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ハーレム勇者はぶっとばせっ!!

某小説大賞応募要項を見ていたら思いついてしまいました・・・

後悔は・・・してるかもしれません。

ですが!!・・・多分またやると思います。


わ~れっらむってき~の~そ~ろぐ~んだ~ん♪


は~れっむゆ~しゃをぶっとばせ~(おー)♪


ど~んなてっきで~もいっちげっきひっさ~つ♪


なっかま~にな~んか~た~よら~ない~♪


すって~いたっすっは ちっから~にごっくぶっり♪


かいふ~くや~くはひっつじゅっひ~ん♪


やっかみ~な~んか~もっちゃ~な~いけ~ど♪


は~れっむゆ~しゃっはめっさ~つだ~(いぇ~い)♪




「ひっ・・・この歌はっ!?」


「来たぞっ・・・奴が来たぞーーー!!!!」


世界の中心、王都バッカーンにおいて何所からともなくその歌は聞こえてきた。


「そんなっ、まだ勇者は誕生してないはずっ!!」


「今度は一体どんな恐怖がっ!!」




時間は前後して、王城バカァンにおいては、勇者召還の儀が行われていた。


「やったっ、召還が成功したぞっ!!」


「今度こそ奴を倒せる潜在能力を持っているはずだっ!!」


部屋の中央には魔法陣があり、その中央には男性が立っている。

金髪碧眼、その甘いマスクと端正なスタイルにはその場にいた女性たちがため息を漏らしていた。


「ここは・・・?」


彼の前に1人の少女が恭しく頭を垂れる。


「勇者様お待ちしておりました。

 私はこの聖王都バカァンの王女にして、この召還の儀を執り行いました、王女イヤァンと申します。」


「えっと・・・?」


「突然の事で混乱しているかもしれませんが、ここは勇者様の生まれ育った故郷で言えば『異世界』という場所になります。

 私どもは世界の脅威に対抗すべく、大変申し訳ございませんが、勇者様を召還させていただきました。」


「そう言う事か・・・」


「平に申し訳ございません。

 ですが、我々ももう打つ手が無く・・・

 お願いします勇者様!!

 私に出来ることなら、どのような事でも行います!!

 ですので、この世界をお救いください!!」


王女は土下座に近いぐらい頭を下げる。


「お嬢さん・・・綺麗な方にそのように頭を下げられる訳には行きませんよ。」


青年は地面に膝まずき、王女の手をとると立ち上がらせて今度は逆に頭を下げる。


「この矮小な私の力でよろしければ、王女様の力とさせてください。」


「「「「「おぉ~」」」」」


この行動には王女だけでなく、その場にいたすべての人達が感嘆の言葉を漏らした。


「ありがとう・・・ありがとう勇者よ・・・」


王女は青年の行動に涙を流し、嗚咽を漏らした。


「王女様、君に涙は似合わない・・・

 これで涙をお拭きください。」


そう言ってポケットからハンカチを取り出し、王女の涙を拭く。


「ほぅ・・・」


さすがにこの行動には、その場にいた女性達がため息を漏らす。

美形なだけでも相当なものなのに、この紳士的な行動。

これはもう、その場にいる全ての女性が虜にならない訳が無いだろう。


「勇者様っ!!」


王女の隣に3人の女性が立ち並ぶ。

王女は赤い頬を押さえつつ、彼女達を紹介した。


「勇者様のお供をさせていただく者です。

 左から、騎士のアイ、神官のラブ、魔術師のユウです。」


紹介された順に、騎士姿の凛々しい女性が挨拶をする。


「始めまして勇者様、私は騎士のアイと申します。

 勇者様のお供として、選ばれた事を後衛に思っております。

 微力ながらこの命、どうぞお使いください!!」


長身に金色の長髪が特徴的な切れ長な瞳の美女だ。

跪くアイの前に、青年が立ち、


「僕の方こそよろしくお願いします。

 でも・・・命を掛けるなんて言わないで欲しい。

 君の命を散らしてまで、成し遂げたい物などありはしないのだから!!」


青年はアイの手を取り、立ち上がらせると力強く握手を交わした。

アイは頬を赤くして、


「ふ・・・不束者ですが、よろしくお願いします。」


とだけ呟いた。


その姿を見ていたラブは、


「私は神官長ラブと申します。

 神の神託に従い、勇者様のお力となるべく旅に同行させていただきますが、私は神に嫁いだ身。

 悪戯に誘惑などしないよう、お願いしたいます。」


その黒髪と黒目がちの瞳に似合う、艶やかな仕草で頭を下げる。

青年は


「誘惑など・・・そんな恐れ多いことするつもりは無いよ。

 でも、君のようなステキな女性が神だけに一生身を捧げるのは勿体無い気がするな。

 僕達の世界で、神は『全ての隣人を愛せよ』と言っているんだ。

 君も多くの人たちを愛して欲しいな。」


と言ってラブの手を握った。

これには厳しい口調で言っていたラブも、


「そ・・・そんなうまい事言っても・・・

 し・・・知りませんからっ・・・」


とデレたように紅い顔でそっぽを向く。


最後に、魔術師のローブに身を包み、銀色の髪と青い目が特徴のユウが青年の手をとり、


「私は魔術師のユウ。

 貴方に惚れた・・・

 きっと幸せにして・・・」


直球だった。

青年は、照れたようにはにかむと、


「ありがとう。

 でも、僕達はまだお互いを知らない。

 まずは、少しづつ知っていく事から始めないかい?」


その言葉にユウは「うん。」と頷くだけだった。


だが・・・王女に加え、3人も青年に惚れた事を知った将官は青い顔していた


「やばい・・・来る・・・奴が来る・・・」


その呟きを聞いていた大臣は、大変な事を思い出したように勇者に提言していた。


「勇者様っ!!

 早くお逃げください!!

 奴がっ・・・奴がやってきます!!」


だが・・・・・・時既に遅かった。





わ~れっらむってき~の~そ~ろぐ~んだ~ん♪


は~れっむゆ~しゃをぶっとばせ~(おー)♪


ど~んなてっきで~もいっちげっきひっさ~つ♪


なっかま~にな~んか~た~よら~ない~♪


すって~いたっすっは ちっから~にごっくぶっり♪


かいふ~くや~くはひっつじゅっひ~ん♪


やっかみ~な~んか~もっちゃ~な~いけ~ど♪


は~れっむゆ~しゃっはめっさ~つだ~(いぇ~い)♪



何所からとも無く聞こえてくる歌に、全ての人間の顔が青ざめた。


その場にいた魔導師たちは全力で対魔結界を張った。


全ての神官達は、全力で聖域結界を張った。


全ての騎士たちは、前方向からの攻撃に備えた。


だが・・・そのようなモノ、彼の前には紙よりも薄っぺらだった。



ドゴォォォォン!!!!


壁をぶち抜いて、ソレはやってきた。


身長は143cm。

髪は短く、その色は緋色。

目は白目がちな三白眼。

全体的にひょろっとして、いかにもモテナイ男子という風体の男だ。


「ひぃぃぃぃ、奴がきたぁぁぁぁぁぁぁ!!」


まず最初に悲鳴をあげたのは、王女の後ろに控えていた豪奢な身なりの男性。この国の王だ。


すでに全力の結界を破られた事で、魔導師も神官も全員失神している。

その中にはラブとユウの姿もあった。


「「「うおりゃぁぁぁぁぁ!!」」」


その場にいた兵士・騎士が全員で襲い掛かるが、壁のような物に阻まれて近づく事すらできない。


「お前達は・・・半分がお仕置きだな・・・」


ソレは手を一振りするだけで、半数の兵士・騎士の鎧・服がやぶけ、パンツ一丁の姿になる。

更に髪の毛や眉毛等、ありとあらゆる毛がそり落とされ、見るも無残な姿になってしまう。


「まだ来るなら、お前達も同様の姿になるぞ?」


ソレが睨むと、残っていた兵士・騎士達はその場に崩れ落ちてしまう。


「イヤァァァァァァァ!!!」


呆然としていた、アイと王女がレイピアを片手に襲い掛かる。


「それでも来るか・・・哀れな・・・」


ソレが手を振ると、王女からは胸パッドが落ちて豊満に見えていた胸がぺったんこに、アイの周りにはポエム集がどさどさっと音を立てて落ちる。


それには王女もアイも慌てふためき、


「見るでないっ!!

 わらわは誤魔化してなぞおらんのだっ!!

 そうっ・・・きょ・・・今日はちょっと胸が出かけてしまっておるだけなのじゃっ!!」


「み・・・見るなっ、これは何かの間違いだっ・・・

 これは私の書いた詩集じゃないっ・・・これは違うんだぁぁぁぁぁぁ」


王女は落ちたパッド、アイはポエム集を抱えると、一目散に部屋から出て行った。


「ふふふ・・・後はお前だけだ・・・ハーレム勇者めっ!!!!」


そして・・・ソレは今だ事態についていけず、放心したままの青年へと魔手を伸ばしていった。




城下町では空からチラシが降って来ていた。

チラシには『新しき召還勇者!! ハーレム勇者だったので処刑。』の見出しと、すっぽんぽんで毛という毛を全て剃られ、足を持って逆さに吊るされた青年の乗った写真が写っていた。

そのチラシを持った町の住人は呟いた。


「ぼっち魔王・・・恐るべし・・・」

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