想定外のデスゲームは存在しませんでした。 ※VRMMOデスゲーム……になれなかった物
ノリと勢いでやってしまいました・・・
反省はしてません。
またノリと勢いでやると思います。
VRMMO 世界初ゲームソフト『ブレイド&クエスト』
7月23日発売!!
VRHMが発売してから1年半。
マンガや小説で夢見たVRMMO。
ついに発売される事になった。
今までは、ヴァーチャル旅やスポーツのイメージトレーニング等、専門的な所でしかVRHMの活用方法は無かった。
その為にVRHMは出荷台数も少なく高額だった。
だが、一般大衆向けのゲームに使われるのであれば、出荷台数も増え、低価格化が見込めるはず。
安くなるはずだっ!!
・・・・・・と思っていた時期がありました。
確かに安くなりましたとも。
発売決定から半年で60万円が30万まで、半額になりましたとも。
だからといって買えるかと言うと、貧乏学生にはとてもじゃないが、手が出せる物ではない・・・
こんなもんゲーム用に買えるのは金持ちだけだよ・・・
しかもだ!!
その30万円もするVRHMをゴミとして道端に捨てるとかどんな金持ちだよっ!!
うん?
・・・・・・・・・・・・・・捨てられてる!?
周りを見る・・・・・・・・うん、誰も居ない・・・・・・
やったっ!!!!!!、拾ったっ!!!!!!
30万以上のっ!!!!!、VRHMをっ!!!!!
俺はっっっっ、っっっ勝ち組だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~
俺は走ったっ。
VRHMを脇に抱えっ、誰にも見つからないうちに走って帰ったっ!!
震える手で電源を入れ、早速被ってみるっ
だが動かない・・・・
ガッテェェェェェェム
何故だっ!!
30万以上の機械だぞっ!!
なぜっ!!!!!!うごかないっ!!!!!!
これはあれか?
壊れたから!!! 捨てられてたのかっ!!!!!
そっと頭から外し地面に置くと・・・
床にゆっくりと倒れ付した・・・・・
終った・・・・終ったよ・・・・・
だが、思い出す。
俺は誰だ?
何の勉強をしてるんだ?
そう、俺は大学で情報機械学を勉強して2年になる。
ならば、直せるはず!!
いや、直せなければおかしいんだ!!
違う、死・ん・で・も・直・す!!!!!!!!!
それから1ヶ月。
俺は何度意識を失っただろう・・・・
何度教授に煙たがられただろう・・・・
何度こっそり部品をゼミからパクって来ただろう・・・・
だが、直った・・・・
教授すら見放したVRHMを直したぞぉぉぉぉ!!!!!
(余談だが、その過程をまとめて提出すれば卒論として認めてもらえるそうだ。)
今度こそ・・・
震える手で電源を入れる。
僅かな軌道音が聞こえる。
いやぁぁぁぁぁぁっっっっっっほぉぉぉぉぉぉ~
早速被って初期設定画面を開く。
VRHMは本人の感覚どおりに動かせるよう、身長・体重・胸囲・腹周り・尻周り、果ては顔写真を登録し、自分と瓜二つのアバターで仮想世界を生きる事になる。
全てを登録し、使用感を試してみる為、テニスのソフトをダウンロードしてみる。
中高大とテニスを続けている為、わずかな違いも気づきやすいと思ったからだ。
・・・・・・・・・OH NO
ジィィィィザァァァァッスッッッ
結論:動きはまったく問題ない。・・・というか、自分の体より動き良くないか?・・・ってか、冗談で入れた3倍速が発動したら神だった。
視覚はまったく問題なし。
聴覚も問題なく聞こえた。
触覚は少し鈍い気がした。ラケットの重量。ボールを打ち返した際の反動が現実に比べ微妙に鈍い気がした。
味覚は・・・無かった。一応テニスでも味覚を試せるらしいが、味はまったくだった。
嗅覚も同じだ。この辺りは修理がうまくできていなかったみたいだ。
これでは、VRMMORPGの中で食事を楽しむ事ができないではないかぁぁぁぁぁぁっっっ
・・・・・・・・・・ふぅふぅふぅ・・・・はぁはぁ・・・
いや、あくまでVRMMORPGを行う事はできる。
今日は『ブレイド&クエスト』発売4日前
なんとか・・・間に合う事ができた!!!!!
本体は無理だが、ソフトぐらいは購入できた。
開始5日前から発売し、3日前からダウンロードする事ができるのだ。
あとは・・・ふふふ・・・ぐふふ・・・・うひゃっぁぁぁっほぉぉぉぉ~
世界初となる、VRMMORPGに初日から参加できるぜっ
時計は朝の9時58分
後2分でゲーム開始である。
既にトイレは済ませた。
ご飯もたらふく食った。
家に鍵をかけた。
携帯を切った。
友人に今日一日は連絡するなと言っておいた。
今日一日は『ブレイド&クエスト』を楽しむ事ができる!!!
1分前・・・・・・
VRHMの電源をいれ、頭に載せる。
30秒前・・・・・・
『ブレイド&クエスト』のファイルを開く。
・・・・0秒
ファイルを起動する。
視界が反転する。
「ようこそ、『ブレイド&クエスト』へ。
私は登録係の「シーラ」と申します。
お客様は現在、ゲームデータがございません―――」
かったるい説明はスキップで飛ばす。
このゲームはすでに色々と事前に情報を仕入れてある。
初期ステータスを設定し、職種の設定。
この世界は現実世界と同じく魔法の概念は無い。
職種は「剣士」「弓士」「斧士」「槌士」つまり武器の系統を選ぶだけだ。
俺は「斧士」を選ぶ。
この職業、攻撃力は最強だからだ。
場合によっては2倍速・3倍速を駆使し、攻撃を回避して攻撃しまくる事も可能と、黒い考えがあるからだ。
最初の町にワープアウトする。
初期クエストとか色々でているが、まずは敵と戦ってみたい。
俺は急いで街から出ると、フィールドで敵を探した。
見つけたっ。
最弱の敵、ウッディ(木の形をしたモンスター)だ。
ウッディに近づき、斧を振り下ろす。
一撃でウッディのHPゲージが半分に減る。
ウッディの攻撃を受ける。
体全体がしびれる。
ダメージを受けるとこんな感じなんだな。
もう一撃を加えると、ウッディは2つに割れ、光となって消え去った。
足元には木屑が落ちている。
木屑を拾うと、落ち着いたのか、周りを見る余裕が生まれた。
「いってぇぇぇ、なんだこりゃぁ」
「何これ、ペインレベルMAXじゃないのっ」
「なんだこれ、ログアウトできねぇっ」
・・・・・・・・・・・
なんか不吉な声が聞こえてくるような・・・
・・・・・えっと
『メニュー』
念じると目の前にメニューが広がる。
確かログアウトは下のほうに・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・無い
まさか・・・なぁ?
ゲーム好きの俺はもちろんデスゲームの小説も読んだことがある。
そしてデスゲームの設定では、大抵ペインレベルMAXとか、ログアウト不可とか・・・
今起こっているのと同じ現象が起こるんだ・・・・
これでアナウンスでも起これば完璧なんだが・・・
すると大きな石版が一枚、城門近くに落下してくるのが見える・・・
まさかな・・・
・・・・・・・・・・・ノォォォォォォゥゥゥ
その通りだった。
デスゲームだったよ畜生。
なんだよこれ!!
俺の期待を返せ!!!!!!
俺の一ヶ月を返せぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
石版にはこう書いてあった。
「運営より
このゲームは我々、『回帰の法教』が占拠しました。
脱出の方法は、初期設定ラスボス「魔王ダークロード」の撃破しかありません。
我々はVRHMの危険性を訴える為、このような手段を取らせていただきました。
世界にVRHMの危険性を知らせるため、皆様には生贄となっていただきます。
生き残る為には「魔王ダークロード」をお倒しください。
危険性を知らせるための措置は、ペインレベルの最大化とログアウト不可の2点を追加のみです。
このゲームでの死亡は現実に影響しませんが、無理にVRHMを取り外す事による精神の崩壊
ペインレベルマックスによる精神の死亡を想定しております。
できる限り盛大な騒ぎを起こしていただける事を祈っております。」
しゅうきょぉぉぉぉぅ!!!
ふぅ・・・・・・・
・・・・・・・・・・疲れた
ママン・・・もう疲れたよ・・・・・・・・・・
いいや、ログアウトしよう・・・
改造した時に備え付けておいたVRHMのメニューを呼び出す。
【データ凍結】っと・・・
これでゲームデータは凍結状態になり、安全にログアウトできる。
ペインレベルも関係ないし、ログアウトも普通に出来る。
チート機能が多少付いてはいるが、遊ぶには問題なさそうだな。
「―――――本日は世界初のVRMMO『ブレイド&クエスト』の発売日となり、子供から大人まで多数の方が購入し、ログインしている模様です。」
どうやら、現実世界ではまだ騒ぎになっていないんだな。
えっと・・・・・1・・・・1・・・・0・・・・っと
「あ、警察ですか?、今『ブレイド&クエスト』ってVRMMOのゲームで――――」
これでよしっと・・・・・
んじゃ、2・3時間ゲームでもしますか。




