊団で、さっきは俺たちを油断させるために……。

 一つミスすると、それまでの自分の判断がすべて間違っていたかのように思えてしまう。


 どうして俺はケティから目を離した。

 さっきケティをあんな目に合わせたばかりだっていうのに……血まみれの馬車の中よりも、あそこに座っている方が楽だろうなんて、どうして思ってしまったんだ。

 どうして……。


「リテル……私がついている」


 ルブルムが不意に俺にかけてくれた言葉に、涙腺がちょっと緩んでしまう。


「ありがとう、ルブルム」


 ダメだな、俺は。

 後悔は、少なくとも今することじゃない。

 理解していてもその通りにはできないこと、何度も失敗してしまうこと、そういうことを乗り越えて、俺はもっと強くならないと。


「ルブルム、あの馬の速さ、もしかして魔法かな」


「可能性はある。私がさっきの戦闘で使った『狼』という魔術も自らの瞬発力と破壊力とを高める魔術だ。でも馬にかけるなら、馬に魔法を受け入れてもらえるだけの信頼がないと使えない」


「前が開けている!」


 メリアンが俺たちのちょっと前で叫んだ。

 盗賊団のアジトが近いのか?

 だとしたら迎撃されるのか?


 森の中の開けた場所に着いた途端、ケティを乗せていた馬は突然、こちらへと向きを変えた。

● 主な登場者


利照(トシテル)/リテル

 利照として日本で生き、十五歳の誕生日に熱が出て意識を失うまでの記憶を、同様に十五歳の誕生日に熱を出して寝込んでいたリテルとして取り戻す。ただ、この世界は十二進数なのでリテルの年齢は十七歳ということになる。

 リテルの記憶は意識を集中させれば思い出すことができる。

 ケティとの初体験チャンスに戸惑っているときに、頭痛と共に不能となった。

 魔女の家に来る途中で瀕死のゴブリンをうっかり拾い、そのままうっかり魔法講義を聞き、さらにはうっかり魔物にさらわれた。

 不能は呪詛によるものと判明。カエルレウムに弟子入りした。魔術特異症。猿種(マンッ)

 フォーリーでディナやルブルムへ異世界から来たことをとうとう打ち明け、そして新たな呪詛をその身に宿した。

 ゴーレムを作ることができる紅魔石(ポイニクス)をディナよりもらった。

 ルブルムとケティを守り抜こうと心に誓った矢先、ケティを守れなかった自分に不甲斐なさを感じている。


・ルブルム

 寄らずの森の魔女カエルレウムの弟子。赤髪の美少女。リテルと同い年くらい。猿種(マンッ)のホムンクルス。

 かつて好奇心がゆえにアルブムを泣かせてしまったことをずっと気にしている。

 カエルレウムの弟子を、リテルのことも含め「家族」だと考えている。

 質問好きで、知的好奇心旺盛。驚くほど無防備。

 ディナの屋敷でトシテルとの距離がぐっと近づいた。

 戦闘時の息の合い方はケティが嫉妬するほど。


・ディナ先輩

 フォーリーに住むカエルレウムの弟子にしてルブルムの先輩。

 男全般に対する嫌悪が凄まじいが、リテルのことは弟弟子と認めてくれた様子。

 アールヴと猿種(マンッ)のハーフ。壮絶な過去を持つ。

 ゴーレムを作る魔法品をトシテルへくれた。

 フォーリー以北への旅について、大量の忠告をしてくれた。


・ウェス

 ディナ先輩の部下。肌が浅黒い女性で、男嫌いっぽい。

 兎よりもちょっと短い耳をしている蝙蝠種(カマソッソッ)の半返り。

 何につけてもプロフェッショナル。

 リテルに「魔法を使えなくときもあるだろう」と毒をくれた。


・マドハト

 赤ん坊のときに取り換え子の被害に遭い、ゴブリン魔術師として育った。犬種(コボルトッ)の先祖返り。

 今は本来の体を取り戻しているが、その体はあんまり丈夫ではない。

 ゴブリンの時に瀕死状態だった自分を助けてくれたリテルに懐き、やたら顔を舐めたがる。

 リテルにくっついてきたおかげでちゃっかりカエルレウムの魔法講義を一緒に受けている。

 フォーリーの街中で魔法を使ってしまい、三年分の魔法代償徴収刑を受けた。

 謎の集団から襲撃を受けた際、脚に矢傷を負い、今はリテル達とはぐれている。


・ケティ

 リテルの幼馴染。一歳年上の女子。猿種(マンッ)

 旅の傭兵に唇を奪われ呪詛に伝染。

 リテルがずっと抱えていた想いを伝えた際に、呪詛をリテルへ伝染させた。

 カエルレウムが呪詛解除のために村人へ協力要請した際、志願した。

 リテルとの関係はちょっとギクシャクしていたのだが、再会したときにはなんかふっきれていたが、ケティの記憶の中のリテルと今のリテルとの違いに、やっぱり違和感を覚えている。

 鍛冶に使っていたハンマーを武器として使う。

 死にかけたところをルブルムとリテルに救われる。


・メリアン

 ディナ先輩が手配した護衛。

 リテルたちを鍛える依頼も同時に受けている。

 ものすごい筋肉と、角と副乳を持つ牛種(モレクッ)の半返りの頼もしい傭兵。

 円盾と小剣(ごつい)を二つずつ持ち、手にはスパイク付きのプレートナックルを装備。

 謎の襲撃犯を撃退し、リテル達と合流。


・ブレドア

 メリアンに撃退された襲撃犯の一人。牛種(モレクッ)

 盗賊団の一味っぽい入れ墨をしている。

 毒のついた針を持っていた。


・ノバディ

 フォーリーから馬車を操っていた御者。本来はフォーリー訛りではないようだ。

 ケティの喉を裂いた直後、ルブルムに剣で喉を貫かれ死亡。

 ブレドアと同じ入れ墨をしていた盗賊団の一味。


・馬に乗っていた二人

 襲撃犯においてノバディよりも「上」の爬虫種(セベクッ)

 槍を使う方と、寿命の渦が全く感知できなかった方と、二人とも同じ顔をしており、どちらも魔法を使う。

 犬種(アヌビスッ)の先祖返りに偽装するマスクを所持していた。

 ブレドアと同じ入れ墨をしていた盗賊団の一味。

 死んでいたはずのうちの片方が、ケティをさらって馬で逃走中。


・エルーシ

 フォーリーのスラム出身の羊種(クヌムッ)

 フォーリーの街についたばかりのリテルとルブルムに絡み、マドハトにお腹が下るゴブリン魔法をかけられ、牢屋で大変なことになっていたが、ディナ先輩が牢屋から出してあげた様子。

 待ち伏せ襲撃犯だったが、メリアンに返り討ちにされ、ブレドアの毒を刺されて意識を失った状態。

 体を売る仕事ではなく、支配する側に回りたいと考えていて、ブレドアたち盗賊団の仲間になろうとしていた様子。


・森の中の待ち伏せ襲撃犯

 猿種(マンッ)鼠種(ラタトスクッ)

 おそらく、フォーリーのスラムでエルーシとつるんでいた二人。

 鹿の角がついたマントで獣種を偽装していた。

 マドハトの魔法でつるつる滑っているところを、メリアンに頭を割られて死亡。



● この世界の単位


・ディエス

 魔法を使うために消費する魔法代償(寿命)の最小単位。

 魔術師が集中する一ディエスは一日分の寿命に相当するが、魔法代償を集中する訓練を積まない素人は一ディエス分を集中するのに何年分もの寿命を費やしてしまう恐れがある。


・ホーラ

 一日を二十四に区切った時間の単位(十二進数的には「二十に区切って」いる)。

 元の世界のほぼ一時間に相当する。


・ディヴ

 一時間(ホーラ)の十二分の一となる時間の単位(十二進数的には「十に区切って」いる)。

 元の世界のほぼ五分に相当する。


・クビトゥム

 長さの単位。

 本文中に説明はなかったが、元の世界における五十センチくらいに相当する。

 トシテルが元の世界の長さに脳内変換しないでもいいくらい、リテルが日常的に使っていた単位。


・アブス

 長さの単位。

 元の世界における三メートルくらいに相当する。


・プロクル

 長さの単位

 一プロクル=百アブス。

 この世界は十二進数のため、実際は(3m×12×12=)432mほど。


・通貨

 銅貨(エクス)銀貨(スアー)

 十銅貨(エクス)(十二進数なので十二枚)=一銀貨(スアー)


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