表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/17

第11話 VS Adamantite


目の前には深い青色をした鉱石が鎮座している。


そう、我が宿敵であるアダマンタイト。略してアダさんだ!


ここ数年であらゆる頭を試したが、ひび1つ入る事は無かった。


ただそこに置いてあるだけなのだが、こちらを見て嘲笑っているかのように感じてしまう。



試しに頭を思い切り打ち付けてみた。


ガン!!!


変化無し……


ガン!ガン!ガン!


フェイントを入れて……


ガガン!……ガン!ガガガン!!!



ガチャ!


徐に部屋のドアが開かれる。


「ティアさん、これ以上五月蝿くするなら出ていって貰いますからね」


寮母さんに怒られた……




「アダさんが潔く割れないから怒られましたわ!」


アダさんを袋に入れて王都の通りを歩く。

私の予想では、私の頭とアダさんの硬度は拮抗している。

後は如何に相手の隙を突けるかが勝負の鍵だろう。


と言う事で、私は王都の外壁を目指している。


外壁の上から飛び降りて落下速度を味方につければ、例えアダさんであろうとも無事では済むまい。


だがこれは決して姑息な手ではない。

動けないアダさんが悪いのだ!


外壁を管理する衛兵の詰所に寄った。



「嬢ちゃんが何を言っているのかが分からねえんだが……」

「もう一度説明しますわ。私が今から外壁の上から飛び降りますが、気にせずお仕事を続けて下さいませ」

「続けられる訳が無いだろう!」

「大丈夫ですわ。何回も繰り返すと思いますので、その内『またか……』となりますわ!」

「……ならんわ!」

「しょうがありませんわね。では、先ずは一回飛び降りますので、それから判断して頂けますか?」

「う~む。学園の生徒なら魔法を使うから平気なのか……」


回復魔法以外使えないけど、進展しそうなので黙っておく。


「分かった。物は試しだ。気の済むまでやってくれ」


物は試しって言葉流行ってるのかしら?




地面にセットしたアダさんを外壁の上から見下ろす。

良い眺めね。あなたには地面がお似合いよ♪


狙いを定めて………行くわよ!


とう!!!



ズン!!!


地面が軽く揺れた……



地面から埋まった頭を引き抜く。

因みに汚れると面倒だから落ちる時は袋を被っているわ。


惜しかったわね。

ちょっとだけ落下地点がずれていた。



詰所の横を通り過ぎる。


「また行くのか?」

「はい!」


とう!!!



ズン!!!


後、数センチ上ね。



また、詰所の横を……


「…………」

「はい!」

「何も言ってねえよ!」



次で行ける筈……

アダさん、これで終わりよ!



とう!!!



ガキン!ズドーン!!!



アダさんにぶつかり、地面に押し込んだ衝撃でクレーターが出来た。

久しぶりに頭に痛みがあるわ!?


ど、どうなったの?

アダさんを見ると一筋のひびが!!


ピシッ!………バキン!


わ、割れたわ!!


「やった………。やったわ!アダさんに勝ったわ!」


私は割れたアダさんを抱きかかえた。


「アダさん、今までありがとう♪これで私は更なる高みに行けます!……そうだわ!勝利の記念にアダさんでピアスを作ってあげますわ♪」



「おい、俺達は何を見せられてたんだ?」

「さあな。だけどあれは人間のする事じゃねえのは確かだ」



こうして、とある学園生の奇行の噂が王都中に広まった……







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ