表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白の完全無欠  作者: 広瀬コテツ
ギルド編
28/105

竜神戦1


 「来いよ竜。叩き潰してやんぜ?」

俺は今、竜神を目の前に傲慢無礼にも笑っていた。まぁ相手は人間ではないから無礼も糞もないが。

 そして思い返す。この世界での戦いを。ワームとデカブトムシ、ゴキブリン。虫だらけじゃねぇかよ!ちなみに奴隷狩りの二人組は戦いというよりケンカだったので除外。

『醜イ人間ガ!!』

竜が<白い息吹>を吐き出してきた。俺はそれを左に回避する。しかし<白い息吹>の影響で地面が凍り付き着地に失敗しバランスを崩す。そこに竜の右腕が飛んで来て俺に直撃する。

 派手な音と共に後方まで吹っ飛ばされる。

「シロー!!」

瞬間的に大量の<武>を腹部に集中させたおかげで致命傷は免れる。すぐに攻撃に転じようとするが、いつの間にか竜が間合いを詰めていた。

「速ぇ!」

竜の翼から鎌鼬が乱舞する。動体視力を強化し最小限の動きでそれをかわす。しかし攻撃はそれだけではなかった。

 竜は口から<氷柱息吹>を放出する。再び攻撃を正面から食らってしまい吹き飛ぶ。しかし地面に落ちる前に空中で座標を<固定>し体勢を整える。

「やるじゃねーか、<武神化>!!」

<武>の上に<魔>を纏い力を具現化させる。現れたのは全身を覆う漆黒の鎧。しかし前回と違うのは背後にケルト十字のようなものが浮かんでいないこと。

 その代わりに両脇には俺の身長を遥かに越える大剣が浮いている。<魔>を使うことで<武>を切り離して具現化させているのだ。

 竜が<武神化>したばかりの俺に右腕を叩きつけてくる。俺はそれを左腕で受け止め、両脇の大剣を竜に向かい飛ばした。

 大剣は竜の鱗を傷つけはしたが浅く切り裂いただけだった。やはり相当な硬度なようだな。

 竜が再び<氷柱息吹>を放つのを二本の大剣を浮かばせながら迎撃する。辺りには激しい爆発音にも似た音が響き渡る。草原も凍り付いており、一部では大地が剥き出しとなっている。

「あんまりグズグズはしてらんねぇ…なっ!」

大剣で一気に氷柱を切り裂き、その大剣を踏み台にするようにして跳躍。竜の目の前まで行くとそのまま思い切り竜を殴りつける。バゴオォォンと盛大な音と共に竜がよろける。

 しかし竜はそれを自らの動きに取り入れ、凶悪な尾をこちらへと叩き付ける。脇から突如来た攻撃に反応が遅れる。

 なんとかギリギリの所で二本の大剣でそれを防いだ。恐らく一本だったら大剣は砕かれていただろう。

「<クラッシュ>!!」

魔法で一気に竜の尾を潰しにかかる。しかし魔法を受けてもビクともしない。

『弱イ!人間ハ弱イ!!ナノニ我ヲ怒ラセタ!報イヲ受ケロ!!!』

その瞬間、氷で出来た竜巻が現れる。氷の竜巻は猛スピードでこちらへと突っ込んで来る。しかも一撃ではない。何撃もだ。

 これは<武>では破壊出来ないと思いつつも大剣で切り裂きにかかる。

 予想通り大剣では切り裂けず仕方なく全力で拳を叩き付ける。すると氷の竜巻は割れる。

 さて、他の氷の竜巻はどうしようか。もう残りはすぐそこまで迫っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ