メンバー
あれから数日たった。
あの後俺らは夜遅くに宿へ戻るとシャルビィという名の般若が待っており夜通し説教された。ようやく朝になって眠れるようになり泥のように眠った。思った以上に十神技は力を使うらしい。
それから再びシャルビィとミリーを連れて城へと戻り、当主から褒美を貰った。ミリーは遠慮しようとしていたがそれでは相手側の示しがつかないと言って俺が受け取った。ミスティオも無事に回復したようで一安心だ。ティカは何故か俺らの前に姿を現さなかった。ちなみにヒントとはFリストを交換した。ヒントはあまりカードを気にしていないらしくカードを見せずに交換出来たので楽だった。
そこからは各々好きなように過ごし今に至る。俺ら三人はギルドの前に集合していた。
「この前は助けてくれてありがとうございました!!」
目の前には大きな荷物を背負ったティカがいた。
「いやそれはいいんだが…その大きな荷物は何…?」
「えへへ、実は師匠に付いて行くことにしたのよ!!」
照れたようにティカが答える。というか師匠って何だ?それに付いて行くって?
「実はあの後、お父様たちと相談して、あたしはまだ世間知らずだから色々と今のうちに世界を見ておけってなったのよ!それでどうせなら助けてくれた師匠たちと一緒の方がいいなってことで来たわ!!」
バーンという効果音が出そうな位腰に手を当てキメ顔をしているティカ。
「おいおい、勝手に決め…」
「はいこれ、お父様からの手紙ね」
“あのお金はティカの受け取り料込み込みだよん パパンより”
「あほんだらー!!!」
とりあえずムカつく手紙をビリビリに破り捨てた。ミリーとシャルビィは呆れたような顔をしている。
というかこの前俺らが城に行った時にティカが姿を出さなかったのって絶対にこの荷造りをしてたからだな。
「はぁ。まぁ良いか」
「やった!!よろしくね師匠たち!」
嬉しそうにティカが飛び跳ねている。まるで小動物みたいだ。無駄に可愛いな。何だか抱きしめたく…
「シロー様?」「シロー」
なりませんでした。
「じゃあ、はい!!これがあたしのカードよ!!」
名前:ティカ・ファーフード
年齢:16
出身:ガルト
所属:ガルト
tpt:3憶
Fリスト:243
ランク:D
チーム:なし
二つ名:なし
称号:ファーフードの一族
「金がぱねぇ」
「ランクはDか」
「Fリスト多いですねぇ」
ちなみに上から俺、シャルビィ、ミリーの順番だ。
「じゃあ次は私のだ」
「私のもどうぞ」
シャルビィとミリーもカードを見せて互いにFリストを交換する。
「えぇー!?あんた亜人じゃなくて竜なの!?」
「ええまぁ」
驚くティカにあまりリアクションの芳しくないミリー。最後に俺のカードを差し出す。
「……………ほぇ!?」
あまりの驚きで言葉を失っているようだ。
「あんたランクFなの!?」
「「「そっち!?」」」
思わず三人でハモってしまった。普通は異世界とか称号で驚くべきだろう。ティカはどうやら何となくズレているようだ。
「そう言えば思ったんだけど師匠たちってチーム組んでないの?」
「チーム?」
「うん、てっきり一緒にいるからチームを組んでるんだとばかり…」
チームか。そう言えばそんなシステムもあったねぇ。
「組んで無いなら皆で組みませんか?」
キラキラとした瞳でミリーが提案する。
「その提案ナイスよミリー!!」
ビシィッとミリーを指差してティカがその提案に乗ってくる。
「まぁ私も構わないが」
やや控え目にシャルビィも賛成を示す。
「俺もチームつくるのは構わないが何か色々規定とかあんじゃねーの?」
「いや大した事はない。受け付けにチーム結成の意を述べれば後は泉にカードを入れるだけで作れる。人数は最低三人で上限はないから四人の私たちは問題ない」
「へぇー。上限はないのか」
「ああ。騎士団とかも基本ギルドのチーム扱いなんだ。だから場合によっては複数のチームに所属することが出来る。あと私たちに必要なのはチーム名だけだ」
なるほどね。基本的にギルドは全ての国に存在しているから基準が分かりやすいのか。チームにもランクはあって、それが騎士団や軍のランク=国の戦力みたいな形になっている訳だ。
という事で俺たち四人はチームを結成することになった。




