表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白の完全無欠  作者: 広瀬コテツ
ギルド編
36/105

決闘



 城は思った程高くはないが大きかった。城の周りには緑が多く手入れも非常に行き届いていた。門を通され庭へと案内された俺たち。庭には沢山のギャラリーがいた。主にメイドとか騎士とかメイドとかメイドとか。

「さぁさぁさぁ!!いよいよ決闘の時が来たようね!!」

ティカは完全に暴走していた。隣にいる執事らしき爺さんが何か言っているようだがティカは全く聞く耳をもっていない。

「シロー様頑張って下さい~」

ミリーが手を振っている。頑張るも何も負けるつもりなんだが。これはあれか。負けるのを頑張れってことか。

「それでは今より決闘を開始します。勝利条件は相手を戦闘不能もしくは降参させること。敗北条件は相手を殺害することです。では、決闘開始!!」

俺らを門からここまで案内した茶髪の騎士が開始を宣言した。ティカはいきなり全力で魔法を放ってきた。

「黒こげになりなさい!!<雷堕>!!」

俺の真上から雷が落ちてくる。それを<武>でかわしつつ、どう負けようか考える。ティカは魔法が避けられたのが意外なのか驚いたような顔をしている。

「何で避けられるの!?なら!<雷球>!!」

プラズマのような物体が出現し俺に向かって飛来してくる。速さはなかなかだが<武>を纏っている人間なら誰でもこの程度はかわせる。

「くぅっ…!?」

ドバァァンと激しい音がして俺は吹き飛ばされる。わざとくらったのだ。これで負けて決闘は終わりだ。

「ふん!!やっぱり口ほどにも無いようね!!」

ティカは勝ったので非常に上機嫌だ。そしてそのまま「お腹が空いたわ!!」とか言って城の中へと戻っていってしまった。俺はそれを見届けてから事もなさげに立ち上がる。周りの騎士団の人たちやメイドがギョッとしている。

「お、おいあんた。大丈夫なのか?いくら<武>を纏っていたとは言え<雷球>が直撃したんだぞ!?」

驚いている人の気持ちを代弁して先ほど開始宣言を行った茶髪の騎士が話しかけてきた。

「ん、問題ない!」

「も、問題ないって…」

騎士が青ざめた顔をしている。周りの人たちも似たようなリアクションだ。そんなに凄いことなんかな。別に大した魔法じゃなかったし。

「てか、俺らもう帰っていい?さすがにワガママなお嬢様の相手は疲れたし…」

「あ、ああ…」

未だに驚きの抜けきらない顔で返事をする騎士。俺たちは再びティカに見つからないうちにさっさと城を出ようと門へ向かう。来た時に通った道は覚えていたので迷うことなく門までは行けた。

「今帰ったぞ!!」

もの凄い勢いで門が開いた。そこには一人の女の騎士がいた。黄色い甲冑に背丈ほどある大剣を背負い、短いオレンジ色の髪をした女だ。顔立ちはシャルビィをさらにキツくした感じ。

「ん?貴様ら見掛けん顔だな。さては不審者か!!」

その女騎士はいきなり大剣を抜刀し即座に間合いを詰めてくる。

「成敗する!」

大剣をあり得ない程のスピードで振った。俺はそれを最小限、首をズラしてかわす。

「かわされただと!?ならばこれなら!!」

大剣が熱を帯びた様に赤くなる。大剣に<魔>を流しているようだ。先ほどは<武>を使って距離を詰めていたので<魔>と<武>の両方使えるのだろう。シャルビィ曰わくこの世界では珍しいらしい。

「<熱鼬>!」

赤い斬撃がこちらへ向かってくる。俺がそれに対処するよりも早くミリーが対処した。

「<水の檻>」

すると赤い斬撃は水に包まれ呆気なく消えてしまった。俺はその間に女騎士を討とうとするがいつの間にか姿を消していた。

「シロー様」

「わかってる。近くにいる」

よく分からないが早くこの勘違いしている女騎士を止めねばと思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ