燃えるような赤
「それだけかいっ!裏切りの一族の末裔とか知らんがな」
「…だが…」
「だから呪い子とか言われても至極どーでもいい。でもこれだけは言える。その赤い髪と眼は俺にはすごく綺麗に見える」
その言葉にシャルビィは目を大きく見開く。
「綺麗だと…?嘘を吐くな!こんな汚れた呪いが綺麗なはずあるわけないだろ!!」
「てかさ、そもそも髪と眼が赤いのを呪いだと思うからいけねーんだよ。祝福だと思えばいいじゃん」
「…祝福だと?バカも休み休み言え。これのどこが祝福だ!」
「だからさぁー、血のよう赤じゃなくて燃えるような赤ってことだよ。裏切りの一族は風当たりが強いからそれに負けないように、燃え続けるのを忘れないようにってことで赤いんだよ」
「燃えるような赤…。燃え続ける…?祝福…」
シャルビィは呆然としたように俺の言葉を繰り返している。しばらく呟いていた後、突然大声で笑い出した。
「アハハハハハハ!!!」
流石にこれには俺も驚いた。周りの人の視線も痛い。「ママー、あの人すごく笑ってるよ~?」「こら!見ちゃいけません!」おかげさまで完全不審者扱いだ。
しばらく大笑いした後にシャルビィは涙を拭いながら言った。
「あんな事言われたのは初めてだ。呪いだと悩んでた私がバカバカしく思える」
「ふ、そんなに嬉しいなら俺の胸に飛び込んで来てもいいんだぜ?」
「調子に乗んな」
思い切り腹を殴られた。ひどいやい。
「んじゃFリスト交換しようぜ」
「ああ。これが私のギルドカードだ」
どこかスッキリした顔で俺にギルドカードを見せてくるシャルビィ。
名前:シャルビィ・ルーラン
年齢:18
出身:ミリセンブルク
所属:ガルト
tpt:2千万
Fリスト:6
ランク:A
チーム:なし
二つ名:鮮血の舞姫
称号:裏切りの一族
シャルビィってギルドランクAだったのか。すごいな。しかもtptが2千万って…。稼いでるなぁ。
「次はお前のを見せてくれ」
「……Fリストって見せなくても交換出来るんだよね?」
「確かに出来るがこれからフレンドになろうというのにそれはあまりにも失礼だぞ」
「う…。確かに」
「それともやっぱり私とFリスト交換するのが嫌になったのか?」
「そういう訳じゃないんだけどね」
仕方ない。創造で造ったカードは見せかけだけのものだから本物を使うしかない。こうなったら素直に見せるか。
「見せるのはいいけど質問は禁止な?」
「ああ。他人の領域にズカズカと踏み込む程私は図々しくないから安心しろ」
そしてギルドカードを見せるとシャルビィの動きが止まった。




