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神様がやらかしたので復活の門を目指してやり直します!  作者: ぽころっと
第1章 復活の門へ

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1-2話 誘拐事件発生!消えた仲間と動き出す計画。

誰かに話しかけられたハルカ達。

「あなたは誰ですか!?もしかして敵!?」

私はとっさに杖を構えた。


「おっとおっと、落ち着いてください」

白衣の男は両手を軽く上げる。


「私はDr.ジグゾー。この屋敷の主人ですよ」


「……え?」


「ここ、私の家なんです」


「あ……す、すみません!」

めちゃくちゃ勘違いしてた。


「いいんですよ。説明しなかった私も悪いですから」

ぺこり、と頭を下げるジグゾー。


(……めっちゃいい人じゃん)

ちょっと安心した。



「もしかして、その武器……」

私はさっきの謎武器を指さす。


「あなたが作ったんですか?」


「ええ、そうです」


「やっぱり!!」

噂には聞いてたけどやっぱりそうなんだ

すごい人だった!!



「でもなんでこれ、宝箱から出てきたんですか?」


「ああ、それはですね」


ジグゾーは説明する。

・宝箱には特殊な魔法陣が組み込まれている

・ランダムでレアアイテムが出現する

・一度出たものは二度と出ない


「なるほど……」

めっちゃレア引いてたっぽい。



「その仕組みってどうなってるんですか?」


「それは——秘密、ですね」


「え〜」

ちょっとくらい教えてよ!



「で、この武器なんですけど」

ジグゾーが急にテンション上がる。


「これは“ボウガン”といって——」

そこから始まる長い説明。

連射型がどうとか、射程がどうとか、弾道がどうとか——



「……」

(長い、めっちゃ長い)

(もう、3割も理解してない)



「——というわけです!」


「なるほど!!(わかってない)」


結論。

「私たちには扱えないね」


「売るか」

満場一致で決まった



「この街、初めてですか?」


「はい!」


「なら、困ったらまた来てください」


「ありがとうございます!」

こうして私たちは屋敷を後にした。



「今日はもう帰るか」


「そうだね」

私たちは宿へ向かった。


——このときはまだ知らなかった。

あんなことになるなんて…




——その夜。

屋敷の地下研究室。


薬品の匂いが充満する中。


Dr.ジグゾーは一人、呟いていた。

「……見つけたぞ」


手がわずかに震えている。


「間違いない……あの男だ」

——カイト。


【回想】

——まだ、私が10歳だった頃。

昼下がりの街。


中央広場の噴水の縁に座りながら、私は師匠に魔法を教わっていた。


水の音が心地よくて、周りでは子どもたちが遊んでいる。


平和な時間だった。


「師匠、この魔法ってどうやって使うんですか?」


私は手に持った魔導書を見せる。

「それはね、魔力の流れを意識して——」


師匠はいつも通り、優しく教えてくれていた。


そのとき。

「……見つけたぞ」


低く、冷たい声。


空気が一瞬で変わった。

「……っ」

振り返る。


そこにいたのは——

黒い髪の少年。


まだ子どものはずなのに、その目だけは異様だった。

「お前だな」


ゆっくりと近づいてくる。

「何の罪もない人を殺したのは」


「……その顔、覚えている」


殺気。

はっきりとわかる“敵意”。


「君は……」

師匠の声がわずかに震える。


「……あのときの子か」

その一言で、空気が凍った。


「やっぱりな」

少年——カイトが、手を前に出す。


魔力が集まる。

「ここで終わりにしてやる」


「待て!」

師匠が叫ぶ。


「ここには人がいる!」

周囲にはまだ人がいる。子どもも、大人も。


「巻き込みたいのか!?」

一瞬の沈黙。


カイトの表情がわずかに揺れる。

「……外でやる」

 

低く、短く答えた。

「逃げるなよ」


「……ああ」

師匠も立ち上がる。


そして、私の方を振り向いた。

その目は、いつもと同じ——優しい目だった。


「ここで待っていなさい」


「え……?」


「すぐに終わらせて戻る」


「でも……」

嫌な予感がした。


胸がざわつく。

「大丈夫だ」


師匠は微笑む。

「約束する」


その言葉に、私はうなずくしかなかった。

「……うん」


「いい子だ」

頭を軽く撫でられる。


その温もりが、やけに強く残った。



二人は並んで歩き出す。

街の門へ向かって。


その背中を、私はずっと見ていた。

「……すぐ、戻ってくるよね」


小さくつぶやく。


返事は、ない。


——待った。

ずっと。


夕方になっても。


夜になっても。


次の日になっても。

「……師匠?」


名前を呼んでも、返ってこない。


三日経っても。


一週間経っても。


——戻ってこなかった。



「……うそ、だよね」

現実を受け入れられない。


でも。

わかっていた。

あのときの“殺意”。

あのときの“空気”。


——どちらかが、生きて帰る戦いだった。

そして。

帰ってきたのは——誰もいなかった。



私はその日、初めて知った。

大切な人がいなくなるということを


【現在】

「師匠……」

ジグゾーの目が歪む。


「仇は、必ず取る」

机の上には設計図。


異様な装置。

「この研究を完成させれば……」


口元が歪む。

「ヒッ……ヒヒッ……」



——翌日。


ギルドの中は朝から賑わっていた。

「買い取りお願いします!」

扱えないと判断した昨日の武器を売りにきたのだ。


受付のお姉さんに武器を渡す。

「はい、少々お待ちくださいね」

にこっと微笑まれる。


「やっぱ美人だよな」

カイトがぼそっと言う。


「わかる」


「なに二人して」

サクラが呆れる。



「……で」

ふと、サクラが辺りを見回した。


「あれ?春香は?」


「……あれ?」

確かに、さっきまで隣にいたはずなのに。


「トイレとかじゃね?」


「……だったらいいけど」

少しだけ、胸がざわついた。


とりあえずハルカにテレフォンで電話してみるね

「テレフォン」とサクラが唱えると青い魔法陣がくるくると回った。


出てくるといいんだけど…




——その頃。

「……うぅ……」


ハルカは重たいまぶたを、なんとか持ち上げる。

「……ここ……どこ……」


視界はぼやけていて、薄暗い。

頭が痛い。

体も、うまく動かない。


「……っ」

記憶を辿る。


外に出て——

誰かに声をかけられて——

振り向いた瞬間。


「……殴られた……?」

ぞわっと背筋が冷える。


「誘拐……?」

一気に現実感が押し寄せる。


「最悪なんだけど……!」

思わず声に出た。

でも、その声すらどこか頼りない。


(落ち着け……)

(とにかく、ここから出ないと)


壁に手をついて立ち上がる。

暗くてあまりよく見えない。

足がふらつく。

でも、立つ。


「……出口、どこ……」

一歩ずつ、歩き出す。


——そのとき。

ふわっと、青い光が、魔法陣が目の前に現れた。


「……え?」

テレフォンの魔法陣だ!

心配してサクラ達がかけてくれたんだ!


「サクラ……!」

繋がった。


「もしもし!助けて——!」

必死に声を出す。


「ハルカ!?どうしたの…?」


「ジグゾーに——」

ザーッ……


音が、歪む。

「……え?」


途切れる。


魔法陣が崩れていく。

「ちょっと待って!!まだ——」


魔法陣が消えた。



「悪い子だねぇ」

背後から声。

びくっと体が跳ねる。


振り向く。

「……!」


そこに立っていたのは——

Dr.ジグゾー。


昨日とは表情が違う。

あの優しかったジグソーはどこかに行ってしまった。

——全く違うのだ。


「通信は、遮断させてもらったよ」

「……あんた……」


喉がひりつく。

「やっぱり、あんたなの……!?」


「そうだよ」

思ってたよりもあっさり認めた。

まるで、当たり前のことみたいに。


「なんで……!?」

声が震える。


「なんでこんなこと……!」


「計画のためさ」

軽い口調。

それが、逆に怖い。


「“あの男”を殺すためのね」


「……あの男?」


「それ以上は秘密だ」

にこり、と笑う。


「ふざけないで!!」

私は思い切り踏み込んだ。


「離しなさいよ!!」

手を伸ばす。


——その瞬間。


「おっと」

視界が、揺れた。


「……え?」

体が動かない。


「な、に……これ……」

手も、足も。

動かそうとしても、動かない。

見れば、ロープが巻きついている。


「いつの間に……!?」

気づけなかった。

一瞬だった。


「んっ……!!」

さらに口に何かが押し当てられる。


声が出ない。


「大人しくしていてくれ」

ジグゾーの声が、冷たく落ちる。

さっきまでの優しさなんて、どこにもない。


「君は引き寄せるための“餌”なんだから」

「——っ!?」

息が詰まる。


(餌……?)

(なにそれ……)

(どういうこと……!?)


「そのうち来るさ」

ジグゾーが近づいてくる。


「君の仲間が」

すぐ目の前。

逃げられない距離。


「特に——彼がね」

その言葉に。

心臓が、強く跳ねた。


(彼って言うと……カイト?)

考えていくうちに徐々に確信へと変わっている


「んーっ!!」

必死に体を動かす。


でも、びくともしない。

ロープが食い込む。


痛い。

苦しい。

でも、それ以上に——

怖い。


(やだ……)

(こんなの……)

(こんなところで終わるの……?)


目の奥が熱くなる。

涙がにじむ。


(まだ……やることあるのに……)

(復活の門、探さないといけないのに……)

(カイト……サクラ……)


「助けて……」

声にならない声。

でも、心の中で何度も叫ぶ。


「それまで、そこで待っていなさい」

ジグゾーが背を向ける。


「いい反応を期待しているよ」

そのまま、闇の中へ消えていく。


静寂。しーんと静かになる


「……っ」

呼吸が荒い。

心臓がうるさい。

体が震える。


(最悪だ……)

(完全に、やられた……)


でも。私は落ち着いて考えた

深呼吸してゆっくりと、目を閉じる。


(……大丈夫)


頭に浮かぶのは、二人の顔。


(絶対、来てくれる)


ぎゅっと目を開く。


(私、一人じゃない)


——リゲートがいる。

あの2人ならもしかしたら…


誘拐されてしまったハルカ。

一体どうなるの〜!?

次回へ続く…

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