道中
おかげさまで総PVが1万突破しました。
これからも白の完全無欠をよろしくお願いします!
雑魚二人組を回収した俺らは街を目指していた。さすがに四人はバイクに乗れないので歩きだが。
「そういえばシロー、何でお前は魔法が使えるんだ?」
「いや、使ったといっても魔力を消費しただけで魔法を使った訳じゃねーよ」
「だがいくら魔力を持っていても魔法が使える者でなければ魔道具に魔力を注入できんだろ。普通は<武>か<魔>のどちらか一方を鍛えるものなのだぞ」
「あれま。そうなのか?」
「ああ。まず根本的に男は<武>に、女は<魔>に向いていると言われている。理由は定かではないが<武>は己の中にあるものを爆発させるから。逆に<魔>は世界に干渉する。これには前提として世界を受け入れているというとことが必要になる。そしてこれが男女の違いに酷似しているからというのが最も有力な説だ」
「なるほどベイベーね」
「…おい、あんまり露骨に言うな」
意外にもシャルビィは顔を赤くしている。赤い髪に赤い眼、赤い顔。どんだけ赤いんだシャルビィよ。
「もちろん必ずしもどちらがどちらと決まっている訳ではない。現に私は<武>を選んだしな」
「じゃあ、両方使う奴ってこの世界にはいないのか」
「この世界って…まるで他にも世界があるかのような言い方だな。両方使う奴はもちろんいるぞ。王都騎士団はそれが最低条件だし、ガルトの街の騎士団隊長ミスティオも使えるはずだ」
話の流れからしてガルトってのが今俺らが向かっている街のことだろうな。
それからシャルビィに色々な事を聞いた。<魔>=魔力であり<魔>は<武>と区別するための言い方であり別にどちらを使ってもいいとのこと。魔法の種類は基本属性に木火土金水。中級属性に風雷氷。上級魔法に光闇空間重力。古代魔法が創造時ということらしい。
<先駆車>の魔法は創造だから古代魔法ですな。
<武>は気力や生命力のことであり、肉体強化や回復速度の上昇などを行える力であるらしい。
つまりそのまんま俺が使ってる力と変わりはないということだ。
「貴様ら、そこで止まれ!入街許可証かギルドカードを提示しろ」
街の出入りを管理している関守に止められる。シャルビィはギルドカードを提示する。俺は何も見せられない。
「そちらの男。何もないならカードを見せろ。入街許可証を書いてやる」
「はい、どうぞ」
異世界人だとバレると大変なので創造の魔法で出身をコルク村に変えたカードを作り提示した。すると呆気なく許可証がもらえた。
「ガルトの街へようこそ、シロー・タチバナ!」
門を抜ける時、シャルビィに向けられる関守の蔑みの視線に俺は気付く事はなかった。
もちろん、奴隷狩りをしていた二人組を預けるのも忘れなかった。




